雲でしたそこら一体
やがて雨が降り出しました
雨はいつまでもいつまでも
そこら一体をぬらしました
No.1369 『影のなかった所』
「何を見てるの?」
女は訪ねる
「自分の背中」
男は女の方を見ようともせずそうこたえる
そのこたえに女は首をかしげた
「うそだよ」
そしてしばらく静寂がうまれる
「ついた」
女が言った
目の前に大きな石の塊のような物
しかしそれはただの石ではない
「こっちにおいでよ」
女は言う
しかし男は
「三歩さがって師の影ふまずってね」
などといっている
「三歩さがらない場合は?」
女がたずねた
男はめを丸くし
「考えた事もなかった」
ぼそっと言った
「あなたはいつもそうね」
女はニッコリ笑ってそう言った
「オレ見たいのがいなきゃ世界はなりたたねぇ……」
女は無視して前へ進む
男もだまって前へ進む
石の近くに行った
ぽっかりと穴がそこらにあいている
とうとう男はざせつした
その場所にたどりつくことなく
だけど女は先へ進む
「一本道だから大丈夫よ」
そういいのこして
曇りはじめた
雨も降ってきた
道とも言えない場所に車が一台あり
その少し先に男が倒れている
その先にぽっかりと穴があいていた
女がその中心で倒れている
ひがなくなり影がなくなるそして
「あの人をまいそうしないと」
そういって雨の中男のところまで歩いていく
あとがき
この作品に対し意味を求めないでください
実は管理人もよくわかってませんから
友達と二人で書いたんだけど誰がどこをかいたかは秘密です