「さーて、じゃぁ1人ずつ、え〜、2分間隔で、教室から出てもらいま〜す。廊下を真っすぐ進めば外に出られまーす。廊下でうろうろするなよ〜。撃ち殺すぞ〜。まず、最初の人が決まったら、その人から出席番号順で〜す。男女男女な。今日の1番は…、ちょっと待ってなぁ」
そう言いながらポケットからメモを取り出した。”M23”とだけ書かれていたのが、かろうじて見えた。
「男子23番。間倉クン」
そう言われて、鉄板の張ってあった窓際に座っていた、間倉勝憲は慌てて椅子の下の自分の荷物を拾い上げて、前に進み出た。兵士たちからデイパックを受け取り、教室の出口で、高らかにデイパックを掲げたが一度も振り返ることはなかった。
その行為は、宣戦布告のようにも、決意表明のようにも見えた。
「じゃぁ、2分のインターバルのあと、女子23番の山上サンな〜。次々いくから準備しとけよ〜」
そんな調子で、点呼とスタートが容赦なく、延々と、繰り返された。
[残り49人]
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