脆弱な心
脆弱な心
傷つき日々生きていき
数々のトラウマ抱く
数々のトラウマ 心の限界
過去の修復を行なう日々
記憶の修正 対峙する過去の日々
目の前に広がる惨劇
僕は見捨てた
知らない人だったから、
見捨てた
いまだに頭横切るその瞬間
僕は見捨てた
人という温もりが消えていく瞬間を眺めていた
人が人でなくなる瞬間を見ていた
顔の形がいびつに歪み
くぐもった声 うめき声に耳をふさいだ
こんなにも薄い血を見るのは初めてだった
全身が奇妙な痙攣に襲われる
あぁ抜けていく、あぁ抜けていく
僕は凝視した
息も絶え絶え 失われる温もりは感じていた
警笛の音 集まる人々
亡き骸はもう元には戻せないだろう
削げ落ちた肉 流れ出た赤い水
陥没した頭 流れ出る脳漿
彼の濁った目は凝視していた
悪魔に出会ったのだろう
物見客
集まり好奇心で眺める
葬られることのない亡き骸
雨降りて蛆虫這う その塊
腐敗臭 さほど気にならない
日常に埋没した出来事
まだその光景は脳裏に残り
残影は僕を蝕む
脆弱な心は侵される
心はココロを生み出す
僕はボクの中に隠れることになる
その出来事は必然だったのか ボクは生まれる運命だったのか
生まれなければよかったのに 心の逝くまま滅びれば
残像も夢も何も見ないですむのだから
毒に侵されるココロは麻痺する
その惨劇が その非日常が
そのすべてが日常に影を及ぼす