「やっぱり、考えることは同じね」
闇の中から声をかけたのは不知火淳子(女子9番)だった。
「なにかあったらここでしょ?」
鳥居の下に腰掛けていた不知火涼子(女子10番)は応えた。
二人はまるで示し合わせたかのように、さも当然のごとくこの島に有る唯一の神社に有る鳥居のもとで合流した。
お互いの顔も見えないような闇のもとで、淳子が話し始めた。
「ねぇ、このゲームについてどれだけ知ってる?」
涼子が応える。
「例えば?」
「生存者とかさ…」
「過去10例での生存者は33人。うちオニで生き残ったのが25人。実に生存者の76%を占めている。さらには…」
「さらには生存者のうち29人はその後軍隊に所属。残りの5人は行方不明。でしょ?」
淳子が付け足すように言った。
「つまりはこのゲームで勝ったとしてもその後の道は2つ」
「軍隊に入って、イヌとなって生きるか、」
「行方不明扱いで消されるか…」
淳子と涼子は交互に続けた。
「まぁこうなった以上諦めるしかないいんじゃない?」
涼子が少し微笑んで問いかけた。
「そのようね…」
淳子もそれに、やはり少し微笑みながら、応えた。
なぜ、微笑んだのか?この運命を受け入れて、そして諦めて笑ったのか。
はたまた、別の意図を含んで…?
「どのみちここを生き残らないとね」
「そうね、ここで死んだら意味ないからね」
「何か策でも?」
「一応はね」
「とにかく早い段階でのオニの特定は重要よね」
「それから仲間もね」
「オニは男女2人づつでしょ?」
「だいたいは絞れるわね」
「疑わしい人は声をかけるべきではないわね」
「そういうことね、それじゃ時計を合わせましょ」
「そうね、今から約5時間後の午前6時にもう一度ここに」
そう言って二人は二方向の闇の中に消えていった。
[残り40人]
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