本の説明
「月と太陽の魔道師」 タニス・リー 汀奈津子・訳
奴隷のデクテオンは逃亡の途中、異世界へと迷い込んだ。
一見なんの変哲もないその世界、実は女性が支配する世界だった。
その社会では女王は五年ごとに夫を若い男に変えることができる。
古くなった男は任期を終えれば死が待ちうけるのみ。
時おりしも女王の夫ザイスタアはデクテアンに瓜二つ。
ザイスタアは、魔術を弄してデクテオンを影武者として利用するが・・・・・・・・。
「死霊の都」 タニス・リー 森下弓子・訳
伝説によれば、夜は゛鴉゛が姿をみせる時刻だという。
゛鴉゛、それは死。
鴉の一族、それは<死の子どもたち>。
ひとたび彼らに憑かれれば、その者に救いはない。
死を運ぶ者として殺されなければならない。
それが、パンイ・ウォーク村の古来からの掟だ。
だが、この掟を破る者が現れた。
その名はショーン。
彼は゛鴉゛に憑かれたにもかかわらず、村の人々の残虐非道な魔手を九死に一生を得て逃れた。
しかも、ショーンは自分の運命を大きく変えた鴉の一族の王-----死そのものの殺害を無謀にも企て一路<死の住処>へと旅立ったが・・・・・。
「闇の公子」 タニス・リー 浅羽莢子・訳
いまだこの世が平らかだった頃、地底深くに魔法に満ちた妖魔の都があった。
奇怪な獣や悪霊が徘徊するこの都を統べる者こそ、妖魔の中の妖魔たる闇の公子アズュラーン。
人々は恐れおののいてその名をささやき交わす。
なぜなら、彼の出没するところ災いの起こらぬためしはなかったからだ・・・・・。
「死の王」 タニス・リー 室住信子・訳
かつてこの世が平らかだった頃、冷酷無残な女王と死者との交わりに両性具有の子が生まれ、シミュと名付けられた。
シミュは長ずるに及んで、我が身の秘密を知る-------汚穢と禁忌に彩られた出生に死の王ウールムが一役買っていたのだ!
死の王に仇をなすため、シミュは闇の王アズュラーンの助けを得て<不死の都>を築きあげた。
これを知った死の王は、シミュのかつての恋人にして不死身の魔術師ジレクを<不死の都>に差し向けるが・・・・・・。
「熱夢の女王(上)」 タニス・リー 浅羽莢子・訳
妖魔の君、闇の公子アズュラーンは、かつて一時の戯れに人間の娘と交わって世継をなした。
だが、闇の公子は己れの種から生じた娘をアズュリアスと名付けただけで後は顧みず、
人界はもとより妖魔の都からも遠く離れた幻の孤島に幽閉した。
そして妖魔の暦で17年の歳月が流れた時、おそれおおくもアズュラーンの娘を人界に連れ出した男がいた-----惑乱の公子チャズである。
もちろん、宿敵チャズの奸計を黙認するような闇の公子ではない。
アズュラーンは、孤島を脱出するやたちまち恋に落ちた二人の仲を裂き、チャズに恐るべき刑罰を与えるが・・・・・・。
「熱夢の女王(下)」 タニス・リー 浅羽莢子・訳
この世に生まれ出た己れの使命を父たる闇の公子に悟らされ、今やアズュリアスは邪な女神として地上の三分の一を、
悪業の数々を織り成す舞台として支配していた。
実際、女神の冶世は残虐非道を極めていた。
というのも女神の冷酷な戯事は、闇の公子の指示に基づいて神々の非道や無関心を人間に教えるためのものであったからだ。
これを天界の神々が快く思うわけがない。地上に派遣したは天使にして戦士三たり。
片や、わが娘を守らんと人界へ赴く闇の公子。
かくて、妖魔の父娘と天界の使者との究極の決戦が始まった!
「ゴルゴン〜幻獣夜話〜」 タニス・リー 木村由利子/佐田千織・訳
ギリシアの海に浮かぶ緑したたる孤島には、見る者を石に変える伝説の妖女ゴルゴンが住むと人はいう。
ひの噂に魅せられて、真偽を確かめるために島に渡った若き作家が出会ったものは・・・・・。
他、短篇集。
「血のごとく赤く〜幻想童話集〜」 タニス・リー 木村由利子/室住信子・訳
さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。
美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、
美しく妖しく残酷な九つの物語を・・・・・・・。
他、短篇集。