ロイヤルゼリーに魅せられて<第二部>
マスコット芸人
第一回
機助が警察署から出てきて、次の日から、また機助は学校に来なくなった。
学校の先生達はうれしくてしょうがなかった。荒されなくてすむと思うと、うれしかったのだ。
機助のクラスメート達も、機助が来た時と比べて、便秘の人が、9割も減った。
さらに、欠席者も機助がいた時と比べると、激減して、今は、みんな出席してて皆勤賞をねらう気まんまんであった。
なんせ、機助がいたときには、大勢が早退したものだった。
ひどい時には、機助が登校して教室に入ったとたん、みんな自分の家に逃げたものだった。
1時間目の授業なんかは2、3人しかいない時もあった。
それくらい機助はヤバかった。
しかし、今は機助は来ていない。こんなチャンス、めったにない、と学校の先生、PTA会長もろともが、めちゃめちゃだった。
学芸会と、さらに運動会もやっちゃおうと、やる気まんまんだった。
さて、機助には友達がいた。
その名前は、みんな、もう知ってて言うまでもないと思うけど、可助である。
可助は、機助とは違ってて、毎日学校に通っていた。
なんせ、授業もない休日にも意味もなく通っていた。ちなみに可助は、機助とは全く別の学校に通っている。
可助が登校する時には、よく可助は職員玄関から入って、うわぐつはだいたいスキーぐつか、またはローラースケートで、6対4の割合いだった。
たま〜に、はだしだった。
教室に行く途中に先生に会ったら、あいさつのかわりに、ビンタをしていた。
先生はその痛みに慣れていた。
可助は、カバンなどは持っていっていない。教科書はだいたい、上着と下着の間に入れたり、
ポケットの中に無理矢理入れたりしてて、消しゴムは、口の中に入れていた。
でも、たま〜に、カバンを5つも6つも持っていくことがある。
でも、そういう時に限って、どのカバンも中身は、カラッポだった。
そうして、可助が、教室のドアを、はずしてから、中に入った。
教室の中のクラスメート達は、もちろん慣れていた。
先生が来て、起立!!礼!!着席!!と言った後に、必ず、可助は、バーダック!!と叫んでいた。
クラスメート達は何も言わなかった。理由はみんな知っての通り。
可助は天才だった。テストは本当に、100点ばかりだった。
というか、100点しかなかった。というか、先生を脅して100点にしてもらっているだけだった。
そんな可助はある日の参観日、また、やらかしたのだ。
授業が始まって各児童の母親が教室の中に入って来る。どんどんどんどん入ってくる。
クラスメート達は後ろの母親達を気にせず、前を向いて授業を聞いていた。
だが。そんな中、可助は余裕で後ろを見ていた。というか、机が後ろを向いていた。
もちろんイスも。
つまり、もう完璧に母親達の方を向いていた。
先生は知っていた。
でも、注意したら、どうなるか、こわかったのだ。
なんせ、母親がたくさん来ているから、恥をかきたくないのだ。先生として。
と、その時。可助は立ち上がり、母親達の方へ。
先生はしゃがみ込んだ。もう、ここまでか。と言った。
可助は、母親達に、もう、みんなの記憶から、完全に消えてしまっているだろう、スーパーファミコンのクーポン券を配り始めた。
つづく
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