くも


堕ちた身体は動かなくなる
どんよりとした雲は僕を覆い
僕の頭の中を支配するのは耳から入る雑音
五体はてんでばらばら四散する
目に映るもの
聞こえるもの
くもの巣
堕ち逝く肢体
絡まる頭骨
からっぽの頭を蝕む蜘蛛は
不気味な眼を光らす
抗うこともままならず
ただ僕は目を合わせるだけ

そうか、もう僕は喰われたか
目に映る蜘蛛は意味もなく僕に聴かす
頭に巣食う暗雲は僕を鈍らす
残された頭蓋はただ見つめるだけ