テレビを見ていると、正しくないという意味のミスをたまに見かける。
僕がよく見つけるのは、バラエティー番組とかそういう系のやつで、
人がしゃべったことをそのまま文字化するときに、一文字抜けたりするミスだ。
たとえば、「調べたりするんですよ」と言ったのに、
「調べりするんですよ」と表示されているようなケースである。
また、テレビに限らず、僕が敏感になってしまうのは
「一個ずつ」などと書くときに使う、「ずつ」の部分である。
「一個づつ」と書かれているのをよく見る。
これはおそらく正しくないという意昧のミスのはずだ。
しかし、時代の流れの中で、正しくないことが正しいことに変わっていくということ
もあるので、今ではもう間違いではないのかもしれない。
正しくないことが正しいことに変わるということはどういうことかというと、
たとえば、「全然オッケー」である。
しかし僕はこういった傾向を批判するために今回の日記を書いているわけではない
し、
この件に関して僕の意見を述べるなら、むしろ賛成である。
こういった傾向は仕方のないことだと思う。
大部分の人が間違って使っているのならいっそ正しいとしてしまったほうがいいのか
もしれないと思う。
「全然できなかった」という使い方が間違いになるわけでもないし、
「全然オッケー」が嫌な人は使わなければいい。
ちなみに僕はあまり使わない。
そろそろ本題に入ろう。
といってもたいした本題ではないのだが、
ミスはミスでも、そしてそのミスは明らかに正しくないという意味のミスなのだが、
個人的にとても好きなミスがある。
それは僕の愛車であるジャガーの中にあった。
ここで、44組のジャガー鑑定士の二人に言っておきたいのだけれど、
JAGUARがJAGARになっていたとかそういうことではないよ。
注意というシールが貼ってあって、
そこにはこの自転車は普通道路用の自転車なので、
荒地を走ったり、ジャンプしたりしないでくださいというようなことが書かれている
のだが、
「ジャンプ」が「ヅャンプ」になっていたのである。
これは僕の推理では意図的なミスである。1
「ジ」と「ヅ」は見かけは確かによく似ているし、僕の知り合いにも「ジ」か「ヅ」
かわからないような文字を書く人がいる。2
しかし注意というシールを作成するときにはコンピュータを使ったはずだ。3
そのときの文字入力はキーボードからなされる。4
そしてその人力はまず間違いなくローマ字入力だっただろうということを考えると、
「ジ」と「ヅ」を間違えることはありえないのである。5
ジャンプという単語を入力するには、
「JANNPU」「ZYANNPU」「JYANNPU」の3通りしかおそらくない。6
「ヅャンプ」と入力するにはいまだかつて使ったことがないような指の動きをしなけ
ればならない。7
それは「ヅャ」などと入力する機会はめったにないからである。8
また、あるポケットゲームシリーズ(オセロとか将棋とかのコンパクトなやつ。トラ
ベルシりーズだっけ?)の説明書には、
「はじめに」が「まじめに」と書かれていた。
これも意図的なミスだろう。
誰も読まないだろうというような気づきにくいところにささやかなヅョークをしのば
せる。
この精神は僕に大きな影響を与えている。
問1
本文には「手書き入力パッドを使ったということはないと考えていいだろう。」とい
う一文が抜けている。挿入するのにもっとも適切と思われる箇所を1〜8の中から選
べ。