エピローグ



ある日の朝、私は学校に行く途中のバスの窓から、家族を見た。

小学校低学年だと思われる、小さな車椅子にのった小さな女の子がいて、
次に、だらしない格好をしたお父さん風の人が、その子の車椅子をこでいた。
その隣に幼稚園の服を着た男の子が、
嬉しそうに何かを言いながら、連れそうように、歩いている。

あぁ、あの子も、企救養護学校に行くのかな。

私の顔は、思わずほこらんでしまう。
いつもなら学校に行くのはとても嫌なはずなのに、
その瞬間だけ、私のココロはかるくなった。


信号が青にかわって、バスは発車した。
だんだん、あの家族の姿とは離れていって、ついには見えなくなってしまった。

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