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その葉書には几帳面な字で紙面一杯に元気に過ごしている旨述べ、私の稚拙な絵に対する賛辞と激励が述べられていた。特に嬉しかったのは、最後に沖縄の美しい詩がしたためられていたことであった。 H君の優しさがその詩の中に一杯溢れていた。
今1通は、これもイニシアルH氏からの大きな封筒であった。中に入っていたのは「干支を語る」という氏の「生誕3万日記念号」と称する長文のエッセイで、これは、平成5年から平成16年に亘る、A4版60頁の干支に関する研究の集大成であった。
私は既にH氏から数10部の研究文献を頂いており、それは、漢詩、短歌、狂歌、郷土研究史などで、これにより、今までに多くの啓発を受けた。生を受けて以来、これほど薫陶を受けたお方は居ない。
しかし、私は氏と一度もお目に懸かった事がない。手紙や文書の遣り取りは数十回あるが、電話の交信も1回のみという不思議な関係である。
そもそも氏との馴れ初めは、昔の職場の友人N君の紹介により、自分史や郷土史および、漢詩、短歌に造詣のある人を、と言うことでご紹介を頂いた方である。
早速丁寧に礼状を書く。
つくづく友人の有り難さを実感する。
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