菜摘子の詩
<風のワルツ>
風に誘われた木の葉が舞っています
色とりどりに着飾った木の葉が舞っています
風は冷たいけれど木の葉にとっては
優しいダンスのお相手なのです
クルリ クルリ とリズムに合わせ
優しく 優しく エスコートしてくれます
春の芽吹きはとっても待ち遠しかったよ、って
初夏の緑はとっても美しかったよ、って
暑い夏は辛くなかったかい?って
今日のドレスはとっても素敵だよ、って
一年足らずの命の最後の時を
優しく 優しく 労わりながら
旅立ちの枝先から終の棲家の地上までの
ほんの短い時間を永遠のごとく
時間をかけてエスコートしてくれます
見上げれば新しい変化の兆しが小枝の先に
小さな命をともしています
木の葉はそれを確かめるように
色とりどりに耀きながら
クルリ クルリと舞い落ちるのです
もちろん舞踏曲は「風のワルツ」