And it is also future all the time.<後編>
みんな、泣いていた。
私達卒業生も、金島君も、一君も、後輩のみんなも、
先生達も、お父さん、お母さん達も泣いていた。
「卒業生、退場」
春風先生が前に来て、合図をした時、
急に、聞きなれた音楽が、大音量で聞こえた。
SMAPの、夜空の向こう。
スピーカーから、歌うみんなの声が聞こえてくる。
本当なら、喜びの歌とか、そんな歌が流れるはずだったのに。
なんで、どうしてと言いながら、私達は、また、わっと、勧声をあげた。
休み時間にも、放課後にも、みんなで口ずさんだあの歌。
あの歌に送られながら、卒業することができるなんて。
嬉しかった。
教室に帰って、みんなでウサギさんの目になりながら、笑い合った。
いっぱい写真を撮って、いっぱい笑って、
その日だけで、私はどれぐらい笑ったんだろう。
そして、荷物を持って学校を出ると、
今までお世話になった先生や、後輩のみんなが
アーチをつくって、待っていた。
おめでとう、おめでとうと言いながら、
みんなで小さな小さなアーチを、くぐって外に出ていた。
たくさんの人から、たくさんの花を貰った私の姿を見て、
友達の一人は、「まるで花屋さんが開けるようだね」と言った。
それを聞いて、私は笑って、そうだね、とこたえた。
花じゃないし、物でもない
おめでとうと、笑顔で言ってくれた
みんなの声が、嬉しかった。
ありがとうの気持ちをこめて、人がまばらになった頃、
私達は、みんなで歌を歌った。
チェリーの歌を、みんなではもった。
きみをわすれなーい、まがりくねったみちをゆくー
うまれたてのたいようとー、ゆめをわたるしろいすなー
にどともどれないー、わらいあったたのしいひー
きっと、そうぞうしたいじょうに、さわがしいみらいが
ぼーくーをまあってるー♪
ぼくは、きみといっしょに、たくさーんのおーもいでを
きみとーいたーいいっしゅんを、けしてわすれーないだろー
ずるしーてもまーじめにも、いきてゆけーるきーがしたよ
いつかーまたーこーのばしょで、きみとーめぐーり
あーいたいー
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