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A Japan Travel Journal
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■はじめてだった、日本一周(西日本編)ひとり旅■
昨晩のラジオ天気予報によると、今日は一日中雨とのことだった 。だから明朝は何時に起床しようかと就寝、気を回す必要もなかった。 朝食として紙袋の中に残っていたビスケットを食べ、水筒に残っていた水を飲んだ。高くなったコンクリートの上、軒下の外側、目の前は雨ということで、本日はやれば良いのか。
雨をおして出発しようか。勿論、この雨の中、出掛けることは出来ない。濡れ鼠にはなりたくはない。旅を続けることは一時中止だ。濡れてしまって最悪の場合、風邪を引き体調を壊すこと
だって有りえる。 溜まってしまった旅の日記を付けることにした。三日分である。昼前には終り、さて、次ぎには何をしようかと考えたが、別にやることがない。寝袋の中に入ったままラジオを聞いていた。雨だというのに乗用車がジャリの上をシャワシャワと音を立てながら駐車場代わりに公園内に入れ替わり立ち代り入ってくる。 昼になり、午後3時になりぼくがここコンクリートの上に寝転がっているというのが体育館を管理する人に分かったのか、ドア越しに見に来る。別にどうということもない。そうだ、ぼくが横たわっていた所はトイレに通ずるドアの所だったらしい。臭
(くさ)い臭(にお)いが下の方から浮き上がってきた。東北は郡山、その公園内公衆トイレでの”出来事”(「第97日」)が思い出された。 「色気がないねえ」
午後5時頃からは漸く夕方らしくなり、次第に、そして直ぐに暗くなってきた。 早く寝てしまおう。 新しい、希望の朝を迎えたい思いが募る。
明日よ、早く来い。 明日が来る前に、今日の夜がやっと来た。夜は寝るために来るのだ。 人の出入りもなくなり静かになった、これでゆっくりと寝れる、と思っていると、相変わらず乗用車が忘れかけた頃、
エンジン音を立てながら入ってくる。
寝袋の中では息を凝らしている。頭か被っているので、ここに人が横たわっていることは分からないだろうと勝手に思い込んでいる。頭の中は冴え切ってしまっていた。 午後11時過ぎ頃か、前方に一台の乗用車が止まり、中からは人が二、三人と出てきた。 内緒話にしては、ちょっと声が大き過ぎる。 土地の言葉だ。 皆、酔払っているようだ。飲み屋では話しが着かず、人がいない所へ行って着けようとここに入ってきたのだろう。が、人はいるんだよ、見えない
のかもしれないだろうが。 騒ぎを聞きつけたらしく、暫くして懐中電灯を手にした守衛が二人、見回りに来た
。 自転車も、その後輪カバーも照らし出されたようだ。
喧騒が去った後の静かな夜、ぼくは知らぬ間に寝入ってしまったらしい。 |