5) 本物のプライドを示してくれる本…「日本の貴婦人」

このタイトルを目にした時、いつの女性のことかしら?
きっと、お高くとまっているのだろう、と勝手に想像していました。

ところが、読み始めるや、その思い込みは払拭されました。
まず、話し言葉の美しいこと。そして、どなたも気さくにインタビューに応じていたのに驚きました。

この本は、某女性誌に連載されたものです。(文庫本として出版されています。)相手を思いやるやさしさを備えた、本物のプライドを示していると思います。

苗字を聞くと、歴史の教科書でおなじみの政治家の子孫、名家、日本の伝統を守り続けている家の女性、芸術家…。と、各界でリーダーシップをとられている方達ばかりです。

皆さんに共通するのは、子供の頃、家庭のしつけが厳しかったことです。マナーはもちろん、上流社会に生まれた者として、ハードルは高かったに違いありません。

そして、若い女性向けへのメッセージとして、「家庭のしつけが大事」であるのと、「家庭の温かさ」を大切にしてほしいとおっしゃっています。

どなたも、本当に人格者であり、精神レベルの高い方々です。感銘を受けながら読んでいました。

中でも、伊藤ローザさんは、数年前に乳ガンを発病され、当時を振り返って次のようにコメントされています。「私ね、本当のことを言って驚かなかったと言えば嘘ですけど…でも、私で良かったと思いました。先生から直接ガンだと言われた時に。家族や友人でなくて良かった、これは私がしょっていけばいいんだから…本当にそう思ったの。」胸が熱くなりました。本物の奉仕を実行されている方でもあります。

この本が出版された時には、鬼籍に入られた方もいらっしゃるそうです。誠に残念です。この場を借りて、ご冥福をお祈りしたいと思います。

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