我等がへっぽこ応援団長<前編>
進路が決まって勉強しなければいけないのに、
私の頭の中は、別のことでいっぱいだった。
もうすぐSpecial Need Schoolに、毎年恒例一大イベントの
大きな大きな行事がやってくる。
みんなそわそわ。
梅雨時で、外は雨が降ってるのに
みんなの顔は明るくて、教室の中は熱気に包まれていた。
みんなをドキドキワクワク、落ちつかさせなくなるもの。それは運動会だった。
私の学校は毎年6月に、小学部、中学部、高等部合同の運動会がある。
名づけて大運動会と呼ばれる運動会に、学校に在籍するみんなが参加した。
歩けない人、ココロに傷がある人、耳があまり聞こえない人、
それぞれがそれぞれのペースで、頑張っていた。
それが私の学校の運動会だった。
例え世間では、病弱養護学校が催す、一種の行事に見えるだろうけど
Special Need Schoolの生徒達は、そんなのはお構いなしだった。
赤組と白組に分かれて正々堂々と、お互いチカラを出し切って闘っていた。
そして最後に、決まって「ありがとうございました」と、
赤組と白組の人達が向き合って礼をする瞬間が、私は好きだった。
大好きで、大好きな運動会。
だけど、今年でサヨウナラ。
Special Need Schoolを卒業したら、2度と出来なくなってしまう。
悔いのないように、頑張ろうと思った。
例え組み分けで、好きな白組に入れなくて、
赤組になったことを知った時、ほんのちょっぴり後悔しても。
戻る