くろずきんちゃんと豆   〜第三話〜

黒ズキンちゃんはヒッパルコスさんと一緒に帰ることを決めました。もちろんニワトリはしっかり持って帰りました♪

そして家につきました。しかしヒッパルコスさんはなかなか家に入ろうとしません。

「なにやってるの?お父様。早くしないとニワトリの鮮度がおちてしまいますヮ。」

と黒ズキンちゃんが言うと,

「おぃ、ニワトリはまだ生きているから鮮度はおちないゾ。それより家の中に誰かいる。入ったら危険かも・・・ってオイ!!」

ヒッパルコスさんが危険だといっているそばから黒ズキンちゃんは家のドアを開けたのです。

すると中から出てきたのは・・・ニワトリ!?

そして、そのニワトリは言ったのです。

「オイそこのおっさん、あんたが片手で持ってるの,そうそれよ。それ、ウチのダンナなのよねー。返してもらうわよ!!」

それを聞いた黒ズキン、

「なんですって〜!これは私たちのおかずよ!あんたなんかに渡さないヮ!!そうだ、お前も食ってやる〜〜」

といいながらそのニワトリに襲いかかったのです。しかし、

「お嬢さん、お待ちなさい♪」

と、ヒッパルコスさんの後ろから声が聞こえてきたのです。

「今度は誰?!もー腹ペコで死にそうなのよ()

と、黒ズキンちゃんが叫ぶとそこにいたのはメンデルさんとエンドウマメ。メンデルさんは大好きなヒッパルコスさんを追ってきたのです。それに今までけっこう楽しみにしていた黒ズキンちゃんの襲撃・・・せっかく来たと思ったらすぐに帰ってしまってちょっとショックだったのでヒッパルコスさんの後をつけてきたのでした。そしてメンデルさんは言ったのです。

「このエンドウマメを差し上げましょう。煮るなり焼くなりすりつぶすなり好きにしなさい。だからそのニワトリたちを放してやっていただけませんか?」

と。そして、

「イヤダ〜!なに考えてんだこのタコ!テメーには血も涙もないのか〜!!」

と叫んでいるマメを無視して黒ズキンちゃんに渡しました。

「ヤッター♪♪マメマメゲットぉぉぉー♪トリ肉とマメのケチャップ煮っておいしいのよねぇ。うふふ・・・。お父様ぁ、マメも手に入りましたヮ〜♪あ、メンデルさんもご一緒しません??」

と黒ズキンちゃんはメンデルさんとニワトリを無視して話を進めました。

一瞬逃がしてもらえると思ったニワトリたちも、すでに逃げることをあきらめてしまい、ついに悟りを開いてしまいました。

「さぁ〜メンデルさんも家に入って!!今日は私が作るワよー!!」

黒ズキンちゃんはそう言いながらキッチンに消えてしまいました。「フフフッ」と怪しげな笑みを浮かべながら・・・。

「黒ズキンちゃんはあんなヤツだっただろうか・・・??」

静かになったリビングでポツリとメンデルさんがつぶやき再びリビング内は静かになってしまいました。

第三話  終。

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