シグマコネクター第二話



て、ヒトシ君は名も知らない転校生に、なぜか気に入られて一緒に食堂の席についているわけです。
お互いの目の前にはオムライスが並べられている。
彼女はオムライスを見るような、物欲しそうな目でヒトシに笑顔を見せていた。
「あ、名前なんて、言ったっけ。その、聞いてなくて」
笑顔を向ける彼女に耐えられなくなって、ついつい暴露してしまったヒトシであったが、やっぱり名前を知らないと駄目だろうとも思った。
彼女は笑顔を更に笑顔させ。
「まい、木葉マイだよ」
ふふふっと意味深に笑い。オムライス食べないのかと言いつつスプーンを握っていた。
ヒトシはあわててスプーンを握り、あたふたとオムライスを口に運んだ。
それを見たマイは物欲しげな、どこか舌なめずりするような、そんな顔でヒトシを覗き込んでいた。
なんというか、ヒトシは逃げ出したい気持ちに掛かれたが、そんな訳にも行かず顔を赤らめつつも必死でオムライスを突付いていた。
ふと、マイに目を移すと彼女は既にオムライスを平らげて、まさに舌なめずりをしていた。
まだ足りない。
ヒトシも食べ終わると、いそいそと食堂を後にし、彼女の願いで学校を巡って昼休みを過ごした。
「ようするに、壁に突き当たるわけだ」
意味不明な説明だと知りつつも言わざるを得なかった。
マイは常にヒトシを見ていたわけで、ヒトシ君にとっては大変な日であっただろうと言うのは明白である。
どんなくだらないことでも喋り続けないと、どうにかなってしまう気がしてたまらなかった。
それから、学校の行き止まりツアーを経て教室に戻った。
心もとない同級生から冷やかされたりしたが、無視されるよりか良いと楽観的であった。
冷やかされる事はなんら恥ではない。
話がそれた。
午後の授業が終わると、楽しい楽しい放課後なのだが大部分の人にとって放課後は部活動の始まりだった。
憂鬱な気分になる生徒も幾人かいる。
ヒトシは帰宅部なわけで、全然楽しかったのだが。
帰り道、そういえばマイは何処に引っ越してきたのだろうかと思い。あれこれ考えてみたがそんなこと分かりっこなく、今度あったときに聞いてみるかと思ったりした。
家と学校は近い。すぐ家に着いた。
「ただいまー」
誰もいない家にそんなことを言っても仕方が無い。
あれ?
と、ヒトシは疑問に思った。再び朝感じた虚無感に襲われたのだ。
なんだっけ、何が足りないんだっけ。
この家には何が足りなんだ。
なんで「ただいまー」って言ったんだ。誰も無いのに。
そこまで考えてヒトシははっと気がついた、喉に刺さった骨がぽろっと取れた気持ちだ。
「僕のかぞ・・・!?」
言いかけて、家の中に人影を見つけた。こっちに向かってくる。
「・・・あ」
今日転向してきたマイだった。
なんで、ここに。
心の中でつぶやいたのが聞こえたのだろうかマイが口を開いた。
「お帰りなさい・・・ふふふ」
最後のふふふは餌を与えられた猛獣のような響きだった。
とりあえず、恐る恐る聞いてみた。
「なんで、ここにいるの」
搾り出すように言うその言葉に少し恐怖の色が混じっていた。ヒトシにはある考え、というか妄想が渦巻いていた。
物欲しそうな顔、舌なめずり、なぜか家にいる彼女。
食欲。
「ここの家の人はおいしかった、よ。」
すごい怖かった。すごい笑顔ですごい事を口走るこの女子にびびった。
腰が抜けた。
近付いてくる彼女、後ずさりするヒトシ。顔をグイッと近づけ口を開いた。
「おいしかったから、まだあなたは食べない」
一言一言が脳に突き刺さるような気がしていた。

その日から悪魔が住み着いた。
「イタダキマース」



あとがき

なんか、結構楽しい話になってきた・・・!?
まともに書いてみたくなるお話になってしまった。
まぁ、まともに書こうとすると途中で飽きるからこんな事やってるわけだが(笑)
書いてて思うのが、途中で書き換えたくなる衝動を抑えられんという事だな。
どうでもいいか(T▽T)アハハ!
今回、即興って言うより、この前書いたとき思いついたことを書き連ねただけかな。
即興ってむずいねぇー、悩むよほんと。
悩んだら駄目か(苦笑)
はてさて、今回は40分ほど掛かって書きましたるこの作品。読み返しも糞も無いわけで

ヒトシ君は一体どうなってしまうのか!
次回!衝撃の展開をかなり待て!


・・・ぉぃぉぃ