現実の記憶、夢の記憶・・・

 

 

 

祐一くん。祐一くんはお母さんのこと好き?

「好きだよ。」

ボクもお母さんのこと・・・大好き。・・・でも・・・・・

お母さん、ボク一人残していなくなっちゃったんだ・・・・

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 ピンポーンと玄関のチャイムを押す。

「はい、ちょっと待ってくださいね」

 ガチャッ、とドアが開く。

祐一「はい、どちらさまでしょ・・・。なんだあゆか」

あゆ「おはよっ!祐一くん。でもなんだとはごあいさつだね」

祐一「ああ、わるい。おはよう、あゆ」

あゆ「うん、おはよう」

 好きな人と交わす挨拶。

 これほど嬉しいものは無い。

祐一「で、今日はこんな朝早くなんなんだ?」

あゆ「えっと、秋子さんいる?」

祐一「ああ、いるよ。立ち話もなんだ、あがれよ」

あゆ「うん、おじゃましまーす」

秋子「あら、おはようあゆちゃん。早かったのね」

あゆ「うん、おはよう秋子さん」

祐一「あゆ、今日は何しに来たんだ?」

秋子「私があゆちゃんと、お買い物にいく約束をしたんですよ」

あゆ「そうなんだよ」

祐一「そうだったのか」

あゆ「あれ?そういえば名雪さんは?」

祐一「あいつはまだ寝てる。休みの日は昼まで起きてこないからな」

 名雪さんってすごいかも・・・・

秋子「じゃあ、大体のことは片付いたし。そろそろ行きましょうか、あゆちゃん」

あゆ「うんっ!」

祐一「ま、楽しんで来い。あゆ」

あゆ「もちろんだよ」

秋子「準備をするから、あゆちゃんは先に玄関へ行っててくれる?」

あゆ「うん、わかった、秋子さん」

 ボクは先に玄関へ行った。

 後ろでは秋子さんと祐一くんが話している。

 きっと家のことをお願いしているのだろう。

秋子「祐一さん、すいませんが名雪を起こしといてもらえます?」

祐一「はい、お安い御用です」

秋子「あと家のこともお願いしていいかしら?」

祐一「ええ、任せてください」

 ここでボクはふと、あることに気付いた。

あゆ「そういえば、祐一くんと名雪さんは2人っきりだね、いいなー」

祐一「ばかっ!変なこと言うなっ」

秋子「祐一さん?」

祐一「なんですか?」

秋子「信じていますからね・・・・」

祐一「・・・・・・・・・・・・・はい」

 なぜか祐一くんが固まっていた。

 なんなんだろう?

秋子「お待たせ、あゆちゃん。行きましょうか」

あゆ「うんっ」

祐一「い、いってらっしゃい・・・」

あゆ「いってきまーす」

秋子「いってきます、あとはおねがいしますね」

 秋子さんとお買い物。

 まずは駅前の通りで洋服とかを見て回った。

秋子「あゆちゃんはどんな服が好きなの?」

あゆ「えっと、可愛くて動きやすい服かな」

 じゃあ、と秋子さんが選んでくれたものはオーバーオールだった。

秋子「あゆちゃんならこういう簡単なものでも、とっても可愛いわ。」

あゆ「そうかな?」

秋子「すごく似合ってる。あとそれは私からのプレゼント」

あゆ「え、いいの?」

秋子「もちろんよ」

あゆ「ありがとう、秋子さん。ボクすっごく嬉しいよ」

秋子「どうしたしまして。喜んでもらえて、よかったわ」

 そのあとは商店街へ行って、百花屋でお昼ご飯。

あゆ「ふぅ〜、ごちそうさまでした」

秋子「あゆちゃん、デザートも食べる?」

あゆ「いいの?ボク甘いもの大好きなんだー」

秋子「ええ。すいません、コーヒーのおかわりとイチゴサンデーひとつ」

店員「かしこまりました」

あゆ「イチゴサンデーは確か、名雪さんの大好物だったね」

秋子「そうね、あの子はここのイチゴサンデーがすごく好きなのよ」

店員「おまたせしました。コーヒーとイチゴサンデーになります」

あゆ「わー、おいしそう。いただきまーす」

 そこで秋子さんが思わぬことを聞いてきた。

秋子「あゆちゃんは祐一さんのこと好き?」

あゆ「え・・・・う、うん。大好き・・・・」

秋子「そう・・・。あゆちゃんも大変ね」

あゆ「どうして?」

秋子「祐一さん、ああ見えて結構もてるんですよ」

あゆ「え、そうなの?」

秋子「ええ、それはもう」

あゆ「そうなんだ・・・・祐一くん、もてるんだ・・・」

 知らなかった。

 祐一くんを好きなのはボクと名雪さんくらいだと思ってた。

あゆ「でもボクの大好きな祐一くんが、もてないわけないよ」

秋子「そうね、がんばってね、あゆちゃん」

あゆ「うんっ。ボクがんばるよ」

 祐一くんにボクのこと好きになってもらえるように、がんばる。

あゆ「ごちそうさまでした」

秋子「行きましょうか、そろそろお夕飯の買い物をしなくちゃ」

あゆ「そうだね」

店員「ありがとうございましたー」

 百花屋をでて、スーパーの地下食品売り場へ向かう。

秋子「あゆちゃん、夕飯はうちで食べる?」

あゆ「うん。ボク、シチューがいいなー」

秋子「シチューね。わかったわ」

 そして、一通りの材料を買って帰路につく。

 その途中。

秋子「あゆちゃん、タイヤキ食べていこうか?」

あゆ「うんっ。ボク、タイヤキ大好きなんだ」

秋子「そうだ、お留守番してもらったんだし、祐一さんたちにも買っていきましょう」

あゆ「そうだね」

秋子「すいません、タイヤキ10個ください」

店主「はい、まいどあり」

あゆ「うーん、おいしそうな匂い・・・」

店主「はいおまたせ、お姉さんきれいだからおまけしておいたよ」

秋子「まあ、ありがとうございます」

 秋子さんはやっぱりきれいなんだ・・・・。

 それに比べて、ボクは男の子みたい・・・・うぐぅ

秋子「はい、あゆちゃん。熱いから気をつけてね」

あゆ「ありがとう、秋子さん」

 あ

あゆ「秋子さん、・・・・・・お母さんみたい・・・・」

秋子「え?」

あゆ「お母さんって、呼んでもいい?秋子さん」

秋子「あゆちゃん・・・・・・・・・」

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祐一くん。祐一くんはお母さんのこと好き?

「好きだよ。」

ボクもお母さんのこと・・・大好き。・・・でも・・・・・

お母さん、ボク一人残していなくなっちゃったんだ・・・・

それだけっ。

「あゆ・・・・」

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あゆ「祐一くんも名雪さんも待ちくたびれてるよ」

秋子「あゆちゃん・・・・・。そうね・・・」

あゆ「早く帰ろう。」

秋子「はいはい」

 

 

 

 

「お母さん、大好きだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一言:ふいー、途中悩んだこと、悩んだこと。それでも考えていた通りにまとまってよかった。

   今回もBOM!さんのリクエストであゆと秋子さんのほのぼのしたものです。

   というかリクくれるのBOM!さんだけ・・・・。来てくれる方、気軽に言ってくださって

   OKですので、リクバシバシくださいな。全力をもってお答えしますよ。

   言わずとも、感想等は随時受け付け中ですw。ではでは、また次回〜。