もどき3
1
僕の名前は健一
この前、親が交通事故で入院することになったため
親戚の家に預けられる事になった
そして今は親戚の家に向うバスの中にいる
あと少しでバス停というときに
『め〜るが来てるよ〜』
と僕の携帯が鳴った
さいわいバスの中には僕の他に客が乗っていなかったので
白い目で見られずにすんだ
メールは僕が前居た町での友達の加奈からだった
『こっちは雨降っているけどそっちはどうですか
そろそろ目的地につく頃だと思ってるけど…大丈夫だよね
それといつでも帰って来ていいからね』
何となくどうでも良いメールだった
だから面倒なのでメールは返さなかった
そうしているとバスは僕が降りるバス停に着いていた
僕は「降ります!」と叫びながら慌てて降りた
降りると直ぐにバスは発車して行ってしまい一人になった
4,5年来ていないので少し懐かしかった
でも殆ど風景は変わっていなかった
やっぱり小さい村だもんな…と思っていると後ろから声を掛けられた
「久しぶりね〜健一」
後ろを見てみると女の子が立っていた
女の子は僕を見て微笑んでいる
…誰だっけ?
考えていてもしたがないので聞いてみる事にした
「すみません誰でしたっけ?」
女の子は驚いていた
「分からないの?美樹だよ」
「嘘!?」
僕は思わず叫んでしまった
前回みたときと違って可愛すぎるからだ
言っておくと美樹は僕がこれから行く親戚の家の一人娘
僕と年は同じだ
「な、何?私のどこか変?」
美樹は僕の驚きを見て慌てていた
「別に変じゃないよ」
「ところでお土産は?」
「ある訳ないだろ」
「え〜何で?」
「いつも送っているだろ」
「はぁ…」
美樹はあきらめたのかこれ以上言ってこなかった
のんびり歩いていると犬が向ってきていた
それを見て嫌な事を思い出してしまった
この村に最初に来たときの事なんだけど…
今は伏せて置こう
そう思っていると犬はジャンプした
そして人になった
「久しぶり」
僕は目の前にいる男の子?に言った
「久しぶり…って男ってまた思ったろ!私は女だ!」
何時もの事なので最後の方は無視をした
本当に女の子なんだけど…格好が男っぽいので男と僕は何時も思ってしまう
名前も男っぽく雄也だったと思う
「雄也も何時もの事なんし怒らないでね」
「美樹ちゃんが言うなら従うけどさ…」
何か言いたげだった
雄也はまた何処かへ行ってしまった
それから僕と美樹は静かに歩いていた
歩いている時に少し僕は思った事があった
「それにしてもこの村って他と違うよな」
「え?」
「だって殆どの人が動物に変身できるだろ?」
「そうだけど…でも私は出来ないよ」
「そうだったな」
「でも私の親はできるよ」
「不思議だな〜」
「でも良いんじゃないの?」
結局この話はこれで終わった
僕はもう少し聞きたい事があったけど止めた
それから静かに歩いていると美樹の家についた
今日から暫くの間世話になるので入るのに緊張してきた
そんな僕を見て美樹は笑いを堪えていた
昔は平気で家の中に入ってんだけどな〜
そう思いながら家の中に入っていった
家の中に入ってから親戚の人(美樹の親)に挨拶をすると部屋に案内された
荷物はまだ届いていないので部屋には殆ど何もなかった
そんな部屋に入って少し考え事をしていた
明日は何をするかについてだけ
そうしていると美樹が部屋に入って来た
「どう?この部屋って以外と綺麗でしょ」
「そうだな」
「昨日の内に私が頑張って掃除したんだからね」
美樹はそう言って僕の前に座った
「ところで明日どうするの?」
「考えていた所」
僕は窓の外を見ながら言った
何となく美樹を直視できなかった
「だったら明日いろんな所を案内してあげるよ」
「それじゃあ頼む」
「夕飯を食べてから明日の予定を詳しく説明するね」
美樹はそう言うと僕の部屋から出て行った
僕も美樹の後を追った
居間に行くと美樹の親が既に食べていた
僕と美樹も座ると食べ始めた
ただ僕は緊張してそれどころじゃなかったけど
それでも、お腹の空かない程度には食べた
食べ終わると僕は部屋に戻った
少ししてから美樹も来た
「それじゃあ明日の説明をするね」
美樹は何故かうれしそうだった
「それじゃあ先ずは…」
それから数十分説明を受けた
僕はそれを聞いて思った事がある
時間がたりないんじゃないかと
多分時間が足りなくなったらまた次の日となるんだろうけどさ
「それじゃあ明日ね」
美樹は部屋から出て行った
何もすることが無いので僕は携帯を取り出した
メール作成画面を取り出すと
加奈から届いたメールの返信を打ち始めた
『遅くなって御免
僕は何事も無くついたから』
こんな感じでいいかなと思ったけど面倒になりかけてきたので送信した
また暇になったので本を読もうと思って美樹に借りようと思った
何か面白い本を持っていそうだからな
そうして部屋を出ようとした時携帯にメールが届いた
しかたなく取り出しメールを見た
『返すのが遅いですよ…
心配したんですからね』
メールを返すのが遅いくらいで心配するもんかな
そう思いつつ俺は
『悪い、忙しかったんだ』
と返した
それから部屋を出て隣の美樹の部屋に向かった
「お〜い、美樹いるか?」
僕はドアをノックしながら言った
すると中から
「入っていいよ〜」
と言ったので僕はドアを開けて美樹の部屋に入った
美樹の部屋は散らかってなく綺麗な状態だった
そして美樹は寝ながら本を読んでいる最中だった
「どうしたのさ?」
本から頭を上げて僕の方を見た
「暇だから何か本を貸してほいんだ」
「どういうのがいいの?」
「美樹のおすすめは?」
「え〜とねオレンジの本棚の一番上の左から3冊目」
僕はオレンジの本棚の前にくると一番上を見た
そして左から3冊目の本取った
「え〜と…美樹ってこういう本好きなの?」
僕は少し目を疑ってしまった
表紙からしてヤバイ本だった多分中身もそうなんだろう
「ち、違うよ!」
美樹はあわてて起きて来て隣の緑の本棚から本を取り出して僕に渡した
今度のはテレビで入っている何かに挑戦していった人の本だった
「だまされたと思って読んでみてね」
「それじゃ借りていくよ」
部屋から出て僕の部屋に戻った
座ると僕はその本を読み始めた
途中メールが来たが無視した
そうして読んでしまった
意外と感動するな…
僕は何か胸にジーンとくるものを感じていると携帯に電話が掛かってきた
「はい、もしもし?」
「あ、私、私。メール何で返さないの?」
「何だ?加奈か」
「何だじゃないよ…」
「それよりメールなんて来てたか?本読んでたから分からん」
「……本当?」
「な、何だよ」
『トントン』
「入るよ〜」
美樹が部屋に入って来た
「ねぇ、今の声だれ?」
聞こえたのか加奈が聞いてきた
ただ、何か怒ってるような…
「い、今のは親戚の人。それじゃあな」
「ちょと…」
僕は面倒になったので電話を切った
ついでに電源も切った
「で、美樹は何のようなんだ?」
ドアの所に立っている美樹に言った
「あ、本読み終えたかな〜ってね」
美樹は何冊か後ろに持っていた本を目の前に置いた
「これ渡しとくね」
そう言うと美樹は部屋から出て行った
何だろうな…と思いつつ僕は本を読み始めた
さっき借りた本の別のだった
美樹が置いていった本を読んでしまうと23時になっていた
時間が過ぎるのが早いな…
そう思いつつ僕は寝ようと思った
トレパンに着替えて布団に…
…あれ?
布団が無い?
僕は慌てて美樹の部屋に行った
美樹はベットで寝ていたが無理やり起した
「寝てるのに…どうしたの?」
「僕の布団は?」
「あれ置いてなかった?」
「置いてない」
「それじゃあ私と一緒に寝る?」
「いや、それはちょっとマズイんじゃ…」
「そうかな?昔はよく一緒にねてたし」
「そうだけど、今はまずいだろ?」
「ま、そうだけどね。それじゃあ布団持ってくるから待っててね」
美樹はベットから降りるとドアの方に向かった
「僕もついてくよ」
「別にいいよ。私のミスだし」
そう言うと美樹は部屋から出て行った
僕はどうするか悩んだ挙句、部屋に戻った
女の子の部屋に長くいるのも何かマズイだろし
部屋に戻ると携帯の電源をつけた
ただ何となくだけど
することが無く窓から星を眺めていると
「いいよ〜」
と美樹が叫んだので僕はドアを開けた
そこには美樹が居なかった
あれ?
仕方なく美樹の部屋に行った
美樹は部屋に居た
「美樹、布団は?」
「明日じゃないと無いから此れ」
指した先はベット
ただ美樹が最初寝ていた隣だけど
「で、何で美樹の隣なんだ?」
「え?問題あり?」
「ある」
「そうかな?」
「これだと…何か恥ずかし」
「別に大丈夫だよ。さ、寝よう」
電気を消すと美樹は自分のベットに入った
僕はやむ終えず美樹の隣のベットで寝ることにした
どうせ一日だけだしと自分自身を納得させた
疲れがあったのですぐに眠りについた
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