アカトキクダラ ここは仁々による自己満足のための創作サイトです勇気のある方のみどうぞ
 
log Star☆voicE 番外編

▼最新情報▼

【本編】
★25話まで編集済
>>只今展開中
 
 
【番外編】
>>オーナー誕生日編
>>涼子行方不明編
>>秋の夜長の怪談編
>>クリスマス序章
>>クリスマス本編
 
 
 
 
 どなたでも参加可能
 本編への参加は
こちらまで▼
 いらっしゃいませ お姫様
 
 ご注意
全ての文章には
著作権が存在します
権利は各文章の
製作者に帰属します
無断転載は
ご遠慮ください。
 
なお、HPに掲載時
管理者の任意にて
掲載順・タイトルなど
を変更することが
あります。
 
 

 


秋の夜長の怪談編

ナレーター
「ここはstar-voice、夜の帳が降りるとともに花弁を開く華々の園。
揺らめく青いライトの下で、この店きっての大輪の華々が、互いの四肢を寄せ合うように、戯れ話に笑いさざめく」

 

 

 

オーナー「そう言う訳で、以来その場所には誰も近づかなくなったのさ」

ママ  「なぁんだ。それでお終いなの?相変わらず、つまらないわね」

オーナー「つまらないとは手厳しいね。それなら光、お前が何か1つとっておき
     をきかせておくれ」

光   「え!?俺ですか?!そうですね。あ、こんな事がありました。だいぶ
     前の事なんですけど、俺がこの店の片付けをしているときに…」

翼   「え?!光さんでも片付けなんかしてたころがあったんスか?!」

光   「何いってんだよ。当たり前だろう、俺もいきなり主任なんてなれるわ
     けないだろう。コツコツと先輩やママに教え込まれて…。そうじゃな
     くて、何の話だっけ?」

摩夕子 「片付けをしていたころに何があったかよぉ。もう、光」

光   「ああ、そうそう。で、そのころ、客も皆帰ったはずの店内の、一番奥
     の暗い椅子に、女性客らしき人影がチラッと見えたんだよ。「あれ?酔
     いつぶれてた人がまだいたのかな」って思って、そっちにいったら、
     髪の長くて背の高い、紫の服の女だったんだ。それで「どうかしまし
     たか?」って声をかけたら、女がいきなりガバッと振返って…」

摩夕子 「やだっ!」

翼   「そっ…それで、どうなったんですか?見ちゃったんですか?」

光   「ああ、俺はびっくりして声をあげそうになったんだ。女の顔は白くて、
     目がぎょろりとしてて、「うわっ!」て思ってよくよく見たら、それが
     マリーのノーメイク顔だったんだよ」

摩夕子 「なぁんだ」

翼   「脅かさないで下さいよ」

マリ― 「あら、ひどぉい。光ちゃん、わたし、そんなに酷い顔じゃないわよぉ」

光   「ごめん、ごめん、マリー。でも、あれが初めての出会いだったんだよ
     な。一発で覚えたよ」

ママ  「ふ。随分と滑稽ね。マリー、あなたも店の中でメイク直しなんてして
     んじゃないわよ。間抜けな事」

マリー 「あらいいじゃない。過ぎた事だしね」

オーナー「おいおい、話が逸れていってるぞ。今夜は秋の夜長を怪談話で楽しむ
     んだっていってなかったか?」

光   「ああ、済みません。でも、意外とないもんですね、怪談話ってのも」

ママ  「ふふ、仕方ないわねぇ。私がとっておきを話してあげるわ」

 

一同「おお」「さすが」

ママ  「何時のころからか知らないけれど、店の子たちの何人かが、毎年決ま
     って同じ時期に、同じ格好の同じ女の後姿を見たって言うの」

光   「それって、この店ですか?」

ママ  「ええ、そうよ」

摩夕子 「またマリーさんなんじゃないのぉ?」

ママ  「違うわよ。黙っておききなさい。それで、その女の特徴ってゆうのが
     ね…」

 

 

理沙  「…ヒカル…」

 

 

オーナー「ん?今何か聞こえなかったか?ほら、また…」

ママ  「何馬鹿な事いってんの。店の客でしょう。まあ、確かにこの話の時期
     ってのはちょうど今ごろだけどね」

 

 

理沙  「…ヒカル…」

 

 

一同  「聞こえた」「確かに聞こえた」

翼   「ヒカル…っていいましたよね」

摩夕子 「ちょっと、やだぁ」

 

理沙  「ヒカル。聞こえる?私よ」

 

光   「!??ね、姉さん??」

 

理沙  「そう、私。遊びに来ちゃったの」

 

晴彦  「リサー、リサー!!」

理沙  「あらやだ、余計なのまでついてきちゃった」

晴彦  「理沙、やっと見つけた。なんでこんな所に毎年毎年来てるんだ!?」

理沙  「いいじゃない、別に。ねえ?」

摩夕子 「お…お兄さま??」

晴彦  「おお。摩夕子。久しぶり。聞いてくれよ、理沙の奴が」

理沙  「なによ。偉そうな事言えないでしょ。私のことを殺した分際で」

 

一同「え?」「殺した?」

 

翼   「うわ、さらっと、真相暴露」

理沙  「ええ、そうよ。この人ね、かっとなったら収拾つかなくてさ」

光   「でっでも、姉さんたち、結婚を反対されて心中したんじゃ?」

摩夕子 「そうよっ!お兄さまが殺したにしても、心中だって警察も言って…」

晴彦  「―っえっ、いやっ、あの…あのな、摩夕子。これには深い事情っても
     んが…」

理沙  「違うわよ。何?そっちじゃそんな事になってるの?ちょっとちょっと、
     光。詳しく教えてくれる?はい、そこのいて」

翼   「うわわわ。済みません、のけます」

理沙  「あ、このお酒、美味しそう…。私にも、もらえる?」

マリー 「あらぁ、いけるクチぃ?翼ちゃぁん、用意してくれるぅ?」

ママ  「ちょっと、金もない女に何言ってんのよ!いくら光の姉でもねぇ、金
     がなけりゃ、ここじゃあ用無しよ」

オーナー「まあまあ、折角出てきてくれたんだし。ちょうど趣向にもぴったりだ
     し…。そう堅い事いうなよ」

マリー 「そうよぉ。面白いお客じゃなぁい」

ママ  「利のない事はしない主義なの!」

晴彦  「ほら、こういってるし〜。理沙ぁ。なっ?大人しく帰ろう、なっ?」

理沙  「いや!まだ来たばっかりよ。そんなに言うなら晴彦さんが一人で帰っ
     たら?」

晴彦  「そっ…そんなこと言わなくてもいいじゃないかっ!!だいたい君は
     …!」

摩夕子 「もー、お兄さま、うるさい!理沙お姉さま、どういうことなんですか?」

光   「そうだよ、姉さん!説明してくれよ!!」

理沙  「そうねぇ、どこから話そうかしら…」

翼   「あの、これ。お酒です…」

理沙  「あ、ありがとーvvええっとねぇ…」

ママ  「無一文に出してんじゃないわよ」

オーナー「まあまあ、珍しい客なんだから」

理沙  「まずねー、晴彦さんは私の事を浮気してるって疑ってたの。で、私は
     私で、晴彦さんの行動が怪しいって思っててね。それであるとき、思
     いきって問い詰めてみたのよ」

マリー 「あらぁ、いきなり修羅場ねぇ」

理沙  「そうしたら、あれよあれよと、この人ったら怒り半分でべらべら喋っ
     てねぇ」

晴彦   「わーっ!わーっ!わーっ!もういいじゃないかっ!!昔の事だろう」

 

 

 

 

理沙  「昔のコト…?私、あなたに殺されたのよぉ…?そのこと、わかってる
     のかしらぁ…?ふふふっ」

 

 

 

 

 

翼   「怖っ!さすが幽霊」

オーナー「どこの世界でも、女は強いな…」

光   「でも、そんな単純に姉さん殺されたのか?!」

理沙  「んー。いや、単純ってわけでもないんだけどね」

マリー 「あらぁ、まだ色々とありそうねぇ…」

理沙  「まあ、ね。…ふふっ」

 

 

時計の音

 

 

 

一同  「!!時計の音?!」「一体どこから」「こんな時計なんて無いぞ?」

理沙  「あら!もう時間?ごめんねー、光、私もう帰らなくちゃ」

光   「えっ?どーいうことだよ!姉さん!!」

理沙  「たまにはお墓参り、来なさいよ。じゃーねー」

晴彦  「じゃ、摩夕子。俺も行くから」

摩夕子 「あら、お兄さま。まだいらしたの」

晴彦  「なんてこというんだ!お前まで!!だいたいお前は昔っから…」

理沙  「ほら、いくわよっ」

晴彦  「摩夕子〜!いいか、光はやめとけぇ〜。ろくな男じゃ…な…」

マリー 「またいらっしゃぁいvv」

理沙  「はあぃ。…ぅるっさいわねぇ。この人はっ!」

 

一同  「…消えた!!」

 

 

 

 

ママ  「ふん。やっと帰ったのねェ。あー、無駄な労力」

翼   「でも、じゃあ、ママが言ってた幽霊って」

オーナー「光の姉ってことになるのかもな」

マリー 「でも、結局肝心な事がいまいち良く判らないままねぇ」

翼   「ひっかきまわしてっただけってカンジっすね」

摩夕子 「それにしてもお兄さま。死んでからも、あんな、なさけなくて…。ね?
     光。…光?」

光   「…そうか。忘れてた。今日、もう0時過ぎたから昨日だけど、姉さん
     の命日だった…」

摩夕子 「あっ!!」

マリー 「あらぁ、それで出てきたのねェ」

 

翼   「忘れられた事、恨んでたんスかねェ?」

 

 

 

 

理沙  「…ヒカル…」

 

 

 

 

 

一同 ぞっ!

END

 
Since 2002.10/ Copyrite © 仁々 All rights reserved/ 無断転載厳禁/ Link free