LIFE ITSELF
[NOVEMBER 2003]

LAST MONTH
NEXT MONTH


11月30日(日)遠い鼓動

転居。今の家には2000年5月から2003年11月まで住んでいたことになる。


11月29日(土)ALL THOSE YEARS AGO(過ぎ去りし日々)

ジョージ・ハリスンの命日。相変わらずぶっ続けで『コンサート・フォー・ジョージ』
を繰り返し見ている。

日吉にて、送別会(半分誕生日祝いか?)めいたものを催してもらう。うーん、
とにかく有難いものです。ああいう雰囲気は得意ではないが(あたかも自身の30周年
記念コンサートなのに一番居心地悪そうにしていたボブ・ディランその人の如く)、
それでも猶、自分がいかに恵まれた友人関係を持っていたかを深く受け止めた。
はっきり云って感謝の言葉もない。奴等には全員幸福になって欲しいと思うし、
皆その価値を十全に備えている人間であると思う。そしてその為に自分に出来る
ことがあれば、何でもしてやれると心から思う。
Good luck, with love and affection.

午後、旧友らと久々に芝居の話をした。楽しい、と思った。

日吉に泊まる。これで日吉で夜をあかすことも、もうないだろうな。

そしてそして、こういう状況で少しはセンチになっていると思いきや、実は
ちっともなっていない。よしんばなっていたとしても、決して人には言わない。


11月28日(金)24 years

めでたく(実は大してめでたくない)24歳となり、その祝いと云ってはなんだが昨年
11月29日のジョージ・ハリスン一周忌にクラプトンの音頭で行われた追悼ライヴ
『コンサート・フォー・ジョージ』を購入する。こういっちゃあ何だが、ジョージが
29日に死んだ(死んでくれた)おかげで、これから毎年自分の誕生日付近には関連
のアイテムがリリースされる気がして、随分楽しみな事である。勿論、死んだ事は
圧倒的に悲しいのだが。

本当はもっと後で買おうと思っていたのだが、HMVで試聴していたらリンゴの
歌う「フォトグラフ」(ジョージとリンゴの共作でリンゴが歌い1971年全米1位)に
思わず泣いてしまったので(これは本当である)、やばいやばい、泣くなら家だと
いうことで買って帰ってきたのだ。

なんてったって歌詞が、
“君の顔を見ると、いつでも2人でよく行った場所を思い出す
/だけど今では僕が持っているのは君の写真だけで
/そして僕は、君がもう2度と戻ってこないと気付かされる”
ってなもんだぜ。そもそもは恋人の別離を歌った作品だったが、今となっては完全に
ジョージへの尽きぬ想いと重なってしまうのだ。そりゃ、泣くよ。リンゴも歌う前に
こう云っていたね。“今となっては意味も変わってしまった…”、しっかり家でも
泣かせて頂きました。

しかし本当にジョージは友達に慕われてたんだなあと、妙にほのぼのとした暖かい
気持ちに、このライヴを観ていると、させられてしまう。素晴らしい話だ。皆が尊厳
と愛情を持って極めて丁寧にジョージの曲を奏でている。あの一大エンターテイナー
であるポールでさえも脇に徹しているのだから驚くべきジョージの人柄である。
ポール、リンゴのビートル同胞組、エリック・クラプトンを筆頭にモンティ・パイソン、
ジェフ・リン、トム・ペティ、レイ・クーパー、ジム・ケルトナー、ゲイリー・ブルッカー、
ジョー・ブラウン、サム・ブラウン、ビリー・プレストン、ジム・キャパルディ(!!)、
トム・ハンクス、アンディ・フェアウェザー・ロウ、クリス・スティントンetcetc、
まあ揃いも揃ったりの感しきり。

例えばフレディ・マーキュリー追悼ライヴは、クィーンに影響を受けたバンドや
ミュージシャンによる巨大なフェスの様相を呈していた(会場はウェンブリー)わけ
だが、今回のジョージに関しては、影響を受けたミュージシャンを出す以前の問題と
して生前交流のあったいわゆる“友人ども”の「先ずはオレを出してくれ」との懇願
が殺到したであろうことは想像に難くない。その穏やかで内輪的な感覚が、ジョージ
の性格・性質をなんとも表しているのである。いやぁ、本当にジョージは良いよ。
大好きだ。手をいっぱいに広げて100回唱えても足りないくらいに大好きだ。

特に印象に残った曲:やはりリンゴの「フォトグラフ」が白眉。テクニック云々
ではなく、とにかく心に残る。ジェフ・リンでは「ジ・インナー・ライト」が秀逸。
ジョージが愛した英国産国民的コメディ集団モンティ・パイソンの2曲も良かった。
マーティ・ペイリンもエリック・アイドルも老けたよなあ。感慨。ジョー・ブラウン
の「ザッツ・ザ・ウェイ・イット・ゴーズ」、サム・ブラウン「ホース・トゥ・ザ・
ウォーター」は結局ジョージ自身の手による演奏が聴けなかった曲なわけで、その不在
を感じさせるという意味で実に場にハマっていた。トム・ペティは、個人的にこよなく
愛するビートルズ・ナンバー「アイ・ニード・ユー」とトラヴェリング・ウィルベリーズ
「ハンドル・ウィズ・ケア」。どちらも良かったがやはり「ハンドル〜」には泣いて
しまうね。

クラプトン主体では「イズント・イット・ア・ピティ」「ホワイル・マイ・ギター・
ジェントリー・ウィープス」の2曲が素晴らしかった。特に「イズント〜」はラストに
「ヘイ・ジュード」のコーラス部が挿入され、それをジョージの息子ダーニが歌ってる
んだから感涙に浸ってしまうのもむべなるかな、である。

そしてやはりポールはオーラが違う。クラプトンもリンゴも確かに大したスターだが
ポールとは比べ物にならない。一人だけまとっている緊張感の質がやたらに高いのだ。
これは生前のポールとジョージの確執によるところも大きいのだろうが、ポールだって
認めていたからこそジョージには執拗につっかかっていった訳で(ポールと対等に喧嘩
できる相手はジョンとジョージくらいのもので、そして最早2人ともこの世にはいない)、
やはりこのライヴは生前の幾多の邂逅・確執・反目・再会の果てにポール・マッカートニー
が登場してこそ完結するという部分があったのではないか。「フォー・ユー・ブルー」
「サムシング」「オール・シングス・マスト・パス」、選曲も演奏も完璧。やっぱ
ポールは分かってるよなぁ。

ラスト「マイ・スウィート・ロード」「ワー・ワー」はもう言葉もなし。素晴らしい。
極東の1ファンとして、ジョージの創った音楽に出会えたことに深く感謝。こっちは24歳に
なって、これからもジョージの居ないこの世界で生き続けていくのだ。

会社で先輩だった女性に呼び出され昼飯を奢ってもらう。最近まで亭主と別居していた
らしい。世界に悩みは尽きぬ。


11月27日(木)虹の彼方で歳を重ねて

午前、午後にかけて雑多な案件を軒並み片付ける。未だに尻に火がつかないと物事を
進められない体質か?

エリック・クラプトン横浜アリーナ公演を観に行く。期待に違わず流石の手抜き
ステージを展開して頂いた。素晴らしきエリック!これでコンサートがつまら
なかったらこき下ろしようもあるのだが、実際演奏は子憎たらしいほど巧いので
余計にタチが悪い。

《セット・リスト》
01.When you've got a good friend
02.Crossroads
03.I shot the sheriff
04.Bell bottom blues
05.Reconsider Baby
06.Can't find my way home
07.White room
08.I want a little girl
09.Got my mojo working
10.Hoochie coochie man
11.Change the world
12.Before you accuse me
13.Kind hearted woman
14.Badge
15.Holy mother
16.Lay down Sally
17.Wonderful tonight
18.Cocaine
19.Layla
Encore
20.Sunshine of your love
21.Over the rainbow

以下、雑記

冒頭1〜2曲目のメドレーは小粋な巧さが全開。曲途中で次々リズム・パターンを
変えていくサマは実にしゃれていた。しかし「クロスロード」はすっかりクリーム時代
とは別ものになった。

「アイ・ショット・ザ・シェリフ」、御大はムキになってソロを弾きまくっていた。

「ベル・ボトム・ブルーズ」、オリジナルどおり。そのさらりとしたかわし方に
嫌な予感が漂い始める。

「キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム」、スティーヴ・ウィンウッドの
楽曲を我が物のように演るクラとは何者なのか?ヴォーカルはベースのネイザン・イー
ストが担当。やけに巧い。

「ホワイト・ルーム」、クリーム必殺のナンバーは大いにソフィスティケイテッド
された手抜き楽曲に変貌を遂げる。

「アイ・ウォント・ア・リトル・ガール」、クラ、最早ここではギターすら弾かず
に歌に執心。

「ガット・マイ・モジョ・ワーキン」、クリス・スティントンのブギ・ピアノが凄い。

「フーチー・クーチー・マン」、手馴れた感。

「チェンジ・ザ・ワールド」、それまで仮死状態だった多くの女性陣が急に目を覚まし
拍手と共に歓喜のオーラを送る。それに反比例するかのようにこちらのテンションは
下がってゆく。クラは恐ろしいトップ・スピードであっさりと曲を終わらせる。

「ビフォー・ユー・アキューズ・ミー」、輪をかけてあっさりめ。

「バッジ」、ハリスンとクラプトン共作に至って再び客の半数を占めるであろう
オシャレOLは仮死状態に戻る。

「ホーリィ・マザー」、個人的にはこの日のベスト・アクト。客の“ホーリィ・マザー、
プリーズ”の掛け声が終わるか終わらないうちに演奏が始まる。この日のクラにしては
珍しく真摯に演っていた(ように思う)。

「ワンダフル・トゥナイト」、女性陣、再び覚醒。それでも意地悪するかのように
クラは見事に手抜きで毒抜きされた、やけに達者な演奏。

「コカイン」、一等ハードであったか!?プロレス並みの予定調和が展開される。

「レイラ」、不滅の名曲。何時聴いてもいいもんだ。それにしたってあっさりし過ぎ
だったがな。スティントンのピアノは良かったぜ。

アンコール「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」、あの破壊的ロック・グループ、
クリームの代表曲がここまで隙の無い大人な洒落たロックに変質するとはな。ジャック・
ブルースが泣いてるぞ!

ラスト「オーヴァー・ザ・レインボウ」、聴く前に帰ろうかと思ったわ。暖かな客の
眼差しに逆に鳥肌が立った。

追記・今回のサポート・メンバー
エリック・クラプトン(独裁者、ギター)
アンディ・フェアウェザー・ロウ(小姓、ギター)
ネイザン・イースト(イエス・マン、ベース)
クリス・スティントン(片手間、ピアノ)
スティーヴ・ガッド(出稼ぎ、ドラム)


11月26日(水)振り向けばそこにあるもの

江本孟紀の最新刊『読売巨人軍をダメにした“ジャイアンツバカ”』を戯れに買って
そのまま読み終えてしまう。江本に関しては、野球人の中では稀有なユーモアの
才能を持つ人と言う認識があって、割に愛好している所がある。大阪府知事選も
頑張って欲しいものだ。府民で無いから全くの他人事だけど。

さて明日はエリック・クラプトンのライヴに行くことになっている。そんな
わけで今日は1971年デレク&ザ・ドミノス名義で発表された『レイラ』をずっと
聴いていた。

クラプトンと言う人は、個人的に結構位置づけが難しい人である。嫌いな訳は
無い。だがそこまで好きかというと逡巡してしまわざるを得ない。云わば中途半端
な存在なのだ。洋楽を聴き始めた時には既にして大物であったし、ウチの実家にも
しっかりその作品は並んでいたわけで、情操教育の段階から、クラプトンの音楽
に親しんでいたことは間違いない。

だがリアル・タイムで初めて接したクラプトン作品がかの『アンプラグド』で
ある。そこからどうも(こちらの感覚からすると)方向性が屈折していった感は
否めない。それまではギターしか脳の無いダメなさすらいのアーティストだった
のが、とびきりおしゃれな素敵なオジサマ(ついでにギターも巧いです、みたいな)
として喧伝されてしまったのだからタチが悪いではないか。

しかも日本に頻繁に来るものだから、こちらが幻想を抱く余地はいきおい
グングン減少していく。洋楽・邦楽全てのアーティストの中で武道館最多公演
回数記録を持っているのがクラプトンと言う笑えない冗談もあるわけで。K-1が
好きだとかトンカツが好きだとか、云ってる事はそこらへんのオヤジと大差ない。
かつてはディラン、ビートルズ、ストーンズらと時代を創るべく切磋琢磨していた
人間であったのが、どうも昨今のクラプトンは余りに“安い”イメージが付き
まとう。まぁ、本人にしてみれば“神”だなんだと神格化されるよりはこういう
お気楽な状態の方が心地よいのだろうが。

1970年前後の、クリームやブラインド・フェイス、前述のデレク&ザ・ドミノス
と言ったバンドで燃え上がる羅刹が如き活躍をなしていた頃のクラプトンを好む
者としては、はっきり云って現況は歯痒さ以外、何も感じない。「オイオイ、
待ってくれよ、あの頃の情熱はどこに行ってしまったんだ?」てなモンである。

しかししかしそれでも猶、やはりクラプトンの数々の名曲群を生で聴くと云う
行為には、未だに得がたい魅力があるということも確かなのだ。「うーん、やっぱ
“サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ”をこの耳で一度は聴いておきたいよね」って、
そういうことなのである(実は大学3年の時に一度見てはいるのだが)。ってな訳で
今回もレコード会社・招聘会社の戦略にまんまと乗せられてきます。「レイラ」、
聴きたいしね。


11月25日(火)神経を磨り減らすとき

CDを全てダンボールにぶち込む。実にせいせいした。

自由が丘の東京三菱に再び日参。サラリーマンの頃から、東三は嫌いでないよ。
2003年度の半期決算でもどうやら黒字が出たらしくて、良いことです。

夕刻、家に友人が遊びに来る。

三島由紀夫の命日。卒業論文で三島を採り上げて以来、頻々と三島の事は思い
出す。イラク派兵について今日も国会で菅と小泉が(いささか不毛な)舌戦を
演じていたが、もし三島が存命であったら、どう思っただろうか。

人間やって20年
世の中なんて甘いもの
天国地獄クソ食らえ
あ〜大騒ぎ
めでたいなめでたいな
赤飯炊いて祝おうよ
盆と正月一緒に来たよな
あ〜めでたいな

神様たちが苦労して
創った子供が人間さ
お猿さんより偉いはず
あ〜大騒ぎ
めでたいなめでたいな
赤飯炊いて祝おうよ
盆と正月一緒に来たよな
あ〜めでたいな

フォーク・クルセダース“紀元弐千年”


11月24日(月)悲しくてやりきれない、やりきれなさ。

ジョージ・ハリスンの『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』、『ダーク・ホース』、
『エクストラ・テクスチャー』をまとめて聴く。素晴らしい!歓喜!

同時に懸案であったジョージの自伝『アイ・ミー・マイン』(\3,000)を無事購入。
作品としてはろくでもないが、思い入れだけでさらっと読みきった。

外に出たついでに三田祭に行く。人酔いして15分で出てくる。


11月23日(日)夏草や兵どもが夢の跡

関東大学ラグビー・対抗戦グループ、早慶戦は戦前の下馬評どおり早稲田が圧勝した。
どうにもここ数年の慶応ラグビー部は不甲斐ない。負けることを予期して今年も
秩父宮には応援に行かなかった。早期復活を祈ってやまない。

十返舎一九は、死に瀕して自分の着物の中に花火をしのばせ、火葬の折、見事に
その花火は空に舞い上がったそうです。見事なエピソード。辞世の句は「〜煙と共に
灰左様なら」、これまた素敵なエピソード!

毎日、いろんなことが起こる。望む望まざるに関わらず。


11月22日(土)風さそふ花よりも猶我はまた春の名残をいかにとかせん

着々と引越し及び外訪の準備は進む。3年以上も住んでいた大岡山を離れるわけだが、
不思議と感慨めいたものは欠片も感じない。

マイク・オールドフィールド初期の長大な作品をここのところ割と愛好して
聴いている。『オマドーン』や『インカンテイションズ』など。素朴でプリミ
ティヴな肌触りがまこと琴線に触れる。

本日はジョン・フィッツジェラルド・ケネディがダラスで暗殺された日('63)。
15日には維新の英傑・坂本竜馬が逗留中の京都・近江屋で侠客に襲われ落命し(1867)、
24日はクィーンのフレディ・マーキュリーがエイズによって天に召還され('91)、
翌25日は三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた日であり('70)、
29日にはジョージ・ハリスンが癌を3つほど併発してロスで亡くなった('01)。
死者の季節。神などこの世にあったものか。

渋谷にて、大学の同期と会う。月日は百代の過客であるという実感。


11月21日(金)意義ある空白

以前随分と親しくしていた友人と自由が丘で会って食事をする。
いかなる手段・方法をもってしても過去が改ざん出来ぬものならば(実際出来ない)、
積極的に過去を認めてしまったほうが良いだろうと思う。やってしまった事を悔いる
といった繊細さは持ち合わせる気は無い。だってやってしまったんだから仕様がない
じゃあないの。それならいっそ先のことだけ考える方が、ずっとマシですよね。

Chase your dreams!Peace!


11月20日(木)110フィートの空

新・目黒区役所は綺麗でいいですね。所員があんまり親切でない部分は頂けないが。

一応家にある書籍類は全部整理し終わった。あとはこの処遇を考えるのみである。

以前の会社の友人たちに呼ばれて原宿で食事をする。親切な方々ばかりで本当に
恐縮してしまいます。こんな至らぬ人間に目をかけて頂いて、はは。

早川義夫の『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』は沁みます。素晴ら
しいです。声はおどろおどろしいですが、剥き出しの痛いくらいの心象表現はとに
かく泣かせます。

マイケル・ジャクソンが幼児虐待容疑でとっ捕まったらしい。まあ「ヒール・ザ・
ワールド」なんてネロ皇帝も逃げ出すくらいの偽善的な歌を歌ってるヤツだからな。
メロディ自体はすんげー美しいけども。しかしユリ・ゲラーはマイケル・ジャクソン
の親友だったんだ。なんて不気味な交友関係!スプーンを曲げるゲラーと、それを
餓鬼を膝に抱えながらじっと見つめるマイケル・ジャクソン。ホラーだな、一種の。


11月19日(水)なんて嘘っぱちな事情

雑事。結構引越しと留学って大変なんですね。

大岡山で友人2人と呑み。部屋にのうのうと居ついていた大量のCDの一部を処分。

ああ、雨が降っている、地球はまわる。

小川麻琴は可愛いっすね。再認識。


11月18日(火)石もて打つは飛龍の名のもと

昔ビデオに録画したフォーク・ミュージック関係の番組を懇々と見続ける。
そして『ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック』を読み続ける。

部屋の片付け・準備、留学の手続き、その他。

どうやらクラプトンの公演には行きそうな気配。つかこうへいの『飛龍伝』を
観に行くかどうかを懸案中。


11月17日(月)放蕩息子のまわり道

強制的に中断させられていた就学活動を再び開始。

自由が丘の東京三菱にキャッシュ・カードを取りに行く。その後渋谷に出る。
イギリス関係の本を1冊購入。

『ギャラリー・フェイク』29巻。今回もなかなかに読ませる内容。

デヴィッド・ボウイの来日が決定する。3月に武道館。どうせ見れない…。

ニュース・ステーションでビートルズ「ゲット・バック」の未発表フィルムを
公開していたので録画。しかし何度聴いても詰まらない曲だ。あれは“ビートルズ
だから”という理由で過大評価されている曲の一つだと思う。

チーフタンズのアルバムを2枚借りてくる。そのうちの一つ『ベルズ・オブ・
ダブリン』はチーフタンズのクリスマス・アルバムでジャクソン・ブラウンがかの
「レベル・ジーザス」で客演。泣かせます。

しかし街はもうクリスマスとか言ってるんですね。歳を重ねるごとにこの手の
イヴェントからは縁遠くなっていっている気がします。もはや興味の欠片も無い。

どうも最近はアメリカのロックが好きですね。あんまりこねくりまわしてない
シンプルなヤツ。この嗜好から何かを分析しようとは思いませんが、とにかく直情
型に最近は憧れます。ニール・ヤング、REM、ウォーレン・ジヴォン、ジャクソン・
ブラウン、マッチボックス20。

飯塚亙雄『村上春樹の聴き方』は、余りにも間違いが多いのでちと困る。キャ
ロル・キングがジェームス・テイラーと結婚したことになってるくらい。違わい!

スポーツ紙に“ヤンキーズの松井、ビリー・ジョエルの歌で英語を学ぶ”なる
記事が出ていた。そこで松井さんの好きな歌として「マイ・ライフ」、その中で特に
愛好している一節として“I DON'T CARE WHAT YOU SAY ANYMORE,THIS IS MY LIFE”
がある、と紹介されておりました。この日記の今年の1月18日に同じような事が書い
ております。思わぬ所に共感者が居たものだ。よりにもよって松井さんとは!


11月16日(日)空の鏡は蒼く

デヴィッド・リンチのキャリア最大の問題作『ツイン・ピークス』(映画版)を鑑賞。
云われるほど難解とは思わなかったが、まあ、意味は分からなかった。あの当時、
この作品を激賞していた知的スノッブどもに一人一人ストーリーの意味を訊いて
廻りたいくらいだ。ただ映像や雰囲気は非常に“らしく”創ってあり、それは割に
心地よかった。“世界で最も美しい死体”ローラ・パーマー役のシェリル・リー
もやはり綺麗だった。それでもシェリルの当たり役は『バック・ビート』のアスト
リッド役だと、個人的には確信しているが。

村上春樹の『スメルジャコフ対織田信長家臣団』を読んでいて“裏誕生日”
なる考え方が出てきて、興味深かった。要は自分の誕生日のちょうど半年後の
日付の事であるが、そういう考え方を採用して生きていると、日々の区切りが
ちゃっちゃと付けやすくなって、人生が何割増か簡潔になっていくような気が
する。
ちなみに自分の“裏誕生日”は5月28日になるが、なんだか5月28日生まれの人
に根拠も無く親近感を抱いて仕舞いそうになります。これまで思い出せる限り
では、一人だけ5月28日生まれの人を知っている。幸多き人生をお送り下さい。

ビートルズの準新作『レット・イット・ビー…ネイキッド』が大層売れて
いるらしく、まああの作品の経緯を考えると何だか煮え切らないものも感じま
すが、とにかく街を歩いていて「レット・イット・ビー」や「アクロス・ザ・
ユニヴァース」が流れてくるのは悪くないです。


11月15日(土)海、記憶の彼岸

ドライヴに行く。コースは東京→白子→千倉→与野本町→南大沢、という分かる人には
分かる“ノスタルジー・アゲイン”な道のりである。悪友2人と。運転やナビに勤しむ
その2人を尻目にこちらは後部座席で呑気にさせてもらう。しかし、それにしても自分
がノスタルジーとはあまり縁が無い事がつよぉく認識できて、随分と苦笑交じりの思
いを抱いた。

祖父の誕生日。84歳。祖父は「お前が成人して一緒にビールを呑むのが楽しみ」
とウチら兄弟によく言っていたが、成人してみると無残にも兄弟ともども下戸で
あることが発覚した。まあ、それでも今でも元気で生きてます。


11月14日(金)王は去ったが、彼はいつまでも忘れられる事は無い

NEIL YOUNG&CRAZY HORSE 2003“GREENDALE”TOUR @東京・日本武道館
[SET LIST]
act1“GREENDALE”
1.FALLNG FROM ABOVE
2.DOUBLE E
3.DEVIL'S SIDEWALK
4.LEAVE THE DRIVING
5.CARMICHAEL
6.BANDIT
7.GRANDPA'S INTERVIEW
8.BRINGING DOWN DINNER
9.SUN GREEN
10.BE THE RAIN
act2
11.HEY HEY MY MY(INTO THE BLACK)
12.ALL ALONG THE WATCHTOWER
13.POWDERFINGER
14.LOVE AND ONLY LOVE
encore
15.ROCKIN' IN THE FREE WORLD


キャリア30余年を誇る“アメリカン・ロックの体現者”ニール・ヤングの来日公演に
足を運ぶ。生でニールを見るのは、今回が初めて。

今回は“グリーンデイル・ツアー”と銘打たれ、ニュー・アルバム『グリーンデイル』
から先ずは全曲ぶちかますという、極めて冒険的所業を実行。とかくヒット・ナンバーの
羅列に終始する巷の老ロッカーたちを尻目に、相変わらずニール御大は逞しい“現役感”を
見せ付けた。

さてその『グリーンデイル』とは、アメリカに存在する架空の小都市“グリーンデイル”
に住むグリーン・ファミリーを素材とし、アルバム1枚まるごと使ってそのグリーン一家
に巻き起こる悲喜劇を小説的に描いた音楽作品である。話そのものは限定的でありながらも、
同時に現代アメリカに生じている普遍的な病巣や齟齬を告発しているという、まあそういった
ある種のコンセプチュアル・アルバムとなっている。

有体に言って、そこまで内容のあるストーリーとは言えまい。加えてアメリカに住まない
我々にとっては、勢い切実感が薄まるのもむべなるかな、という感は否めない。しかしそれ
でも尚、ニール・ヤングの語り口は充分に説得力に溢れ、真摯なメッセージが会場を包んで
いたことは特記しておいて良いだろう。

更にはニールと彼の長年のバック・バンドであるクレイジー・ホースの演奏の間、一貫
して舞台上で続けられる“グリーンデイル”物語の上演も、ニールとの共通言語を持たない
我々が今作を理解する上での、重要な幇助になった。ライヴと同時進行で総勢40人ほどにも
なろうかという役者たちが“グリーンデイル”を再現。あれはなかなか圧巻であった。

さてさて…、

いやぁ、「グランパズ・インタヴュー」には泣きました。この日のライヴで最も感激
した曲は間違いなく、このグリーン・ファミリーのおじいちゃんの最期の瞬間を切り取っ
た胸の詰まるような作品です。この歌の歌詞は本当に泣かせる。おじいちゃんは家族が
無遠慮で礼儀を失したメディアに犯されるのを拒み、そしてその為に心臓発作で亡くな
ります。舞台上でそのおじいちゃんの死が克明に描かれ、そこにビリー・タルボットの
コーラス“share your loving and you'll live so long”が静かに靄の如く響いてきて
もう思わず薄っすらと涙。胸がいっぱいになりましたね。

Grandpa died like a hero(おじいちゃんは英雄のように死んだ)
fighting for freedom of silence(沈黙の自由のために戦って)
trying to stop the media(メディアを拒もうとして)
trying to be anonymous(匿名のままでいる為に)

share your loving and you'll live so long(君の愛を分かち合えば、長く生きられる)
live so long(うんと長いこと、生きるんだ)


長い曲が終わり、ニールは一言だけ口を開いた。“To Grandpa!”、と。

act2は往年の名曲タイム。ここでのセットは毎日日替わりで、本日のは先ず轟音時代の
幕を斬って落とした「ヘイ・ヘイ・マイ・マイ(イントゥ・ザ・ブラック)」、続いて
お馴染みのボブ・ディランのカヴァー「見張塔からずっと」。3曲目、米国銃社会
への警鐘、それでもメロディは美しい「パウダーフィンガー」、90年代の始まりを
告げたアルバム『傷だらけの栄光』より「ラヴ・アンド・オンリー・ラヴ」。そして
アンコールはニールのキャリアの中でも特に意義深い楽曲の一つである「ロッキン・
イン・ザ・フリー・ワールド」。全5曲。

いやあ狂ってます。とても58歳とは思えない。徹頭徹尾、とにかく爆音の渦。微塵
も情緒性につき入る隙を与えないノイズの大行進。一応全曲知っていたからまだ良か
ったものの、その余りのフィードバック・ノイズは曲そのものの輪郭を完膚なきまで
破壊しつくしていた。あれでは曲を知らない人が聴いたら何が行われているのかさっ
ぱり分からなかったのではあるまいか。しかしニール御大、豪快です。被っていた帽
子を振り落とし、シャツを脱ぎ捨て、かくも恐ろしき鬼神の如き佇まい。それで曲が
終われば余韻も何も無くさっさと帰ってしまわれた(この人はいつでもそうらしいが)。

あれは新しい価値観だ。“歳を重ねる”という事の、一つの新しい投石である。優雅
さを纏う事だけが加齢ではない。いつまでもソリッドに、いつまでもカオティックに。
最大級に不敵なあのニールの微笑が、武道館全体を包んでいるような気がした。


11月13日(木)世界は数多の問題を抱え、それでも何事も無いかのように。

新展開。そしてそれは非常に歓迎させざる、喜ばしくない展開。テンションはグルーヴィー
でローラーコースター・ライド的に急降下し、ほんの15分の間にイギリスに3度もメール
を送り、徹夜明けそのままで午前中の段階でグッタリくる。

午後、忘れモノを預かってもらっていた友人に会い、そのまま昼食を共に。

夜、友人が家に来る。ビートルズの準(?)新作『LET IT BE …NAKED』を抱えて。
ポール・マッカートニー執念の“歴史の改ざん”の所産。

さあ明日はニール・ヤング武道館公演だぜ!


11月12日(水)黄色い太陽が見えた

徹夜明けは、大体日がな一日眠りこけるという堕落への後悔に尽きる。

ニール・ヤングの誕生日。来日公演2日目、今日は「見張り塔からずっと」「ライク・
ア・ハリケーン」を遂に演った。

腰痛激化。主因は、おそらくここ数日の気温の低下であると考える。心なしか頭痛も
する。


11月11日(火)ロック・イン・ノーヴェンバー

トム・クルーズ主演『ザ・ファーム』観る。ジョン・グリシャム原作。はっきり云って訳が分か
らない。何かが錯綜しているな、あれは。ジーン・ハックマンの役どころも実に不可解。ただ
ただ懐かしの“80年代トム”の美貌を堪能して終わった。ハゲたエド・ハリスの怪演も〇。

大学時、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』なる芝居をしたが、その時の参加
者が何人か集まって呑むということで渋谷くんだりまで出掛ける。そのまま結局徹夜する。毎
度の事だが、この徹夜をするということで“もう徹夜は出来ないという事”を痛感する。

ニール・ヤングの来日公演始まる。今日は「ヘイ・ヘイ・マイ・マイ」「パウダーフィンガー」
「シナモン・ガール」「コルテス・ザ・キラー」「ファッキン・アップ」などを演ったようだ。
どうもセット・リスト的にライヴ・アルバム『ウェルド』と多く重なっているようだ。あれは
湾岸戦争に触発されてリリースされた作品だったが、あれから10年、世界は特に前進しては
いないということなのだろうか?

エリック・クラプトンのどうしようもない企画アルバム『バラッド』を聴いた。不気味な
までに可も不可も無い曲群の中で、『ワン・モア・カー、ワン・モア・ライダー』に収録されて
いた「レイラ」のオリジナル・ヴァージョンのライヴに、鳥肌が立った。あのイントロは瞬殺
モノだ。当初、全く行くつもりのなかった来日公演もどうしたものか真剣に考えるようになった。
しかしハリスンに「サムシング」を創らせ、クラプトンに「レイラ」を捧げさせたパティ・
ボイドとは真剣に凄い女性である事よ。一度逢ってみたいくらいだ。

感激のポール・マッカートニー公演初体験から丁度1年が経ち、改めて『バック・イン・
ザ・US』をじっくりと堪能する。素晴らしかったなあ。本気で素晴らしい体験であった。遅
れてきたビートルマニアは泣いたよ。


11月10日(月)選挙雑記

今回もまた、衆議員選挙には投票しに行かなかった。仮にも一応のポリシーを持って選挙には
参加していないわけで、それに関して民主主義への冒涜だなんだと云われても大きなお世話
なのである。「投票する意志が無ければせめて白票くらい投じて来い」とおっしゃる御仁も
いらっしゃったが、投票と言う行為自体が“権利”として保障されているこの現状ならば
“行かない”という事だって立派な意志表示であると思われる。大体多くの政治家が猫も
杓子も自分が正当であるから票を投じろなんて、いささか常軌を逸している。だから視点が
近視眼的かつ個人的過ぎるというのだ。一国家を憂う“国会議員”である以上、もっと国
全体の政治意識を高める具体的な方策を採ってもよい筈であろう。もし自分の政治理念と
同等にそんな方策を提示してくれる政治家なり政党があれば、そこには票を投じても良い
とは思っている。が、そんな方は今の所、全くお目にかかっていない。

また、選挙公約が最大の争点とか云って山崎拓の落選理由が“恐らく女性スキャンダル
によるものが主因”なんて随分と矛盾する話である。実にケツの穴の小さい話であると思う。
別に山崎拓にSM趣味があろうと船田元が不倫していようと政治能力とは微塵も関係の無い
話ではないか。現在、吉田茂に妾が居たからという理由で、彼の政治能力を論じる阿呆は
居ない筈である。下らん話だ。だから衆愚選挙なんて云われるんだ。

不投票の代わりといっては何だが、ともかく昨晩から本日の昼にかけて、殆どの選挙
報道には眼を通した。有体に言うなら、どこの局も報道の焦点がぼけていたような印象を
持たざるを得なかった。もっと云えば、極めてワイド・ショー的な扱いだった。本来硬派
をウリにするニュース・報道番組がその有様なのだから、真打ワイド・ショーの内容など
推して知るべし、である。「バカ云ってんじゃないよ」と、愚痴の一つも吐きたくなる
ほどに恐ろしき下劣な痴性を巻き散らしていた。

それにしても田中真紀子、あの女史は一体何者なのだ?彼女自身はきっとスゴク知性
があるのだろうし、日常ではそれなりの品位も弁えてはいるのだろうが、こと選挙演説の
弁となると、品位や良識の欠片も無い悪辣・傲慢・誹謗中傷の雨あられである。あれは
少なくともユーモアやウィットといった段階を逸脱してはいまいか。小泉や安倍晋三への、
彼らの容姿・口癖などを対象とした悪口を聞いていると、どうにも気分が悪くなってくる。
あれじゃただの小学生のクラスのいじめっ子と大差無い。

しかし返す返すも原陽子の落選は惜しいですね。彼女の実務能力は知りませんが。

ようやっと自宅の書籍の90%近くは整理し終わった。春樹の『辺境・近境』読了。


11月9日(日)スタイプは叫ぶ、“STAND IN THE PLACE WHERE YOU LIVE”

『イン・タイム:ザ・ベスト・オブ・REM 1988-2003』を購入。深く深く、どうしようもないほど
感動している自分を発見。

1997年、高校3年。受験の為、東京に向かう電車の中で(そう云えばあれも11月だったな)
カセット・ウォークマンから流れていたのはREMだった。「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」、
「セントラル・レイン」、「フォール・オン・ミー」、「ザ・ワン・アイ・ラヴ」、「世界の
終わる日」、「ゲット・アップ」、「スタンド」、「オレンジ・クラッシュ」、「ニア・ワイ
ルド・ヘヴン」、そして「ルージング・マイ・レリジョン」。綺羅星の如き曲たちが、この
人生のある段階での転機を強固に支えていてくれていたのは、紛れもない事実。

当時のメンバーは不動と呼ばれたマイケル・スタイプ(vo)、ピーター・バック(gu)、
マイク・ミルズ(ba)、そしてビル・ベリー(dr)。その後、彼らはビルの大病により彼の
グループからの脱退を余儀なくされ、3人での再出発を強いられた。

こちらはこちらで大学生活に邪気なく奔走。後悔こそしていないものの、数多の失態を重ね
つつ“スタンド・アローン”への階段を踏み重ねていた。時折エア・チェックした田中宗一郎
がパーソナリティのREM特集ラジオの録音テープの存在が懐かしくもなったが(実はここから
REMに入った!)、特に彼らに重点的に触れることもなく5年余りの月日は流れていった。

そして今、再び人生の(違う段階での)転機に際して、再びREMが眼前に現れたことに
偶然を超えた邂逅を読み取ろうと欲している自分がいる。過去のキャリアを乗り越え、
新たなディレクションを目指す時、REMほど力強く響く音はそうそうあるものではない。

同時収録された新曲「アニマル」の歌詞はこう謳っている。
THE FUTURE AND THE TRUTH ON MY ROOFTOP(未来と真実が僕の屋根の上に)
IT'S CALLING ME TO WORK IT OUT(それがうまくやれと僕を呼んでいる)
IT'S CALLING ME TO WORK IT OUT(それがうまくやれと僕を呼んでいる)
REMは今もって、賛辞と尊厳に満ちた過去の曳航を乗り越えようとしている。僕は、まだ何も、
してはいない。

マイケル・ウィンターボトムの映画『めぐり逢う大地(THE CLAIM)』鑑賞。一応ウィンター
ボトムの作品は全て見ているのだろうか。彼にしては珍しくアメリカが舞台。まるでスコセッシ
の『ギャング・オブ・ニューヨーク』のようなストーリー。そしてそれよりもずっと出来が良い。


11月8日(土)DEATH ON DEAD MAN'S HILL!

大学時分に所属していたサークルのOB会。頭の中ではずっと童謡「山羊さんゆうびん」が
響いていた。しかもそれがエンドレスで。何故だ!?そして最近になって、以前ほど自分
が己の年齢に対して違和感を抱える機会が少なくなったことに気付き始めた。「もう23歳か、
マジかよ、まだ16歳くらいじゃないのか?」なんて感覚が専らだったのに、今は「まあ23歳
ってこういう感じだよな、自分も歳相応じゃないか。」と、よく思う。まあ周りがどう見て
るは伺い知れぬが。

郵便局にて国際書留郵便を出し、そして相手先の学校にメールして、取り敢えず準備は
第一段階を終えた。まだまだ先は長いがとにかく1、2日くらいはその件については手を
つけずに済むだろう。この間、しっかり引越しの準備等を進めなければならない。

チーフタンズの『ザ・ロング・ブラック・ヴェイル』というアルバムは、凄い。アイル
ランド/ケルティック・ミュージックの代表的グループである彼らがゲストを多く招いて
製作した作品だが、とにかくそのゲストたるや錚々たる面々。スティング、マーク・ノップ
ラー、シンニード・オコナー、ヴァン・モリソン、ライ・クーダー、マリアンヌ・フェイス
フル、そしてローリング・ストーンズ。特にヴァンの「HAVE I TOLD YOU LATELY THAT I
LOVE YOU?」とシンニードの「THE FOGGY DEW」が非常に郷愁をそそる出来栄え。

90年代中期のブリット・ポップの雄、スウェードが解散。


11月7日(金)標なき明日の至上

東京三菱銀行にて口座開設やら海外送金やらの手続き。サラリーマン時代の恩恵の一つは
銀行にやたらと慣れたという事だ。その他、郵便局にも3回行脚する。手際が悪いと
云えばそれまでだけれども。

書類の作成等に時間を取られる。

村上春樹、今度は『辺境・近境』を読み始める。

ビートルズがゲット・バック・セッションで演奏した「寂しき4番街」のアウトテイク
をダウンロードする。別にどうって事ない出来のものだけれど。


11月6日(木)日常瑣末の蜂起

PCにWinMXを導入して呑気にダウンロードを繰り返して遊ぶ。分かってはいたが、やはり
ハマってしまいそうで怖い。それにしても凄い時代になったものである。今更驚い
ても遅いが。ファーム・エイドでのニール・ヤングとウィリー・ネルソンのデュエット
による「ハート・オブ・ゴールド」とディラン&ペティの「朝日のあたる家」の出来が
良い。

最近は村上春樹ばかり読んでいる。というか、殆ど村上春樹しか読んでいない。
しかもよりにもよってエッセイばかりだ。実に楽しげな「うずまき猫のみつけかた」
を読了する。個人的に自分の文体に影響を与えたのは松村雄策と北杜夫であると意識
してはいるのだが、村上春樹の文章は真似したくなる一品だ。使いたいじゃあない
ですか、“好むと好まざるに関わらず”とかね。

夜は書類の整理とその懸案に時間をとられる。英文てのはどうにも不慣れ。


11月5日(水)エデンを遠く離れて

ここ数日で最も活動的に過ごす。一気呵成に引越しの準備を進める。荷物をバシバシと
ダンボールに詰めまくり、のうのうと鎮座する書籍群を次々と荷物紐で縛ってゆく。
そこまでしても全く未整理の本の数は少なくはならないが。だんだん部屋全体が恰も
古本屋の如き様相を呈し始めた。

野球の日本代表が中国に大勝。バレーの女子代表はイタリアに惜敗。それに
したって長嶋を全日本の監督にしたのは納得しかねる。はっきり言って勝つ気が
あるとは思えない。長嶋の指揮官としての無能さは最早日本全国でのコンセンサス
として成立したかと思っていたが。

今年のストーブ・リーグは愉快だ。高津、井口、村松、下柳、伊良部…、どんどん
移籍してくれ。その方が随分とこの動脈硬化したプロ野球界は活性化すると思われる。
ただ一点、ローズのジャイアンツ移籍だけは承服し難いが。よりにもよって読売は
無いだろうがよ!

ニール・ヤングの『グリーンデイル』は単調さが心地よい。

全英チャートでREMのベスト・アルバムが首位となりました。


11月4日(火)フランク・シナトラが聴こえる

スコセッシの『ニュー・ヨーク・ニュー・ヨーク』を観る。主演はデ・ニーロとライザ・
ミネリ。デ・ニーロのいささかサイコパスな、過剰な演技は、苦手だ。同じタイプ
なら、アル・パチーノの方がずっと好ましい。

風邪をひいたようで頭痛に悩まされる。

青山一丁目にゆく。以前勤めていた会社があった場所。


11月3日(月)エイミー・フォスターの悲劇

雨が降っていた。強制的に世の佇まいを沈静化させるという意味において、雨はかなり
愛好している。

ダニー・ボイル監督作『ザ・ビーチ』観る。ディカプリオ主演のやつ。共演の
女優が綺麗だった。

レイチェル・ワイズ主演の『輝きの海』観る。レイチェル、相変わらずの美貌。
イアン・マッケランが渋い。ストーリーに関する評価は埒外なのでパス。


11月2日(日)そこはかとない事情について

まるで寝床が天岩戸に変質してしまったかのように、そこに閉じこもっている。先が
思いやられる。

村上春樹のエッセイを一から濫読している。その他、本棚の本を手当たり
次第に読んでいる。

『ライヴ・ラスト』の「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」は、泣く。

夜、後輩が家にやってくる。お互いの(というか、相手の)置かれている環境
の話をし、その後、ごく自然に(或いはいささか不自然に)ロックの話に移行する。


11月1日(土)風の冷気

三田で、大学のサークルの後輩に就職活動の話(その他雑談多し)をする。自分が
就職活動をしていた頃に入学してきた奴等が就職活動を始めているとは。げに
恐ろしきは、歳月の過ぎ去りし早さよ。しかしなんでそういった時に自分は再び
無職に戻っているのだろう。いや、別に卑下している訳ではなく、純粋な疑問。

今年の11月はジョージ・ハリスンの追悼コンサートのDVD及びCDの発売、そして
ビートルズの積年のプロジェクト『LET IT BE』のCD化とDVD化。更にニール・
ヤングの来日公演。相変わらずロック付いてます、愛しきノーヴェンバー!