彼 岸 花
菜摘子の詩
彼岸花の花が緑の草むらの中で
一際明るい 紅 を放っている
長く伸びた細いおしべ
めしべは花びらに包まれて
ひっそりと目覚めを待っている
花は女、どうしておんな?
ひとつの花におしべとめしべ
なのにどうして女に喩えるの
可憐なものがおんななら
わたしはおとこ
でも世界中の花たちとおんなじ
おとこのからだのなかに
ひっそり と おんな が 隠れている
おとことおんなをともに持っているわたしは
世界中の花たちの仲間
そんなわたしを哂うかのように
夕暮れの 光 のなかで
彼岸花 の 紅 が 一際 耀いている