この頃の私は長年やっていたわりと本気だったバンドを辞めて、ついでに仕事も辞めて、短期のバイトをしながらふらふらしていたわけです。
バンドにつぎ込んでいた10万円も要らなくなったし、生活費は一切出してないので、自分の小遣いだけどうにかすれば良いという楽チンな生活でした。
○○テレコムのバイト募集の記事はフロ○Aに載っていたものでした。
家に投げ込まれるチラシと違って、ああいう雑誌に載っていると「しっかりした会社だ」となんとなく思っていた自分がいたわけですが、どんな会社でも掲載料さえ払えば載せられます。
まずければ、掲載上誤魔化せば良いだけですから。
仕事内容はその年新たに導入された「マイライン」のテレアポ。
時給千円。
私が選んだ理由、家から近かったから。ただそれだけ。
短期バイトに内容はまったく求めていませんでした。
そこはマンションの1階に店舗を構えている携帯電話屋で、どうやらテレアポは副業のようでした。
携帯電話屋の奥に空間があり、そこに机と電話が並んでいました。
正直、他のバイトの人達のガラはあまり良くありませんでした。
まあ、自分も同じ事を思われているでしょうが。
短期バイトなんてそんなもんです。
当時私は27歳ですが、社長と呼ばれる男は当時29歳。
ちっちゃくて、頼りなさげな風貌が気になりましたが、その若さで店を構えると言う事はそれなりにやり手なんだろうと、勝手に納得しました。
まあ、結局結論から言えば、このマイラインは失敗に終わったのです。
無理やり契約を取るようなマニュアルがあったのですが、当たり前のようにクレームがきて、手数料が思うように入らなかったようです。
で、これだけならなんとかなったかもしれませんが、この29歳社長のHは「フリーペーパーを創刊する」と言い出したのです。
そして、その時バイトで雇われていた数人はその雑誌を編集する要員として新たに勧誘を受けたのでした。
そのときはまだ、給料はきちんと支払われていましたし、まだまだ未熟な私はまさか給料未払いにあうとは夢にも思っていなかったので、流れにまかせてしまいました。
しかし、素人がいきなり雑誌を創れるわけがありません。
ま、わりとそれなりの雑誌はできましたが。
しかし、利益が伴わず赤字じゃあね。
しかも、又別で、ペットショップまで始めてる。これも潰れましたが。
つまり後先考えないで自分の我侭を推し進めるただのアホでした。