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小心者日記帳

 

公共汽車制覇の野望

 

は じ め に

(バスにしか乗ることが出来なかった小心者の話)

 

北京に観光でいらっしゃった場合、または仕事で駐在する場合、

どちらにせよ、公共汽車(バス)を交通手段として常用する日本人は少数ではないかと思います。

主な理由としては、

1.電車と違い、時刻表など存在しない。(しばしば渋滞に巻き込まれる。)

2.車内は常に混雑している。3.路線が複雑。といったところでしょうか?

ゆえに、旅客の場合はタクシーかツアーの専属バス。駐在員の場合は、自家用車かタクシーを一般的に利用するのではないでしょうか?

留学生でさえ、初乗り10元(¥160)のタクシーを惜しげもなく使っているのでは・・・?

 

私は、駐在員の端くれではあるものの、事情により、現在は自家用車を運転することが出来ません。(ちなみに、通勤は徒歩で10分)

だからと言って、初めからバスで移動しようと決めていたわけではありませんでした。

「タクシーが安いから、自家用車の様に使ってしまおう。」などと思っていたのです。

し、しかし、自宅に戻ろうとタクシーに乗ったのは良いけれど、公寓(アパート)の名前だけでは運転手さんも道が解りません。

中国語しか話せない運転手さんに、勉強不足の自分では言葉でコミュニケーションを図ることは出来ませんでした。

住所を見せても首を傾げている・・・地図を見せても理解してもらえない・・・・・・。

全く違う場所に到着したことも2、3回ありました。

言葉の壁にブチ当たり、すっかり怖じ気づいてしまった私の脳裏に、ふと「公共汽車」という選択肢が浮かんだのです。

「そうだ、バスがあったんだ!」

バスなら、停留所が決まっているから、会話無しで目的地に行ける!!!

 

以上のような、非常に消極的な理由から、初めて公共汽車(バス)に乗ることになったのです。

 

中国語を勉強し、タクシーに乗ることが困難ではなくなった現在でも、私の主な移動手段は公共汽車のままです。

中国語水準とともに、生活上の金銭感覚も徐々に変化してきてしまったのです。

初乗り10元のタクシーが、とてつもなく高価に感じ、

今では一律3元の地下鉄でさえ躊躇する始末。

赴任から4ヶ月。スクラップブックの票(切符)の数は250を超えました。

ワンマン(票無し)や、スクラップにする前に紛失した分も入れると、たぶん、300回近く乗車したと思います。

 

確かに、ラッシュアワーには満員電車と同じくらい混雑しますし、

真夏でも真冬でもエアコン無しで、

その上、しょっちゅう渋滞に巻き込まれて、時間の無駄遣いをしてしまったり、

運転手さんの甲斐性如何によっては、後続の同じ路線のバスに追い抜かれてしまうことだってあります。

それでも、私は公共汽車に乗り込むのです。

現地の人達と目線の高さを合わせ、多くを理解するために。

 

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