ふーん
それはさておき、僕は床に置いてあった携帯を手に取り、いつものように誰からの着
信なのかを確認しました。
それは・・・
その前に、私立探偵濱マイクを見ていて気になったのは、
マイクが電話に出るときの最初の一言が「誰だ?」のことが多かったような気がする
ことです。
僕に電話をかけてきた人は、僕のアドレス帳に登録されていない人でした。
ちょっとドキドキしながら僕は電話に出ました。
「もしもし」
「もしもし」
相手の人は女性でした。とても可愛い声でした。
僕は一瞬にしてこれは間違い電話だと思いました。
僕にこんな可愛い声の知り合いがいるはずがない。
間違い電話だと判断した瞬間、相手の話には適当に相槌を打つようになります。
「はい・・・はい・・・」
そして、キリのいいところで、
「あの、どちら様ですか?」
と言えば、相手も一瞬にして悟り、
「え?**君じゃないの?ごめんなさい。」
と言って電話は切れる。
今回も僕は同じような対応をしました。
その間、相手の声はどんな人なんだろうと想像したりしました。
女子高生かなぁ?
自転車置き場の前で油断していたら急に彼が携帯番号をメモにしてくれて電話したの
かなぁ?
ロマンティック 浮かれモード?
そして間違って僕に電話をしてしまい、新しい恋が始まる、それも面白いなぁ。
そんなことを考えながら適当に相槌を打っていたら、いよいよあのセリフを言う瞬間
がやってきました。
「あの、どちら様ですか?」
「え?同じクラスの*口です。」
「あ〜そうですか、たぶん、間違い電話だと思うんですけど・・・」
「え?ねもっちだよね?」
・・・ん?
僕はかなりパニクリました。
サークルの先輩で@口さんって人がいたな(男だし、同じクラスでもないけど)
「え?@口さん?」
「違う。*口」
あー!
次の日、僕は鼻水が鼻から出て、頭痛が痛いという症状があって、
サークルの練習を休み、鼻から出てくる鼻水をすすり、漫画を右側のページから読む
という作業を繰り返していました。
すると、また部屋の中に、古畑任三郎のテーマが流れ出しました。
誰だろう?
すると、またも僕のアドレス帳に登録されていない人からの電話でした。
僕は昨日の反省を活かして応対することにしました。
「もしもし」
「もしもし、根本?」
相手は僕を知っているようだ。
「うん。」
「今日、練習こいよ。」
僕が話している電話の相手はどうやら僕と同じサークルの人らしい。
「あ、今日は行かない。ちょっと体調が悪くて。」
「おぉ、そうかぁ・・・」
僕はこの話し方に覚えがありました。
それは僕のサークルのキャプテンでした・・・
僕は先輩には基本的に必ず敬語を使うようにしていたのに、
やっちまった、というお話です。
そして、僕の体調が崩れたのも、単にゆっくり漫画が読みたかったからという線が一
番濃厚です。