ハンバーガーショップのお約束

 

 

教師「よし、きょうはこれまで。気を付けて帰るんだぞ」

そう言って、石橋は教室を出て行った。

祐一「ふい〜、やっとおわったよ」

名雪「おつかれさま、祐一」

北川「今日は疲れたな〜、特に5限の体育がマラソンだったしなー」

香里「そうねー、女子も今日は結構きつかったわね」

祐一「なんか小腹が空いたな、帰りがけにみんなでどっか行かないか?」

名雪「そうだね〜、私もおなか空いたよ〜」

北川「いいけど、オレ今月厳しいんだよ」

香里「無駄遣いばかりしてるからよ」

北川「そんなことないぞ、美坂」

香里「はいはい、わかったわよ」

名雪「祐一ぃ、どこがいいかな〜?」

祐一「う〜ん、北川の赤貧も考慮して・・・」

北川「赤貧っていうな、イメージ悪いだろっ。そこまでないわけじゃない」

香里「無難に安さが魅力のハンバーガーってところかしら?」

祐一「そうだな、北川もいいだろそれで」

北川「ああ、いいぞ」

名雪「じゃあ、決定だね。早速しゅっぱ〜つ♪」

そういうわけで、俺たち4人はバーガーショップへ行くこととなった。

そして10数分後、目的のバーガーショップへついた。

祐一「さてと、なににしようか」

名雪「わたしは・・・・う〜ん、Bセット」

香里「私も同じ物でいいわ」

北川「オレは安いAセットだな。くう、屈辱だっ」

祐一「じゃあ、北川が一人Aセットだとかわいそうだから、俺もAセットだな」

北川「かわいそう言うなっ!」

 そして全員が決め終わったところで香里が言い出した。

香里「ねぇねぇ、じゃんけんして負けた人が全員の分を注文しに行くっていうのどう?」

名雪「えぇ〜」

祐一「いいじゃないか、面白そうだ。な、北川」

北川「ああ、のぞむところだ。相沢」

香里「じゃあ、決定ね♪」

名雪「わたし、負けそう〜」

全員「じゃーんけーん、・・・・・」

 と、いうわけでじゃんけんで負けたやつが行くことになった。そして・・・。

香里「それじゃあ北川くん、いってらしゃ〜い」

祐一「ほれ、早く行ってこい」

名雪「ごめんね〜、北川くん」

北川「・・・・・・。はいはい、わかったよAとB二つずつだな」

香里「そうよ、おなか空いてるんだから早く行く」

北川「・・・・・・・・。」

 そうして北川はカウンターへ向かっていった。

 このとき北川がじゃんけんで勝ってさえいれば、あんなことにはならなかった・・・・。

名雪「ん、なんだろ、あれ・・・」

香里「どうしたの、名雪?」

祐一「北川がなんか手間取ってるんだよ」

香里「そうね、なんでかしら?それになんか、店員さんも困った顔してるわね」

 そうして俺たちは北川の言ってることに絶句した・・・・・・。

北川「だから、スマイル一つ。もちろんお持ち帰りで」

店員「え〜と、あの、それは〜ちょっと・・・・」

北川「できないの〜?だってメニューにあるじゃん『スマイル0円』って」

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           ・

香里「・・・・・・・・・・・・。」

名雪「北川くん凄いこといってる〜」

祐一「あいつ・・・・・・・、マジだ・・・・・・」

 北川はスマイルをテイクアウトで注文していた。

 しかもそれが当然のごとく。

香里「出ましょう」

祐一「そうだな、ここにいるのは危険だ」

香里「同感だわ。さ、名雪行くわよっ」

名雪「え、でも北川くんはどうするの?」

香里「お金は渡してあるんだから平気よ。足りないって事は無いでしょ」

祐一「いいから。でないと名雪までああなってもいいのか?」

 俺の言うとおり、北川は周りから約2mの距離をおかれて、奇異の視線を一手に集めていた。

名雪「わたしもそれはいや」

香里「じゃあ早く行くわよ、手遅れになったらどうするの?」

祐一「ああ、名雪行くぞ」

名雪「う、うん。・・・・・・・・ごめんね、北川くん」

北川「だーかーらー、書いてあるのに何で出来ないのって聞いてるの」

 そして俺たちは北川を残し店を出たのだった。

 店を出てすぐ、俺たちのとった行動が正しかったことを再確認した。

 店の外まで聞こえる声で北川が叫んでいた。

北川「何でできないだよ、そっちがメニューに書いたんだろ?じゃあできないって事はないだろっ!」

 俺たちは早足でその場を後にした。

香里「まさか、本気であんなことする人がこの世にいるとは思わなかったわ」

祐一「そうだな、俺もまさかとは思っていたが、それがクラスメイトだとは・・・・・」

名雪「明日、どうやって北川くんと顔合わそう・・・」

香里「とりあえず見なかったことにするわよ。相沢くんも、いいわね」

祐一「ああ」

名雪「でも、たべそこなっちゃたね〜」

香里「そうね〜、いつか返してもらわないと」

祐一「じゃあ帰って秋子さんに何か作ってもらうか。香里も来るよな?」

香里「ええ、もちろん行くわ」

名雪「じゃあ、はやくかえろ〜」

 そうして平和に空腹を満たした俺たちだった。

 北川を除いては・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一言:いかがだったでしょうかオリジナル短編小説第二弾。自分としては満足のいくものが

   かけました。今回は北川くんらしいwストーリーです。そう思うのは自分だけでしょうか。

   ではでは、今回も感想をお待ちしています。

   ついでにこんなの書いてっていう要望があればもっと嬉しいです。(ネタ不足暴露w)