これから
菜摘子の日記
今日の夜、家に帰ったらうちの人が、ビデオを見ていました。最近、日本映画にはまっているようで、しょっちゅう借りて来て見ています。今日の映画は1995年作と比較的新しい「聞けわだつみの声」。わたしも一緒に見ながらいつもように涙を流していました。
ここで反戦の話をするわけではありません。
映画を見ながらふと思い出したことが有りました。
自分が本来の女性として生きようと決めてからというもの一回も考える事をしなくなったこと、それどころか思い詰めるほど考えていたことさえもすっかり忘れてしまっていたことに自分ながら驚かされた事。
それは「明治維新や太平洋戦争の時代に生まれていれば良かった」と言うこと。
なぜ?
あれほど若者が余計なことを考えず、ひたむきにひとつの事に向かっていた時代。
いや、向かわされていた時代と言うべきかもしれないが・・・・・。
そんな時代に生まれていれば「わたしは異常」などと考えている暇など無かっただろうし、
そんな事など考えず、皆と一緒に突き進むことが出来たのでは・・・・・・・。
少なくとも「男」として死ねただろうし、
少なくとも長いこと悩まずに死ねたのでは、と思えた。
維新の同士として、戦場の戦友として・・・・・・。
男にならなくては、と考えていた時分、そう思えてならなかった。
「生まれるのが遅すぎた」
そうも思ってもいた。
今はそんなことを考えもしない。
自分が異常でないとわかれば、女性とわかれば、「男」としてあるべき必要が無くなったから。
そして今は女性として「どう生きるか」で悩んでいる。
「どう生きたら良いのか」って悩んでいる。
これから先いつまで悩み続けるのか・・・・・・・・。
わたしにもわからない。
じっくりと考えたい。時間を掛けて・・・・・・。
考えるより行動することが大事なのかも知れないが・・・・・・。
このHPに再び日記をUPするのはいつになるのかしら。
・・・・・姉達にカムアウトした時?
・・・・・会社の全員にカムアウトした時?
・・・・・転換手術の目処が立った時?
あるいはまた愚痴が言いたくなった時?
いずれにしろ、このHPはわたしの気持ちを吐き出す場所。
人は孤独を望んでも心の何処かで人を求めているのかも知れない。
わたしはそう・・・。いつもそうだった・・・・。
わたしは人が恋しくて仕方が無い。だからHPも立ち上げた。
そんな自分はちっとも変わっていない。
だからまたいつか必ず日記という形の文字の連なりを綴るのだと思う。
このHPを立ち上げてから多くの方々からメールを戴きました。
今もやり取りが続いている人はそんなに多くありません。
メールという文字での会話。
表情が見えない分、誤解を招きやすいし、誤解を解きにくい。
そんな誤解からなのかも知れないけど、
遠い昔と同じようにわたしを通り過ぎていった人。
いまはもう音信不通でも、その時々で何かを与えて貰いました。
有難うございます。
このHPを訪れて下さった方々。
もう暫くは日記のUPは有りませんから、おもてなしも出来なくなってしまいました。
御免なさい。
今もメールを下さる方々。
いつも傍に居て下さることに感謝しています。
・・・・・・これからずっと傍に居させて下さい。
それが何よりも嬉しいことですから。
このHPがきっかけでお会いできた方々。
思われていたわたしと実際のわたしの落差に驚かれたでしょうね。
それでも変わらずお付合いしてくださる優しさに感謝しています。
・・・・・これからもずっとお友達で居させて下さい。
それが何よりの救いですから。