滅びゆくもの


滅びゆくもののイメージ
想像してみる
枝から葉が離れ落ちるその瞬間
そのイメージ
生きとしものがその瞬間を境に失せる

そこにある死
水を救うがごとく
流れ落ちる死を
その死を悲しむとき人は悲しみにくれるはず

そこにある死を
悲しみつつも救えないのなら
殺めることと変わらない
見殺しの罪びと

咎背負うもの
イメージする 滅びの瞬間を
朽ちていくことすらない
その瞬間すべては停止する

恐ろしいのは死ではない
停止する状況
すべては止まる主観のイメージ
停止者の自分 
動かぬ瞳孔 停止した光景
恐ろしい

罪びとの感覚
自分に訪れる救済はない
待つのは停止する瞬間のみ
目の前の人を救わなかった
罪びとの思考
停止することが前提の思考
いつか訪れる静寂の瞬間
ボクは安らかな顔で迎えられるのか
罪びとの願い
願わくばその瞬間は一人でいたい
死するときを
その準備期間に罪贖う