菜摘子の詩
やっと辿り着いた道標は跡形も無く消え去り
それが幻だったことを軋む心で理解する

いたるところで分岐する道は
わたしの不確実な未来を現出するかのように
こころを惑わして止まない

直進する道が近道とは限らない
右か左か
それとも真っ直ぐか

決めるのはわたし

そのわたしは持ち前の優柔不断さで迷い
分岐する道に心を残しながら
ただ直進している

次の道標を見つめながら
それが幻でないことへの
淡い期待に胸を膨らませ

後ろを振り返ることなく
ただ直進している

少しばかりの後悔を胸に
道 標