杉本将司(男子8番)はようやく浦川誠一(男子5番)と加藤裕也(男子6番)と合流した。
将司は校舎から出る前にメモを拾った。そのメモには『北の山で待つ 誠一』と書かれていた。それだけで状況を把握した将司はデイパックの中から武器(ウージー9mm)を取り出して、走り出した。
山頂には誠一と裕也が待っていた。すでにその2人の間では板木たちと戦うと決定していた。そして、将司を含めて3人で詳しい方法について話し合いを始めた。
勇に1時間は話し合っただろうか。分校のあるエリアが禁止エリアになるのは、確か午前3時だったはず。あと1時間程だ。
「決まったな。チャンスは1回だ。打ち合わせ通り、しくじ……」
誠一がそこまで言ったところで、パンパンと、乾いた銃声が2発鳴り響いた。この島で初めて聞こえた銃声だろう。
将司の目の前に誠一と裕也が横たわっていた。仰向けになった2人の胸からは血が噴水のように吹き出していた。
突然のことに状況を理解しきれていない将司の頭に何か硬い物が押し付けられた。
それは疑う余地もなく、まさに、たった今、2人の命を奪ったばかりの銃口だった。
将司は銃口を突き付けられながら、低い声が聞いた。
「議論は静かな声でやった方がいいぜ?」
それは将司が聞いた最後の言葉になった。聞き覚えのある声だった。あの中闇拳次の…。
だが、それはもう将司には関係のないことだった。もうすでにこのゲームから脱落していたのだから。
拳次はゆっくりと3人の武器を拾い上げた。ウージー、コルトS.A.A.(ピースメーカーと呼ばれているやつだ)…。
裕也の持っていたアイスピックと氷は置いておいた。
そして拳次は持っていた荷物(自分のバックとデイパックが5つ)を2つにまとめた。
そして入っていた名簿から伊東昭則、浦川誠一、加藤裕也、杉本将司、宮杉真維の5人の名前を消した。
その後、拳次はそこから離れた。
[残り45人]
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