登場人物
その5
「ヒマ親父たち」
荒川西警察署刑事課の刑事。森山を尊敬し、いつも捜査 の助言を求めている。まだ20代で「親父たち」と呼ぶ には若すぎるが、小柄な身体で機敏な行動力、若さゆえ の無知と軽はずみな言動を爽やかな笑顔で繕う、憎めな い性格は「親父たち」からも愛されている。オクムラ自 転車店の並びにある新聞店でアルバイトしている女子大 生、佐藤優子とつきあっていることもあって、何かと理 由をつけて立ち寄り、「親父たち」の輪に入っている。
半兵衛さんの人物評
刑事という商売はバカにむいているのか、利口じゃなければダメなのかワ シは知らないが、もしバカにむいているとしたら超一流の刑事だね。思い 立ったら猪突猛進、ぶち当たったら砕けてみる。若いから出来るんだろう が、ちょっと深く考える習慣もつけなけりゃな」
オクムラ自転車店の並びにある新聞販売店の従業員。 50歳。大阪弁まるだしの喋りと吉本の舞台から降り てきたような風体は周りを明るくする。しかし、一面 、大阪から夜逃げしてきて、今なおその筋の連中に追 われている、という境遇でもある。その境遇でさえ、 「夜逃げするんでしたら、やりかた教えまっせ」と、 ジョークの種にしてしまうのは大阪芸人のような「し ぶとさ」か。
半兵衛さんの人物評
「組織や集団には、別に何をしている訳でもないんだが、いったん居なく なるとみんなバラバラになってしまう、という人間がいる。生まれもって の求心力を持っているんだな、こういうタイプは。だから、いいモノも悪 いモノも引き寄せてしまう。悪いモノを引き寄せたとき、冷たく切れる人 間はいいが、情に流されるヤツは大きな失敗になるんだな。まあ、もって 生まれたものだね」



1 2 3 4 5 6 # 8 9