これは御法度なのだろうか。宗三郎には自分の色気を利用して新撰組を内部から崩壊させようという意図が見られる。彼は何故組に入ったのか聞かれて、人を切れるから、と答える。まるで現実に存在するキレる少年のようである。そんなこと普通訊くだろうか。しかしその答えは本音ではない。彼は犯されていやなのか、気持ちいいのか、わからない。これは切りたいという動機とまったく関係しない。男には本来男色があるというのがテーマなのかもしれないがそれがいったいどうしたというのだろう。タケシはアップになると顔の痙攣が目立ってしまう。しかしそれも画面に彩りを添える。トミーズ雅の演技がよかった。唯一リアリティがあった。難しげな映画で、すごいといえばすごいし、完璧な駄作といってしまうことも可能だ。
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