不倶戴天



猫科で最大ともいわれる シベリアトラとヒグマの関係について 様々な資料がある。その中で 恐らく最も有名である著名HPを 自分なりに検証して みました。「リンク切れ」、「誤訳」、「誤解」等 一切関知しません。




以前に、生物 学者が、大きな 雄のトラに殺されたヒグマの子供を 発見した事もこのHPは報告 する。


※補足(原文にはこの記述は無い)。主と して1900年前半の古いが著名な 幾つかの信頼できる事例等や それらに関連する資料 から、トラとクマの相互関係に 関して幾つか書き出し ます。※明確に性別を 示していなくても 間接的に性別を表す 代名詞を用いているものは それに従いました。

1.雌トラが雌ヒグマとその子供を殺した※(注1)。
2.熊に殺された雄トラが発見された※(注2)。
3.トラ達が定住する場所で完全に主の如く行動するヒグマが確認された。
4.トラの存在を示す痕跡を気にも留めない大型のツキノワグマの雄も確認された。
5.トラの痕跡を見つけた雄ヒグマがその場から立ち去った。
6.大きな雄ヒグマの存在に気付いた雄トラがその場から立ち去った。
7.トラの家族や雄トラの存在に気付いた かなり大きなヒグマがその場から立ち去った※(注3)。
8.熊がかなり体格差のあるトラの後を執拗に追跡し トラの獲物をとろうとすることは珍しくない。
9.一般に人が考えるよりは、トラが 熊を狙うことが多いようだ※(注4)。
10.大型熊の持つ首の後ろ側の厚い脂肪層は トラの牙に対してすら有効性を持つようだ※(注5)。

※(注1).1940年2月にトラの雌が 熊の冬眠巣穴を襲撃し母ヒグマと その子供達を殺した。殺された 雌ヒグマについて、観察者は せいぜい80kg〜100kg程度の 小さな熊だと判定した。※参考(トラの 成獣雌/100-167kg)。
※(注2).高名な シベリアトラの研究者の非常に有名な 調査資料によると、1972年に熊に 殺された雄トラ(体重無記入)が 発見されている。1981年には 猟師に殺されたトラが発見されたが 熊により負傷させられ ていたことが確認 された(168kg)。
※(注3).組み合わせと しては、1.雌と子供。2.雄と雌の ペア。3.トラのペアと その子供など。
※(注4).それを うかがわせる幾つかの関連事例として 以下のような例が紹介 されている。(事例)真冬 なのに熊が放浪している のが3度確認された。トラの襲撃を かわした熊が冬眠を邪魔されて 穴から出てきた可能性がある と研究者は考えた。
※(注5).逆に 言えば、もし、首の後ろ側の弱点部分に 正確に長大な牙が差し込まれたなら、厚い 脂肪層の無い動物は簡単に仕留められる事を うかがわせる。



母熊ともう1匹の小熊は木の上に避難することで 難を逃れていた(※体重が重くなれば なるほど木には登れなくなる)。とも 報告する。雄の 成獣が殺されるのは非常に稀な出来事だ。とも この有名HPの作者は主張する。


※補足(原文にはこの記述は無い)。上の 主張に関連する情報(本)と しては以下のものがある。

トラが約30頭生息する シホテアリニ保護区で※1.山歩き 歴20年の※2.レンジャーは、「森の中で 母ヒグマが殺される事は考えられない」と 述べる。参照。※「虎山へ」(2003年 初版。集英社。第一回開高健 ノンフィクション賞受賞作)と いう本。現地で野生のシベリアトラの ドキュメンタリーを撮影した テレビクルーの 長期ロケ体験を本に したもの。

実際に1940年代に体重80kg〜100kgに達した 可能性のある大人のメスのヒグマが 殺されている記録や 特異な雄トラが大人の雌ヒグマを 殺した記録があるが、この レンジャー自身の経験、見聞では 殆どそのようなことが 無かったということ だろう。

※1.ヴィクトル・ヴォローニン(山中を 約20年間に渡り毎日パトロール しているレンジャー)。

※2.森林管理官。トラの 密猟を防ぐために監視、取り締まりを 行なう。チームを組んでジープで パトロールしたり、山中を1人で 巡回するものも いる。シホテ・アリニ保護区所長 アスタシェイエフによると密猟者の 摘発は難しいようだ。



このような 稀な例が生じるのは、トラがクマの 冬眠中に奇襲・不意打ち攻撃 をかけた場合ぐらいのものである。と この海外HPは主張する(現地で活動する トラ保護団体の一つの 見解と軌を一にする)。

※冬眠に関する資料集。冬眠


両雄並び立たず