菜摘子の詩
海 溝
様々な事柄が重なって、今にも潰れてしまいそう
いつ頃からこうなったのか?、なぜこうなったのか?
もう、それはどうでも良いこと
今は重なる思いの”時間”という水を吸って
次第に重く圧し掛かってくる心さえ疎ましく
否、己自信が深く沈み込んで行くのが底知れない”海溝”ならば
次第に光を失う漆黒の闇に心を委ねたい
たとえこの身が1秒ごとの”思い”の水圧で押しつぶされようと
人知れず、その痕跡も残さず、この疎ましき存在を消し去れるのなら
ああ、漆黒の闇こそが安らぎの棺
そこには”時”もなく”思い”もなく”悲しみ”もまた、ましてや
”怒り”さえもない
ああ、漆黒の闇こそがあこがれの褥
そこには”生”もなく”愛”もなく”悩み”もまた、ましてや
”死”さえもない
あるのは”澄きった静寂”のみ
いや、静寂さえも飲み込む強靭な”無”
深層海流の流れさえ届かぬ”海溝”
全ての生を拒否し続ける不毛の地。
そこは思い疲れた”魂”の安息の地
願わくばわが身とわが魂を沈めたい