クリスマス本編(収録VER)
ナレーター
「ここはstar-voice。街を彩るイルミネーションよりも、きらびやかな夜の社交場。
甘い蜜を求める蝶たちが、年に一度の聖夜の今宵は、
いつにも増して色鮮やかな華を欲して、薄青暗い店内を行き交う」
光 「Merry Christmas!ご指名ありがとうございます。光でっす☆」
マリー「あら、いらっしゃぁい。まってたわよぉ」
光 「あれ?指名ってマリーのことか。オーナーまでここで何してるんですか?」
オーナー 「まあ、ちょっとな。リィには黙っていてくれよ」
光 「ま、何はともあれ、来てくれて嬉しいよ、マリー」
マリー「うふvありがと。光ちゃぁん。でも、今日は私は抽選会に来たのよぉ。あ、
ほら、ちょうど始まるわぁ」
オーナー 「今年の景品は高額な物を揃えてあるからな。がんばってあててくれよ。と、
その前にだな、光。一足早いが、お前にプレゼントを用意したんだよ」
光 「え?俺にですか?」
オーナー 「ああ、いつもお前には助けられているからな」
光 「そんな、もったいないです」
オーナー 「まあ、待っていてくれ」
<足音>
マリー「そぅいえば、今夜は摩夕ちゃんはぁ?いつも、ひっついてるじゃなぁい」
光 「ああ、摩夕なら、今夜は来れないよ。仮にも大病院の一人娘だからな。何で
も大きなクリスマスパーティがあるらしくて。オヤジさんにつかまったらし
い。ま、たまには親孝行も必要だって」
マリー「あら、そうなのぉ?ふふっ。じゃ、ちょうど良いわぁ」
光 「え?」
マリー「うふふvvほら」
オーナー 「お前へのクリスマスプレゼントだ。さあ、こちらへ」
涼子 「光」
光 「涼子!!え?どうして??」
涼子 「オーナーさんがね、クリスマスパーティだって招待してくださったの」
光 「涼――子っ!」
朗 「姉さんにさわるなぁっ!!」
<どつく音>
光 「うわっ!」
涼子 「朗!」
朗 「姉さんにさわるな!」
マリー 「あら、いつの間に」
オーナー 「こいつは連れてきた覚えが
ないんだが…。尾行てたのか」
涼子 「ちょっと、朗。なんてことするの」
朗 「姉さん、こんなトコ、さっさと帰ろう」
涼子 「え?!でも折角クリスマスパーティに招待してくださったのよ」
朗 「そんなの、口実に決まってるじゃないか!それにパーティだったら家でやろ
うよ」
光 「まあまあ、喧嘩しないで」
朗 「お前に言われたくない!この変人」
(光 「!!っそ、そう言う事は人に向けて言うべきじゃないなぁ…」)
…
マリー「ま、とにかく座ったら?ほら、抽選会も始まってるしぃ」
オーナー 「そうだ、君達にも抽選券をあげよう。はい」
涼子 「まあ、ありがとうございます」
オーナー 「ほら、朗くんも。ったく、いつまでじゃれあってんだ!今年の景品はキリで
10万円分だからな、しっかり当ててくれよ」
朗 「え!?じゅ、10万円??!すげぇ」
涼子 「朗、折角のご好意だし、ね。仲良くして」
朗 「う…ん。じゃ、抽選だけして、そしたら帰ろう」
光 「涼子、楽しんでいってくれよ。さあ、こっちへ…」
翼 「光さん!8番にご指名です」
光 「う!こんな時に。どうしてお俺なのか?輝」
輝 「ですから、ご指名なんです」
光 「くそっ、っちょっと行ってきます」
涼子 「行ってらっしゃい」
光 「すぐ戻るっ!!」
翼 「えーと、涼子さんですよね。こんばんは、翼です。あ、抽選券持ってるん
すか?もう出た番号は御存知ですか?」
涼子 「え、あ、こんばんは。えと、今これ頂いたばかりで」
マリー「あらぁ、翼ちゃぁん、ちょうどよかったぁ。出た番号、私にも教えてくれる
ぅ?」
輝 「こんばんは☆マリーさん。えーと、番号はですね、あ
俺確認しますよ。ちょっと貸してください。…まだ出てない番号ですね、で
も抽選券の数だけ景品用意されてますんで、頑張ってくださいね」
(朗 「なあなあ、高額な景品って、いくらぐらい…?」)
(翼 「えーっと、そうですねぇ…」)
マリー「そうよ、景品って、何なの?オーナー。「すごい」しか聞かないんだけどぉ」
オーナー 「ふふ。それはな、まあ、毎年の如く時計やバッグは勿論だが、今年はそれに
加えて…」
光 「ただいま!涼子、一人にして済まない!!」
オーナー 「光!随分早いな。向こうの席はどうした!?」
光 「大丈夫です。輝を置いてきました。それより何なんですか?あの景品。オーナー
何考えてんですか?」
オーナー 「いいじゃないか、そのほうが客も喜ぶだろう?」
光 「そうですけど…」
マリー「あらぁ、何なのぉ?もったいつけないでよ」
融 「でましたっ!!第7等、翼くんを丸一日所有できる券。都内遊園地自由パス
ポート券付き!(家でペットにするなり、外で荷物持ちにするなり、とにか
く一日所有できます。おめでとうございます)」
翼 「え?!俺ぇ??!!」
マリー「一日所有券?」
光 「そうなんだよ。」
翼 「オーナー!!おかしいですよ。何なんすか、あれっ!」
オーナー「楽しければいいんだよ。あはは」
朗 「やっぱりこいつら、変だ」
オーナー 「もちらん、他の景品もあるが、まあ、今年は楽しくいこうと思ってな、上か
ら光、輝、由宇、と…」
翼 「楽しくって。あ、オーナー、向こうでママが凄い目でこっちを見てますよ。
あ、来いって言ってます。どうします?」
オーナー 「うっ、それは、行くしかないね」
翼 「じゃ、光さん。俺も向こうの席のヘルプいってんで」
…
光 「やっと静かになったな。涼子」
涼子 「忙しそうですね」
朗 「姉さん、こんなやつと喋んなよ」
マリー「まあ、いいじゃないの。坊やぁ…」
涼子 「お仕事、大変なんですか?」
光 「いや、まあ。でも、今夜は涼子に会えたから…」
薫 「あっれー、1位の景品の光さんじゃないですか?!そちらの美女はどなたです?」
光 「薫!」
薫 「あ、光さん。もう四位までいってるよ。
お嬢さん、お名前教えてくださいますか?あ、俺、薫です」
涼子 「はじめまして、涼子です」
光 「こんなやつに名前なんていいんだよ、涼子」
マリー「ねぇ、薫くん。一位も光ちゃん所有券なのぉ?」
薫 「まあ、そうですね。ただ、クリスマスの夜を、豪華ホテルのスウィートで二
人きり券なんですよ、マリーさん」
アリー「あら、いいわねぇ」
光 「くそっ!涼子以外の女性となんて…!そうか、涼子が一位になればいいじゃ
ないか!涼子、君が持っている番号は何番??よしっ、まだ出てないね」
マリー「あら、いわねぇ。私もまだだけど。(あら、ちょっと電話だわ。ごめんなさぁ
い、外出てくるわ。涼子ちゃん、この券、持っててくれるかしら?)」
(涼子 「はい、いいですよ」)
光 「たのむっ!どうか一位になってくれっ!!」
涼子 「え??あ、うん。がんばる」
摩夕子「光―――!!」
光 「摩夕!??どうしてここへ?今日はパーティじゃなかったのか?」
摩夕子「そんなもの抜け出してきたのよ!だって抽選の景品が光と二人っきりでスウ
ィートだっていうじゃない!?そんなの、他の女に渡すもんですか!!」
光 「ど、どうしてしっているんだ?そんなこと」
摩夕子「由宇さんが電話くれたのよ。急いだほうがいいって。しかも何?涼子がきて
るですってぇ?冗談じゃないわっ!負けないわよ!!」
光 「でもお前。抽選券持ってないだろう?」
摩夕子「そんなもの…、ちょっとこれ渡しなさいよ」
(朗 「あ、お前、なにすんだよ!」)
(摩夕子「いいじゃない。男には光とスウィートなんて関係ないでしょ?!」)
…
光 「なんて騒がしい日なんだ。でも、ようやく二人で話せるね。涼子」
涼子 「光さん、あの、こちらの方は?」
光 「え?まだ、誰か?」
理沙 「こんばんはっ!光」
光 「ねっ姉さん??!」
理沙 「ごめんねぇ。またきちゃったぁ。あ、この子が涼子さん?始めまして。光の
姉の理沙です」
(涼子 「まあ。光さんの。こちらこそ始めまして、涼子といいます」)
(光 「姉さん!なんで成仏してないんだよ。だいたい、晴彦さんはどうしたんだ
よ?」)
(理沙 「ああ、あいつ。あんまりうるさいから、三途の川に簀巻きにして沈めとい
たわ。大丈夫よ、もう死んでるから。これ以上はないって」)
…
融 「さて、いよいよ一等の発表です!一等の方には、当店NO.1ホストの光と
豪華ホテルスウィートルームでクリスマスの夜に二人っきりで過ごせる券を
さしあげます!それでは、貼りきって抽選に参りたいと思います」
一同 「当たれェ」「あたしのものよ」
光 「涼子。涼子。涼子…」
朗 「姉さんにあたるな。姉さんに当たるな」
融 「でました!221番の番号札をお持ちのお姫様、ご当選おめでとうございまーす。」
涼子 「あっ!」
一同 「え??!」
光 「あ、当たってるじゃないか!!流石は涼子っ!!」
涼子 「え、でもこれ…」
光 「よし、これで誰にも文句は言わせない!涼―――子―――!」
マリー「あらぁ、もう抽選すんじゃったのぉ?あ、涼子ちゃん、私の券、どうだった?」
涼子 「あ、あたりですよ。はい、一等ですって。おめでとうございます」
マリー「あら、ありがとぉ。でも、私、ホントは2位のドンペリ一箱がよかったんだ
けどねぇ。ま、いいわ。ねぇ、光ちゃん」
光 「え??!!」
(司会 「なお、残念ながら当選なさらなかった皆様には、当店よりのクリスマスプ
レゼントとして、本年度のボジョレーヌーヴォーを5本セットで、お土産
として差し上げます。それではみなさま、Merry Christmas!!」
一同 あきれてかえる
光 「ええー?!!涼――子――!」
マリー「じゃ、光ちゃん、今夜、よろしくねぇ★」
END?