黒謳
ここでは主に「後悔」「闇」等を
キーワードとしたイメージの暗い詩を掲載しています
『人形』 白鷺
螺旋する箱の中
視線を反らし鉄になる
決まったリズム
打ち疲れれば
眠りにおちる
![]()
『白い月』白鷺
消えていく星が
僕に見せる未来の片辺
それは甘美な再生か
それとも形通りの崩壊か
夜が終わっても姿を魅せる月は
一体何を伝えようというのか
『心剣』白鷺
振ることさえできずに
錆びついてしまった剣
手辺り次第に突き刺せば
それ以上に私を傷付ける
躊躇なく攻めるくせに
守りに入ると弱い
衝突を繰り返し攻めぎ合い
刃こぼれし
欠けていく
『烏〜からす』白鷺
朝の空気 その透明感濁すように
街の外れ烏が また泣く踊る歓楽街
馬鹿げた心理戦 せせら笑うように 烏がまた鳴く
消えていく青 霞んでく星憎しみを込めて 烏がまた哭く
さ迷う放浪家 色褪せた瞳 気が付けば烏の姿無く
灰色の場所 誰も知らない園
翼の裏に潜ませた望んだ糸 もう跡形も失く
鏡に移った己が姿 確かめるあてもなく 気力もなく
最期は独り記憶の隅 残らぬままいつしか烏の証亡く
『歯止め』 羽龍 しいな
苦しみも、悲しみも、希望すらも捨てて
この世の何処かに飛んで行く
曖昧な僕を止めて下さい
「Innocent Blue」の管理人羽龍しいな様からいただきました 、
『虚』青鞠
すべてを満たしてくれたときが
不意に終わりを告げたとき
その余韻を残すすべてのものが
とても愛しく思えた
悔恨の叫びだけがその場に残り
焦点の合わない虚ろな瞳は
今もまだあの時を見ている…
