それは晴れたある日の午後。
洗濯場の高台で、ほのぼのと過ごす小動物愛好家達。 フッチはすやすやと昼寝するブライトの頭を撫でながら。 ミリーはこれまた眠そうなボナパルトの目玉をつつきながら。 それは大層穏やかな(?)光景であった。 「そういえば、ミリーさん」 他愛ない会話中、フッチが思い出したようにそう切り出した。 「なーに?」 「ミリーさん、協力攻撃ができたんだって?」 「あれ、よく知っているね。まだ出来たばっかりで練習しかしてないのに」 ねー、とボナパルトに同意を求めるミリー。 その目玉をつつく事も忘れてない。 「うん、シーナさんが嬉しそうに『また美少女攻撃が拝める』って話していたから」 「へー、シーナ君物知り〜」 「どんな攻撃なんですか?」 「えぇっとね、テンガちゃんとメグちゃんと一緒で、全体攻撃になる予定だよ」 フッチはテンガアールとメグを思い浮かべる。 どちらも先の解放戦争では、共に戦った仲間だった。 「テンガさんは解放軍のときも、美少女攻撃のメンバーだったんですよ」 攻撃方法はあえてコメントしないが。 「テンガちゃんって可愛いもんね〜」 ねー、とボナパルトに笑いかけるミリー。 あなたも十分可愛いですよ、と言いたかったがフッチの乏しい経験ではタイミングがつかめなかった。 笑顔を向けられたボナパルトに殺意を覚えながらも、ミリーの笑顔に見とれるフッチ。 ミリーが自分の方を向くと、どうも決まりが悪い。 「ねぇ、フッチ君は協力攻撃ないの?」 「え、ぼくは・・・解放軍の時はあったんですけどね。竜騎士攻撃 っていうんですよ」 副団長が相手では足を引っ張っていたような気がするが、それも今となってはいい思い出だった。 相手がどう思っているかは知らないが。 「すごーい。見てみたかったな」 いつか必ず、とも言いたかったが慣れない事は出来ない物である。 「じゃあねぇ、今は?」 興味津々、と輝く瞳でフッチを覗き込んでくるミリー。 え、と動きが止まるフッチ。 「今は、特にないですよ・・・」(注:この時点でサスケは仲間になってません) 「えー、どうして?ハンフリーさんとフッチ君って一緒に旅行していたんでしょ?どうして協力攻撃しないの?」 ミリーの無邪気ゆえにイタイ質問。 ハンフリーさん・・・。 フッチは自分の顔が引きつるのを自覚した。 確かに一緒に旅をしている。 迷惑をかけているとも理解している。 尊敬もしている。 けれども。 けれども・・・。 ・・・。 フッチは知っているのだ。 ハンフリーが解放軍時代にしていた協力攻撃を。 相手がどんな目にあっていたのかを。 「ハ、ハンフリーさんの足手まといになりたくないんです・・・」 目を泳がせながら、フッチは差し支えの無い答えを返した。 へー、と相槌を返すミリー。 ハンフリーには悪いと思いつつ、今は一秒でもはやく話題を逸らしたいフッチであった。
■ あとがき 誰もが一度は考える(?)協力攻撃ネタ。 キャラ・管理人ともども壊れ具合は一番激しいかも(・・・かも?)知れません。 |