I Wish...

 

 激しい声にオデッサはまどろみから目がさめた。
 とても懐かしく、大好きな声が激しく自分にぶつかってきてオデッサは状況を理解した。
 自分がどこにいるのかを。
 彼が何を悲しんでいるのかを。

 

 自分が今いる場所、それはソウルイーターの中。
 自分が押し付けてしまった未来を、懸命にこなしてくれている少年の手の中。
 そして彼は、フリックは、この子に向かって悲しみをぶつけている。
 この子は何も言わず、フリックの言葉に耐えている。
 違うのよフリック、もうやめて。
 これは私が選んだ道なのだから。
 解放軍のリーダーよりも女としての最後を迎えたかったのだから。
 私前に言ったでしょ?
 弱いものを、子供を犠牲に成り立つような世界なら滅びてしまえばいいって。
 未来を築く子供たちを犠牲にする世界なんて、私はいらない。
 だから、あの子供を助けたかった。
 だって考えてみて?
 もし貴方と私のの間に子供ができて、その子がこの世界の軋みの犠牲になったら?
 私はそんなこと耐えられない。
 一人の子供すら助けられない解放軍なんて、お笑いだわ。
 私はこの結果を後悔してないのよ。
 だから、この子を責めないで。
 自分を責めないで。
 私、貴方に幸せをたくさんもらったわ。
 だからこの世界が平和になって欲しい。
 だって貴方がいるから。貴方に幸せになって欲しいから。
 貴方が大好きだから。
 この子は私が押し付けてしまった解放軍のリーダーをがんばってやってくれてる。
 だから貴方も自分のやるべきことを思い出して。
 私はいつも貴方のことを見守ってるから。
 貴方が幸せでありますように。

 

 フリックの姿が少年の前から消えた。
 でも。
 風に溶け込んだ彼の声だけはオデッサに届いた。
「オデッサ」
 ただ一言。
 それがどうしようもなくオデッサの胸に沁みこんでいった。

 

 

 ■ あとがき
 オデッサさんの考えってこんなんだったのかな、と思ってかいてみました。
 でもちょっとごちゃごちゃしてますね。
 さっぱりしたのを書きたかったんですが、ちょっとしつこくなってしまったかも。
 フリオデは私が書ける数少ない幻水1のカップリングです。

 

戻ります

 

 

01/01/01 written by Youko.K.