☆はじめに☆

カルシウムは骨や歯の構成維持に必要です。
また、ホルモンの分泌や筋肉収縮等の機能維持に不可欠なミネラルです。
しかし、日本の土壌にはカルシウムが乏しく、
そこに育った農作物はカルシウム含有が少なく、
牛乳の摂取量も多くありません。
また、近頃はカルシウムの吸収に影響を及ぼすインスタント食品(油脂、糖類、リン酸、等)の摂取が増えて、
カルシウム不足の一原因になっているとも言われています。

カルシウムというと、すぐ骨との関係が頭に浮かぶよね。
カルシウムは成長期の子供にとって大切なものということは誰でも知ってることだけど
成人になってからも、また、お年寄りにとっても健康な体を維持していくうえで、大変重要な栄養素の一つです。


また、カルシウムは骨を丈夫にして、体を支えていくほかに
体中の血液やリンパ液にもあって
、神経の興奮を抑えたり、動脈硬化の予防や血液の凝固作用、酵素の補助作用などの受容な働きをしています。




☆なぜ日本の土はカルシウムが足りないか☆

カルシウムをはじめ無機質と呼ばれる栄養素のミネラルは大地の中に含まれています。
ところが日本のような火山灰の土地は火成岩が多く、
動植物の骨などが蓄積してできる石灰岩が少ないのです。
したがって日本の土にはカルシウムが少ししか含まれていません。
日本とヨーロッパを比較するとヨーロッパは日本の3倍の量があるといわれています。
土にカルシウムが不足しているという事は、その土地に育つ動植物のカルシウムの含有量にも大きく関係してきます。
牛乳を飲むとカルシウムが採れるってきくよね。
しかし、もともとカルシウムの含有量が少ない葉などを食べている日本の牛のミルクは
他国の牛のミルクに比べて少ないっていうことになる


日本とヨーロッパの果物や野菜に含まれるカルシウムの量を比較してみると

100g中に含まれる量(単位はr)

日本 ヨーロッパ
トマト 3.0 13.3
にんじん 35.0 48.0
イチゴ 14.0 22.0

上の表から見ても日本人はヨーロッパの人たちと同じ量の野菜や肉を食べても
カルシウムの摂取量が少ないってことがわかるよね。




☆なぜカルシウムが需要なのか☆

体の中のカルシウムの量は、体重50キロの人で約一キログラムといわれています。
そのカルシウムの99パーセントは骨や歯などの硬い組織のなかにあります。
つまりカルシウムの貯蔵庫になっているわけです。
残りの1パーセントは腎臓、皮膚、血液のなかに含まれています。
カルシウムはビタミンなどの栄養素と同じく
食べ物から吸収されて、血液によって体の各組織に運ばれます。
骨にあるカルシウムは結晶になり、たんぱく質の網目とからみあって強い骨格を作っています。
一方、血液やリンパ管などに含まれるカルシウムは体液を、弱アルカリ性に保ち
腸管から吸収されてきた栄養素をスムーズに各細胞にいきわたらせる役目をしています。




☆カルシウムは約50パーセントしか吸収されない☆

私達が食べ物からとるカルシウムは、
リン酸(インスタント食品やレトルト食品に多く含まれている)
蓚酸(しゅうさん)あるいは脂肪と化合して役に立たなくなったりします。
また、胃腸の酸度が低下していたり、肝臓の機能が弱ったりすると吸収が悪くなります。
それにビタミンDの不足も腸からのカルシウムの吸収を妨げます。
したがって、全摂取量の約50パーセントほどしか体内に吸収されないんです。




☆カルシウムの吸収をよくするビタミンD☆

カルシウムの吸収にもっとも大きな関係があるのが、ビタミンDです。
アフリカやインドではカルシウムの摂取量が比較的に少ないのですが、重大な障害を起こしてはいません。
カルシウムの摂取量、吸収量と日照時間(ビタミンD)との関係によるためです。
つまり、日光に充分あたり、紫外線をうけている赤道近くに住む人はカルシウムの摂取量が少なくても
ビタミンDの活性化により吸収率が高まるために、カルシウム不足になりにくいのです。




☆リンの過剰摂取は要注意☆

カルシウムの吸収にはリンとの関係も重要です。リンはカルシウムとともに骨を形成するうえで大切なものです。
しかし、リンはたいていの食物に含まれているため、どうしても多く採りがちです。
リンを多量ににとりすぎると、余分のリンが体内のカルシウムと結合して排泄されるためカルシウム不足になります。
また、カルシウムの吸収利用率からみても、リンとの比率が問題になってきます。
食物に含まれるカルシウムとリンとの比率が一対二から、二対一の割合であれば利用率に影響はないが
これよりリンの比率が高くなると利用率が下がってしまう。
だから、リン酸塩などを多く含んだ加工・貯蔵食品や清涼飲料
インスタント食品などのとりすぎには充分注意しないといけないよね。
それに糖分のとりすぎも体内に酸ができやすく、それを中和するのにカルシウムが使われます。




☆骨はいつも生まれ変わっている☆

骨は一度出来上がると、容易に変化しないように思いがちだが、いつも活発に新陳代謝を行っている。
いったん骨や歯に貯蔵されたカルシウムはずっとそのままでいるわけではなく、盛んに入れ替わっているのです。
ただ、歯の場合は新陳代謝が遅く、一度できあがった歯はほとんどカルシウムの新陳代謝が行われない。
しかし、骨にあるカルシウムは常に添加(骨にカルシウムが蓄積される)と
吸収(骨からカルシウムを取り出される)が繰り返されている。
だから、骨はいつも新しくつくりかえられ、生まれ変わっているといえるのです。




女性の大敵『骨粗しょう症』

お年寄りの場合、ちょっとしたはずみや転んだりすると、手首の骨を折ったり、大腿のつけねの骨を折ったりします。
これは運動神経が鈍ることによる転び方のまずさもさることながら、若いときよりも骨が折れやすくなっているためです。
つまり骨の老化現象またはまたは、骨粗鬆症のためだと考えられています。
骨粗鬆症という病気は骨の石灰分(カルシウム)が少なくなってしまうために、密度が荒くなり
骨が『す』のできた大根のようになる病気です。
このため骨がもろくなって折れやすくなるのです。
この病気は年齢とともに増え、とくに閉経後の女性に多いようです。
この病気の発生には、多くの因子が複雑に関係していますが、明らかに女性に多い点から
内分泌が原因していると考えられます。
つまり、エストロゲン(女性ホルモン)の欠乏によって、副甲状線機能がさかんになり
骨からのカルシウムが多く取り出されてしまうことによると考えられています。




☆老化予防は成人期から☆

ところで、骨のレントゲン写真で明らかな変化が認められるほどのカルシウムの減少は
骨のカルシウムの約25パーセントが失われないと出てきません。
人体のカルシウム総量が約一キログラムとしたら、役250グラムです。
これだけのカルシウムがなくなるには、一日約30ミリグラムとしても、約25年もかかります。
この骨粗鬆症を予防するには、発生しやすい、50〜60歳以後になってから
あわてて増やしたのでは間に合わない。
成人期からいつも十分なカルシウム摂取を心がける必要がある。
また、夜間は血液中のカルシウムレベルが低くなるので
寝る前にカルシウムをとると骨粗鬆症の予防に大変有効です。




☆イライラ、ヒステリーをしずめるカルシウム☆

今回はここまでーーーー!!