愛してなんかいない
  
もう泣いたりなど・・・
あなたがいなくても歩いてゆけるわ
あなたを夢に見ないし
話すこともないし
毎日私はちゃんと忙しくて楽しいの
 
もう会いたいなんて・・・
声ももう聞きたくないんだから
電話番号もいらないわ
友達はたくさんいるから気にしないで
 
メモした誕生日も来年からは空白の手帳
 
でもね くやしいけれど
あなたを体のどこかがいつも覚えてて
時々私を苦しめる
耳の奥が 瞳の奥が
腕が 肩が 頬が 背中が
バラバラに 時に一度に
 
そのたびに作られる小さなかすり傷を
黙って受け止めているなんて
被虐な気分に酔うのは大嫌いだからと
もうひとりの私が そっと
私を抱きしめる


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