惨句集  2001年 壱月

年末、書店の店頭に各種日記が積み上げられて居るのを見て思わず手を伸ばしそうに成る。今だかって日記を書き続けたと言う経験が無い事に気付き買うのを思い留まる。5年日記、10年日記、今年は何でも100年日記成る物が出ているらしい。100年続けばどんな些細な事が記されていても立派な記録には成るだろうが・・・・
毎日一句、俳句を作ってみる。前書も説明も附けないから、其れがどんな事象、心情を詠んだ物か、本人にも解らなくなると思うが一日十七文字、可能な限り続けてみる。
尚、 アップロードは毎日とは行かないが、 入院でもしない限り、二三日毎という事に・・・・(修正、差替、有り。以上、年初に記入)
10月よりスタイルを変えております。
11月3日より移転しました。

この一年は基本的に、有季定型、旧仮名、横書き、ルビ無し、でいきます。
故意に、或は未熟ゆえ、その線を逸脱する恐れは充分あります。

メール等でご指摘頂ければ幸いです。

1 煩悩を百ほど秘めて年迎ふ
2 モニターに戯れ列ね試筆かな
3 人並に取り繕ひて三日過ぐ
4 「北浜」に振袖姿四日かな
5 着ぶくれて尚まるくなり途急ぐ
6 北風を背中に受けて歩きをり
7 人の日の定か成らざる山と空
8 ・・グロウツゥ・オールド・トゥドリム・成人祭
9 戎笹手にパソコンの品定め
10 つひに来ぬ賀状一枚気に掛り
11 いにしへの心も悲し加留多歌
12 コンロ手に勤め先へと鏡割
13 裸木のきつぱりとして凛として
14 悴みて訃報の紙面見入る朝
15 電柱の会葬案内凍つる
16 鬼神のごと娘を起す母冬の朝
17 喩ふればの稜線歩むやう
18 息白く世迷事を独語する
19 底冷えの路に逝く人一人あり
20 寒風に添ふ影二つ御堂筋
21 冬眠はライフ・スタイル夢見がち
22 浮世とは寄る辺無き由浮寝鳥
23 病院の夜間入口寒き影
24 うかりけり早一月の請求書
25 夕時雨傘なく金なくあてもなく
26 地に落つる花弁紅寒の雨
27 言ひ募る勢ひも無し冬座敷
28 冬枯のビル右左女子マラソン
29 亦一匹「渾沌」捕ふ狩の宿
30 葉牡丹に抑り難き生命あり
31 冬うらら萌黄縅の大鎧
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