菜摘子の詩
白鷺や川鵜がねぐらに帰った
夕まずめの凪ぎの川面を
丸く割って魚がジャンプ
あっちこちでジャンプ
まるで空に飛び立ちたいとばかりに
昼間の白鷺の優雅な飛行を
水底から丸いレンズを通して
じっと見ていたのだろうか
自分も水中を泳いでいるから
見上げる青空を
自分の住処の続きと間違ったのか
それとも
本当に空を飛びたいと願ったのか
違う自分になるために
飛び出して自分が変えられるものなら
魚じゃなくたって、誰だってジャンプする
摩天楼のてっぺんからだって
ジャンプする魚