中学校の制服

   

中学校の制服

私の中学校の制服は、女子はブレザー、男子は学ランだった。ブレザーは上下とも無地の紺色、学ランはごくごく普通の。

私は中学校に、恐ろしく長いスカートに、白ソックスという格好で通っていた。私立の学校などで、そう決められているのならいいのだ。しかし普通の公立の中学校で、周りはミニスカートにルーズソックスという人ばかりであった。私はダサかった。自分のダサさが許せなかった。本当は、「イケテル」中学生になりたかった。

中学の校則は決して厳しくはなかったが、なぜか「靴下→白ソックス」という決まりがあった。そこで、私の行っていた中学では、「1年生は膝丈スカート、普通のソックス。2年生になればルーズが認められる」というのが暗黙の了解であった。

しかし、私の両親はルーズソックスをひどく嫌い、2年生になってもはくことは許されなかった。そこで、普通なら紺のハイソックスをはくところである。しかし、校則で白ソックスしか、はけなかった。嫌う人の多いルーズソックスは認められ、清潔感のある紺ソックスが認められないなんて、どういうことだろう。私としては、校則を破り(破っても、何もない)紺ソックスをはきたかったが、親が校則破りを許さなかった。

では、なぜ長いスカートをはいていたかというと、中学入学前にスカートを注文したとき、親が、私の成長を見越してかなり長めのものを頼んでしまったからである。私は密かに「もうすでに成長止まりかけてるのに、これ以上伸びない」と確信していた。そして親の予想は見事に外れ、2年生の頃にはおそらく学校一長いスカートを、私ははく羽目になったのである。親は、「それが普通だ(←普通ではない!!)」と、スカートを短くすることは認めなかった。

そんなダサい私が、ちょっとだけ進化する日がやってきた。2年生の秋、合唱コンクールを見に来た私の両親は、自分たちの娘のスカートがあまりに長いことにやっと気付いてくれたのだ。ついに、私は膝丈スカートを許された。でも、まだ私はダサかった。

3年生の終わり、ダサさから脱出できる日が来た。校則がかわったのである。紺ソックスは認められた。高校生になるまではムリだとあきらめていたのに。私は嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。前より少しスカートを短くし、紺ソックスをはいて学校に通った。卒業までの、たった1ヶ月だけだったが、私はダサさから解放されたのであった。

おまけ。
私はたまに、親にナイショで、ルーズソックスをはいたこともあった。中学校に着いてから、靴下をはきかえた。評判はかなり良かった。自分でも、かなり似合っていたと思う。親にバレたら、殺されるかもしれないので、スリル感バツグンだった。
また、体育の授業はルーズソックス禁止だった。そこで、体育のある日に普通の靴下を忘れてしまった、ルーズソックスの子と靴下を交換する事もよくあった。水虫をうつされるのが心配だったが、私は無事だった。

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