菜摘子の詩
内なる君へ
ようやく目覚めた君は
恐れに満ちたまなざしでわたしを見ている
余りにも君と違いすぎるわたしで、ごめんね
君をいつも心の奥に閉じ込め
ひたすら隠し続けたわたしを許しておくれ
君の気持ちを殺しつつ
全く正反対の体を作り上げてしまったわたしを許しておくれ
今、わたしは君を素直に認めよう
これから先はわたしに代わって君が生きて行くんだね
しかし、余りにも遅すぎた「気付き」の時
それは決して君のせいなんかじゃない
それは全てわたしの愚かさの結果
出来るならわたしを消し去ることなく
君の心の奥に住まわせておくれ
わたしが君にしたように
おそらく一生涯、開かずの扉となる部屋の奥であってもいいのだ
それが君へのせめてもの償いと思うから
出来れば一緒に歩み続けたい
でも、それは決して適わぬことだし、有り得ないこと
これからは君がわたしを乗り越えて行けばそれで満足
だって、君はわたしだから