essay
バンプオブチキンの世界〜悩めるヒトに捧げる〜
『痛い…。唄がどうしてこんなに哀しいのか…。でも、何て言うか心地良い…。』
バンプのアルバムを聞いた率直な感想だが、アルバム全編に広がる孤独な世界が痛々しくて、哀しくて、でも誰もが抱く言い表せない感情を、
こんなにもストレートに唄っているバンプに共感を抱かずにはいられない。
詩の中に出て来る男はいつだって、生きてる意味、生きてく価値を繰り返し自問自答し続けている。
その度に答えを模索し、苦労している男の描写が、まるで自分のことのように感じられる。
『あぁ、俺もこんな風に悩んでる。大人になったからってすぐに変われるものじゃない。
人間て弱い者だし、それ故に強く強く生きてくことがどんなに辛く難しいことなのだろうか。
肩肘張って生きてかなくても、楽に生きてけばいい。周りのことなど気にせずに…。』
こんな風に感じられるのは、バンプの詩は決して創られた世界ではなく、作者自身の生の姿を描いていることが容易に想像できからだ。
詩の世界に没頭すればする程、すべての曲の作詞をしている藤原は誰よりも生きてくことに悩み、苦しみ、もがいてる光景が目に浮かんでくる。
詩に託して自分自身を慰めているような姿がそこにある。
誰よりも苦しんだからこそ、詩の世界が奥深い物になり、かつ説得力がある物になっている。
藤原の詩に助けられ、みんな藤原と一緒に生きてくことの意味を模索していく。
悩んだとき、立ち止まってもいいじゃない。楽に生きてもいいじゃない。
バンプと共に成長できたらそれでいい。俺はそう思う。
〜悩める人達みんなに捧げる。〜