WAI'S ESSAY

Oct


人の死   20,oct,2002(sun)
 10月16日の朝方に電話が鳴った。それで目を覚まし、下へと降りていくと、母親が忙しなくこう言った のだ。「かっ子の旦那が死んだって。」母と10歳離れた妹の旦那が亡くなったと言った。某署の刑事 で殉職だった。実感が湧かないのか、私はいつものように朝食を済ませ大学へ行った。悲しくなか った。私はちょうど男と別れ話をしている最中でそれどころではなかったのかもしれない。 年に一度、正月に集まっていた程度の付き合いとはそんなようなものなのだろうか。 そういうものに基準などあるものなのだろうか・・・<br>  18日、18:00から通夜が始まった。大学の用事を済ませ、私は16:00には控え室に着いた。トイレで、 喪主の叔母に会った。叔母は涙で腫れた顔を隠すため、化粧をしに来た。私はこの時初めて 涙した。おじが死んだんだと、この時やっと確信したのだった。私は通夜中涙が止まらなく ずっと泣いていた。おじの子供達は一粒も涙を流さなかった事が辛かったからだ。 自分の父親が死んだというのに泣
 夜は皆が話しこんで、席から動かなかった。叔母の子も眠れないらしく、私がダウンして寝た後 もずっと起きていたらしい。私はおじが死んだ事よりも、残された家族の事が可愛そうだった。泣き たくても泣けないのか、一度も涙を見せなかった長男。泣いてもよそよそしく見える長女。ずっと目 がは腫れているが毅然と喪主を務める叔母。それが一番悲しかった。葬式なんてどんなに泣き崩 れたって葬祭屋や親戚がしっかりと最後まで滞りなく進めてくれるはず。葬式とは一体なんなのか ・・・     

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嘘をつく女   27,oct,2002(sun)
 先日私は付き合っていた男と別れた。原因は私の嘘から始まった。
 私はとにかくその男が自分のことをすきでいてくれているのか心 配で、別れたくないけど「別れたい」と言っては、引き止められる事を求めた。 また男もそうしてくれ、私は何度となく、この手を使って愛を確認していた。 男を好き過ぎたあげくに、私は軽いノイローゼ気味になっていた。
 しかし、ある本を読んだその日から、私は長い呪縛から開放された。私は男を信じられるようになった。 私は勝手にもう1人の男を創りだしていたのだ。私を裏切る浮気者の男を、勝手に作り出していた・・・     

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