きっかけは藤堂からの『紅葉の京都に行きたい』というメールでした。
そのことを亘莉さんに話したら「わたしもいきたい!」と言い出したので行くことに。
わりと突発的に決定・決行した旅行。京都って近いね。
同行者……藤堂ミカ(頭の中は貴船デートでいっぱい)
亘莉たつき(源氏より平家派←ジャニーズではない)
11月27日
午前7時半過ぎの特急で出発。
わたくし数日前から酷い風邪に苦しんでおりました。喉から来るタイプな様で、喉の痛みを緩和するために町医者に通っていたのですが、そこでもらった薬が身体に合わないらしく飲むと動悸が激しくなり身体が震えるのです。やばいかなあと思いつつ、しんどいので飲まないわけにいかない。
薬を飲んでおとなしくしてると金沢より亘莉さん乗車。しかし彼女の3人前を歩いてきたカーキのトレンチコートを着たおじさんの恰幅の良さに見とれる。あれこそ真のトレンチコートを着るべきお人……!と朝から感動。
旅のお供に持ってきた『アクロイド殺し』を読もうしたら前の席に座った亘莉さんが「京都着くまでに読んどいて」と漫画4冊を差し出してきた。あ、あんた旅行になんてかさばる物を。でもおもしろかったです。人間に触ると消えるオバケの話が良い。
JR西日本の人からアンケートを書いてくれと頼まれてせっせと書いてました。が、腕が震えてまともな字が書けない。これってやっぱ薬のせいやよな。薬中かアル中みたいでヤダナア。
アンケート回収して、『アクロイド殺し』を再び開いたら京都に着いてしまった。アクロイドさんまだ殺されてないよ!
そして例のトレンチコート紳士は『十津川警部』を読んでいた。クリスティVS西村。びみょー。
京都駅八条口から新・都ホテルへ。
京都は何回も来ているけれど、こっち側から出たのは初めて…?いや10年ほど前に東寺に行くときに来たはずだ?改築前の旧京都駅やったなあ…うーんイマイチ覚えてない。
ホテルに荷物だけ預けて再び京都駅へ。地下鉄烏丸線に乗って烏丸御池で東西線に乗り換えて三条京阪まで。そこから京阪本線に乗って出町柳から叡山電鉄に乗って終点。鞍馬は遠い。
今年(平成17年)は大河が義経ということもあってか、叡山電鉄は酷い込み様。皆一様に『鞍馬・貴船観光MAP』を持っている。ツアー?
ぎゅうぎゅうに押されること約30分、綺麗な紅葉に包まれた鞍馬に到着。
山です。山の中です。
大原に行った時も「京都の中心部から30分くらいしか離れてないのに山だなあ」と思ったけど、鞍馬に比べると大原は山里って感じ。鞍馬は山です。
ふと見ると亘莉さんが『鞍馬・貴船観光MAP』を持っている。いつのまに!
「駅に置いてあったよ〜」
ツアーの付録かと思っていた。つーか亘莉さんの行動が読めなかった。場所が場所だけに忍術?
ちょっと早いけど、山門前でお昼のうどんとおやつのみたらし団子(激美味)を食べて、いざ入山。
はっきり言って、鞍馬山を舐めてました。恐るべき第一歩。
木造の鞍馬駅を出るとすぐに天狗がお出迎え。
かなりのインパクトです。鞍馬寺正面。この向かいにある店でお昼を食べた。 仁王門へ通じる石段。紅葉がめっちゃ綺麗。見頃見頃〜。 鞍馬寺仁王門。名の通り仁王様がいらっしゃいます。阿吽の呼吸です(笑)。 鞍馬の火祭りで有名な由岐神社。
大国主命が奉られているのですぞ。由岐神社境内にある御神木。樹齢500年らしいよ。神々しい……。
由岐神社を抜けると『九十九折りの坂』と呼ばれるくねくね曲ったのぼりの道に入ります。
延々と続く上り階段。スタートの時点ではどれだけの距離かイマイチわからなかったし(ガイドブックにも特に記載無し)、何より紅葉が美しかったので(これ大事)、我々は深く考えずに初めの石段一段目に足を掛けたのでした。
自然の美には何も敵わぬよのう。 延々と続く九十九折の坂。ほぼ石段の道です。半端なく長い。ちなみに写っているのは亘莉さん。 疲労で朦朧としてきた頃に現れるメッセージ。泣かすぜー。
ぶれているのは体が震えていたからです。薬のせいか疲労のためかは定かではない。やっと!やっと辿りついた鞍馬寺本殿。境内も含めとても広い。そして見晴らしが良い。標高410m。 境内にある石。翔雲台というらしい。観音様がここに降臨したそうな。でもこの石は観音様と関係なさげ。
やっとのことで到着した鞍馬寺本殿。いやーしんどかった。運動不足な毎日を送る身には辛かった。飲み物持参でないと死にます。私は持っていなかった。でも藤堂も亘莉さんも持っていたので死なずに済んだ。友よ!
休憩しつつ散策して、内心「こんなしんどい所はもう二度と来ることは無いだろう」と思いながら参拝しました。お線香も立てました。火がなかなか点かなかったので線香をフーフー吹いていたら藤堂に叱られてしまった。吹いちゃいけないんやって。ひゃー無知!
それでは山を下って貴船神社に行こうかね、と幾分気が楽になって出発。
ところが、ワタクシ忘れておりました。
ここは鞍馬。牛若丸が修行をした天狗の住処だという事を!
牛若丸の水。でも涸れちゃったみたいです。 牛若丸の背比べ石。 木の根道。地面が硬くて木の根っこが土の中には入れなくて地上に出たままになった場所。
鞍馬寺本殿から奥の院へ行く途中に広がってます。 ガイドブックでは通る時用に杖を貸してくれるとあったけど、そんなとこ無かったよ……?奥の院魔王殿。650万年前金星からやって来た護法魔王尊を奉っています。何故金星?
九十九折りの坂よりこっちの方が苦しい道のりです。
石段ではなく本当の山道。狭い!急!土の階段なので滑りそうだ。
上ったり下ったりを繰り返し、貴船川が見えたときは正直涙が出そうになりました(体力無し)。
はっきり言って、10月に行った立山の方が楽でした!!
30分ぐらいぶりに舗装された道の上を歩く。
川沿いに上流へ向かって歩くとあるのが貴船神社。その向こうに奥宮があるので、どうせなら奥から見ようかね、とはりきって歩くのですが、途中疲れ果ててあんみつを食べました。美味かった。
貴船川。夏になるとここに川床が造られてご飯を食べることが出来るのですね。今は秋なので菊が飾られていました。 貴船神社奥宮の門(?)。ちょっと薄暗いです。丑の刻参りで有名なとこですから雰囲気バッチリ……けどそのテの物は立て札だけでした。 奥宮。周りにはくたくたに疲れた観光客でいっぱい(笑)。鞍馬山を降りてきた仲間かしら。 結社にておみくじをひく。真っ白なおみくじを水に浮かべると文字が浮き上がってくるのです。なにが書いてあったかはナイショだ!でも亘莉さんのは良くないことが書いてあった!(笑) 貴船神社の鳥居。ここの鳥居は赤っぽい朱色で平安神宮や伏見稲荷よりもずっと濃いですね。 鳥居から続く石段にもずらりと朱色の灯篭が。これぞ貴船。 藁人形を探すさにゃえの図by藤堂。(画像が粗いのは写メのを引き伸ばしたせいです)。
後で知ったのだが藁人形の森は別のルートにあるようです。知らなかった!帰りの叡山電鉄貴船口駅にあった灯篭。竹を繰り抜いて、中に蝋燭が灯ってます。いちいち風流で良いね!
貴船神社には私と藤堂しか知らないとある下心満載で参ったのですが(罰当たり)、下調べをほとんどして行かなかったせいなのか方向音痴なのか煩悩で視界が狭くなっていたのか、道路沿いのお宮さんにしか入らず、奥のルートに気付かなかったのです。目当ての(…)釘の打たれた御神木とかを「ないねー」といいつつあさっての方向ばかり探していたようで。ちょっと悔いが残ります。万が一また来るなら、夏かな。雰囲気的にもね!
叡山電鉄と地下鉄を乗り継いで、祇園に到着した頃はもう真っ暗でした。
今日の夕食は贅沢に京料理を予約してみましたのよ。
ちょっと時間があったので、今回の目的のひとつであるつげ櫛を買いに『かづら清老舗』さんへ。
去年来た時はシンプルなやつを買いましたが、今度は小さめの彫りの入った櫛が欲しくてずっと来たかったのです。気に入ったやつを見つけて、ついでに母と姉にもお土産で購入。藤堂と亘莉さんも買ってたみたい。やっぱここに来ると欲しくなるよねえ。
予約した京料理屋さんは花見小路にある『花咲』さん。ネットで評判が良かったので行ってみることにしたのですが、店の場所がわかりにくい……。花見小路通を行ったり来たりして、やっと目印の行灯を発見。細い路地の奥の町屋にあるお店で、隠れ家みたいです。
夢御膳を頂きました。大変美味しゅうございました。上品で見た目もきれいでお酒にも 合うお味。隣りのお客さんに運ばれてきたデザートが私の大っ嫌いなメロンやったのを目撃し、女将さんを捕まえて『メロンが食べられない』と訴えたところ「あら、まあ…(笑)」と苺に代えてくれました。やれやれ。
お土産にちりめん山椒を頂きました。とても良いところでした。また来たいな〜。
初日はここまで。とにかく山がしんどかったです。
11月28日
8時に起床。ホテルのバイキングでがっつり朝から食べる。
今日もとても良い天気です。もうすぐ十二月だというのに、今年の京都は暖かい。
風邪も幾分良くなったようです。ヤバ目な薬も飲むのをやめたので、身体の震えは無い。よしよし。
支度して、チェックアウトして荷物を預かってもらって、JR京都駅へ。ここから本日の目的地・嵯峨嵐山へ行きますよ。
過去何回か嵐山方面へ行ったことあるけれど、いつも四条大宮から京福嵐山線で行っていました。が、今回は新都ホテルの立地から考えてJR山陰本線で行きます。
今日は平日なので学生さんが多い。観光客はもっと多い。電車は満員です。ぎゅうぎゅうです。地元の学生さんは大変やなあ。
ホームを歩きながら他のJR線の車両を見るたび「これに飛び乗って広島行きたいわ〜」とか言う会話を繰り返していたため、頭からTMの『LoveTrain』が頭から離れなくなった。
JRさがあらしやま駅。こっちの駅に立つのは初めてのことなり。
京福嵐山駅は木造っぽいけど、こっちは普通の駅舎。JR駅の横にある、トロッコ電車の駅には電車待ちの大行列が!乗る気失せましたー(笑)。 乗りたかったトロッコ電車。見え難いかな?赤い車体がプリティプリティ&キュート! JRさがあらしやま駅から清涼寺へ行く途中にあった赤い木。スゲエ赤いですよ。京都で見た紅葉の中でダントツの赤さ。 清涼寺(釈迦堂)。
ここは、平安貴族の源融さんという方の別荘やったとこを寺にしたそーです。
ちなみに融さんは『源氏物語』の光源氏のモデルになった人物らしーですよ。道長じゃないのか……。秀頼の首塚。豊臣家と縁が深いお寺なのですね。
清涼寺から西へしばらく行くと、二尊院に到着しました。
嵯峨野方面へ来た目的は、嵐山の渡月橋と祇王寺やったので、ここは「あったから入った」のですが、紅葉はここが一番でした!
後から知ったのですが、この寺は紅葉のメッカだそーで……無知……。
行って良かったです。マジで。
お釈迦様と阿弥陀如来のふたつの像を祀っているので二尊院というらしい。紅葉も二尊分美しい! 有名な紅葉の馬場(後から知った)。紅葉の並木道でございます。 着物の模様のような紅葉。紅葉のトンネルを見上げて撮ってみました。 西行の庵跡。
「我がものと 秋の梢を思うかな 小椋の里に家居せしより」
桜スキーで有名な西行さんですが、ここの紅葉を見たら「紅葉もいいねえ」って思ったのではないかしらねー。
さて、本来の目的地・祇王子へGO!
しかし、お土産屋さんに引き込まれたりにしんそばの誘惑に負けてしまったり安倍川餅と磯辺餅を勘違いしたりとなかなか前に進まず(笑)、挙句の果てに道に迷ったりして、祇王子にたどり着いた時はかなりくたくたでした。
しかし嵯峨野のお土産屋さん……和グッズブーム真っ最中な私達には魔の場所でしたよ……激プリティな和小物がこれでもか!というほど並べられていました。とくに心惹かれたのは夢二椿シリーズ『花筐』の小物。白地と黒字の2パターンあって、たくさんの種類の小物があるのです。散々迷って決められなくて、結局何も買わずに帰ってきてしまったのですが、激しく後悔しています。あれを買うためだけにまた嵯峨野に行ってしまうかも知れん。
祇王寺。5年以上前に亘莉さんと来たのは、桜が咲く前の早春やったと思います。「次は秋に来よう!」と決意して、やっと来れました。 庭越しの庵。四季折々の美しさを見せるこじんまりとした庭ですが、女4人で眺めていたであろう図を思うと、やはり寂しい。 庵から庭を眺める。もう少ししたら真っ黄色になるようです。落ちた葉っぱが地面を覆って、極楽さながらになるようです。
大満足の嵯峨野を後にして、今度は嵐山へ。
この時期の嵐山はおそらく京都市内で一番人が集まっている場所なのでしょう。
京福線嵐山駅に近付くに連れて、恐ろしいほどの人ごみにまみれてきましたよ!!
そして、やけに動かない人だかりがあるなあと思ったら、なんかバラエティ番組のロケをしているようで、背伸びしてみたらTIMのゴルゴ氏がいました。白いパーカーを着ていた!他にも誰かいたみたいだけど、興味が無いので良くわからなかったよ。
渡月橋の上はもう人人人。ゲルマン民族の大移動(375年)みたいだよ!見たことないけど!
人も多いが車も多いです。橋崩れないか心配になるほど。渋滞で徒歩の方が速いです嵐山全域。
嵐山は全体的にガスっていて紅葉が見えず。朝は晴天やった空も曇ってきました。 桂川。渡月橋は人ごみでウンザリするけど、山側を見ているとほっとします。
以前来た時に食べたソフトクリームが美味しかったのでもう1回訪ねてみることに。
たくさんフレーバーがあって、しかも変わった味やったような気がするなあと、遠い記憶を反芻しながら「渡月橋が見えたところ」「お土産屋の一角」「レンタサイクルのお店の横」とぶつぶつ言っていたら見つけました。
フレーバーは「桜」「紅葉」「柚」「抹茶」などなど和風な感じ。以前は「桜」を食べた気がします。桜餅の味がしたような気がします。で、今回は「紅葉」に挑戦!ん〜…不思議な味。
さて、紅葉を堪能した嵯峨野・嵐山を離れ、次の目的地は高台寺です。
本当は仁和寺・竜安寺方面へ行きたかったのですが(紅葉の穴場らしい)、もたもたしてて時間が無くなってしまったゆえ断念、残念。
京福線で四条大宮へ。駅前バスターミナルから高台寺行きのバスに乗るのです。
思えば昔来た時に、バスターミナル近くの本屋さんで『メロディ』を立ち読みして『花よりも花の如く』の西門さんのリキシャマン姿に惚れ惚れしていたなあとか、そのあと本物のリキシャマンを銀閣寺近くで目撃してにやにやしていたなあとか、懐かしく思い返していたら、いつのまにか亘莉さんが宝くじを握り締めていました。いつのまに買ったんだー!?つーか旅の情緒が台無しだよ!!(爆笑)
バスに揺られて高台寺へ。
ここは私は去年穂高さんとあっちゃんと一緒に来たばかり。あの時はまだ紅葉に早かったので、今年はどうかなーと期待が高まります。
入り口に行くと、なにやら行列が。
夜のライトアップ目当てで並んでいる観光客でした。ライトアップスタートまで30分ほどありましたが、私達は20時発の特急で帰らねばならないので、悠長な事はしておられないのです。
しかしライトアップを待たずに、辺りはどんどん暗くなってくるのでした。
八坂神社から高台寺へ行く途中に大谷粗廟の前を通りました。
うちは大谷派ですが、本願寺派と分かれた経緯を旅立つ直前に知ったという無学な身に知識が付いた途端にそのものを見るのはなかなか感動でした。高台寺のすぐ近くにある御陵衛士屯所跡。伊東甲子太郎や平助がここにいたのですね。 高台寺。広い庭園に見所が良い感じに点在しています。ここに写真撮影は時間との戦いであった。 見事に色づいた木々が美しい!二尊院のような豪華さは無いのですが、しっとりとした紅葉でした。結構薄暗く、撮影は限界(泣)
高台寺を出る少し前からライトアップが始まり、庭園の進路を誘導する明かりが綺麗でした。
バスに乗り込んだ頃はもう真っ暗で、1日が終わるのと旅行が終わるのとが相まって、なんだか物悲しい雰囲気でした。旅の終りなんてそんなものね。
駅へ着いて食事をし、慌しくお土産を買い込んで京都を後にしました。
仕事柄旅行はシーズンオフに行くことが多かったのですが、初めて来たシーズン真っ盛りの京都は何回も訪れた京都とはやはり違って見え、桜のような淡い色彩でなく『鮮やか』というに相応しい素敵なところでした。
また来年行きたいなあ。人多いけどさ〜。
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