3、天然少女
天然の人っていうのは少なからず存在する。それが演技なのか素なのかわからないが、遠くで見ている分にはかなりおもしろい。しかし、天然のコを相手にするとなると・・・いや何も言うまい。
あれは俺が大学1年の時のことだった。俺は中学・高校という思春期を男子校で育ったため、とりあえず大学に入れば女の子と遊んでみたかったのだ。そう・・・つまりは大学デビュー☆☆☆そんなわけで一人の女性をデートに誘ってみた。sinamonn恐るべき成長・・・。そのコの名前は・・・そうだな・・・「カトリーヌU世」(仮)とでもしておこうか・・・。
ある平日に大学が休校になるという情報を得た俺は、飲み会で少し仲良くなったカトリーヌU世にメールをした。「パンダ見に行かない?」明らかに怪しいメールである。あまり返事を期待していなかったが、なんと返ってきたのだ!!まあ、普通返すか・・・。「Re:・・・あ〜っ!見たい見たい!パンダ見たい!まだ見てないねん。」おっ・・・これはヒットか!!?ん・・・?まだって何だ?まあいい。とりあえず攻撃だ!!「Re:Re:・・・じゃあ○○日に一緒に行かない?」返事を待つ・・・。「Re:Re:Re:・・・うん!いこいこ〜。」やった!大学デビューだ!やったぞsinamonn!!あわよくば、ゲットか!いやいや・・・それはまだ早い・・・。「Re:Re:Re:Re・・・じゃあ11時に××駅の改札口で。よろしく☆」11時・・・俺は起きれるのだろうか・・・。だいたい俺は夜遊び派だったな・・・。まあいいや。そこで返事が来る。「それって二人???」うっ・・・思わぬ一撃だ。どうしよう・・・他誘っておくか・・・?だいたい、なんで俺はカトリーヌU世を誘ってるんだ?まあいいや・・・。とりあえず二人で行こう。合コンの幹事やっても仕方がない。ここは無難に「Re:・・・二人のつもりやってんけど、他にだれか誘おうか?」今思えば、これはカトリーヌU世を狙ってると思われてもしかたがないメールだ。返事を待つ・・・、ドキドキ・・・。「Re:Re・・・二人でいいよ〜。聞いてみただけ〜」ふう・・・助かった・・・。とりあえずデート成立だ。しかしここで妙なことを思い出す。ルシャトリエだ!!!覚えているだろうか・・・「sinamonnのつぶやき2」で出てきたルシャトリエだ。奴との初デート・・・あれで俺は屋外デートの辛さを知ったハズだ。しかし今さら後戻りできない。そうだ!大学デビューだった。とりあえず大学のダチ(関西ではツレ)に聞いてみよう・・・。
次の日、大学でダチに聞いてみる。「実は、カトリーヌU世と動物園に行くことになったんだが・・・何を話せばいいのだろう・・・?」非常に情けない質問である。「マジで!?どうしてん!?ぬけがけかよ!?普通にしゃべったらいいやん。大丈夫やって!がんばれ!でも告るなよ。」告るわけねえだろが。そうか・・・普通にしゃべればいいのか・・・普通・・・ここでまたルシャトリエを思い出す。また「ココリコ」とか言ってしまいそうだ。これではいけない。とりあえず、別の人に聞いてみるか。「カトリーヌU世あんまり良くないから、しゃべれんでもいんじゃない?狙ってるわけやないやろ?」なんて非道な言葉だ。こいつに泣かされた女は多そうだな・・・。カトリーヌU世がよくないだと!!?いや、いいはずだ!そこでミスチルの歌を思い出す。「顔の〜わりに〜小さなム〜ネや♪少し〜・・・」いや、これではない!だいたい胸などみてはない。そう、これだ!「友人の〜評価はイマイチでもShe
So Cute〜ア〜ア〜ア♪」うん、友人の評価など気にするまい。ア〜ア〜アだ!とりあえず当たって砕けるか。
デート当日。俺とカトリーヌU世は遅れることなく動物園にたどり着く。しかし、予期せぬことが起きる!いや、微妙に予想してはいたんだが・・・。「本日休館」なんてことだ!せっかくのデートが・・・。しかし横から嬉しそうな声が聞こえる。こんな俺を笑っているのか!?カトリーヌU世だ!「わーい、パンダだぁ〜」ん・・・?どこにパンダがいるんだ?だいたい今日は休館でパンダどころかフラミンゴも見れないんだぜ?しかしカトリーヌU世は指さしている・・・。本当にパンダがいるのだろうか?カトリーヌU世の指の方を見てみる。そこで目にしたものは「本日休館」こいつ・・・なめてるのか?いや、ちょっとまて、パンダだ!「本日休館」の横にパンダが、それも申し訳なさそうに、おじぎをしている絵がある・・・。これのことだったのか・・・。しかし、ほんとにカトリーヌU世は大学生なんだろうか・・・。
休館日の動物園の前に立っててもしかたがないため、我々は電車に乗って水族館に行くことになる。なかなかナイスな段取りだ。やがて水族館にたどり着く。ここの水族館には何度かきたことがあるから、俺の得意分野だぞ!!まかせておけ、カトリーヌU世!俺が案内してやる!しかし!水族館前にて、こんな俺でも未だ見たことのない光景に出くわす!「本日休館」もういいよ・・・。だいたい動物園と水族館が同時に休むんじゃねえよ。カトリーヌU世怒ってんだろうな・・・。そう思いながらカトリーヌU世を見てみる。・・・すっげえニコちゃんだよ・・・。これはこれで怖い・・・。「休みだねえ〜」なんてのんびりしてやがんだ?これが天然なのか!?いや、気を使ってくれてるのかもしれない・・・。
我々は行き場を失い、なぜだか海に出る。春の日中、風強し。そんな中我々は浜辺に座り、まったりトーク。
カトリーヌU世「この海って泳げるん?」
sinamonn「夏になれば、泳げるよ」
カトリーヌU世「やだあ、黒いよ〜」
(何が嫌なんだよ・・・?誰も泳げって言ってねえだろ)
sinamonn「でも夏になれば、海水浴客でいっぱいだよ」
カトリーヌ二世「あっ!犬だ!犬犬!」
(何か話飛んでねえか??まあいいや。)
確かに犬がいた。飼い主が海にボールを投げ込み、犬が泳いで取ってくる。取ってきたボールを飼い主がまた海に投げ込む。春の海・・・水温は10℃前後であろう・・・。あれは動物虐待なんだろうか・・・。そんなことを考えながらカトリーヌU世に耳を傾ける。
「泳いでる〜かわい〜かわいそ〜」どっちだよ・・・。
その後我々は話を続けたが、悲しくなるのでやめておこう。そんなふうに俺の大学デビューは終わった。その後一度もカトリーヌU世と遊ぶことはなかったという・・・。