2002年8月前半 「漫画生活日記」トップに戻る 8/1(木) 「セガ4人打ち麻雀」のロケテストが新宿西スポでも始まっていた。ダメ人間育成ゲームであることは火を見るよりも明らかなんだけど、でも遊んでしまうんだよなあ。「女の子の服を脱がす」ことよりも「見知らぬ他人に勝って段位が上がる」ことの方が嬉しいのは何でだろう?
別冊ヤンマガで「カタリベ」を描いていた石川雅之が読み切りで久しぶりに作品を発表しているので切り抜き必須。「バス停」バス停で出会った男女二人によってバス停だけで繰り広げられるやりとり。この人の描く瞳が強いのは、黒目とその中のハイライトがやたらハッキリしているからってだけではないはず。秋からの集中連載が楽しみ。ていうか、「カタリベ」の続きは?
グラビアは内山理名。 石川優吾新連載「格闘美神武龍」。女子高生格闘漫画。格闘オタク漫画家は硬派が多いので、柴田ヨクサル「エアマスター」の後に続く作家がいなかったけど、石川優吾なら思いっきり軟派な漫画を描いてくれるはず。
グラビアは宮前るい。沢尻エリカ。 岡本倫「エルフィンリード」の、どこまでが狙っているギャグなのか線引きがしにくい綱渡り的な天然ボケからはもう目が離せない。
作・周良貨/画・能田茂「監査役野崎修平」がオールマンから移って連載開始。元々どっちに載っていてもおかしくない漫画なので、堂々たる馴染みっぷり。冬目景はいつになったら「イエスタデイをうたって」の続きを描いてくれるのだろうか。 8/2(金) 「ピンポン」観ました!高校生の頃からもう何百回と読み返した「ピンポン」の世界がビックリするぐらい完璧に再現されていたよ。「ペコの靴のメーカーが違う」とかこだわりだすとキリが無いけど、原作のファンが観てガッカリすることはまずない完成度の高さ。やっぱり映像作品にとって最も重要なことは「タイミング」だと思うよ。
今月号は付録無し。それが普通なんだけど。 いよいよ萩尾望都の新連載が始まる。「バルバラ異界」SFとファンタジーの二つの要素を併せ持つ、これぞ萩尾望都!といった感じの第一話。正直言って「残酷な神が支配する」が遺作となると思っていたけど、まだまだその筆は衰えない。 西炯子「STAR」は2回目。西炯子の絵は本当に魅力的で(別冊ヤンサンのことは無視して)一般紙でも通用すると思うので、スピリッツあたりで得意の読み切りを是非。 来月号は羽海野チカが読みきりで参戦。超豪華作家陣なんてもんじゃなくなってきた。羽海野チカもスピリッツに来てもおかしくない人気と才能を持つ作家なので、とりあえずフラワーズから、みたいな感じなのかな。 8/3(土) 髪切った。床屋で髪を切ってもらう時に店員さんとしなければならない、あの上っ面だけの会話が死ぬほど嫌いなオレは、いっそ一生床屋に行かないで済むように坊主にしてしまうのもアリかなと思うんだけど、どうにもタイミングが難しい。 話題沸騰のパニックアタック「大人になる呪文」を購入。連載時からそうとうキレていたけど、こうしてまとめて読むとその凄まじい破壊力に頭が痛くなる。期待どおりの大問題作だ。 他、 餅月あんこ「花ぺん1」(エンターブレイン) 松本大洋「ピンポン」新装丁版全3巻(小学館) を購入。どっちもシール付き。 月末の雑誌をまだ全然消化し切れていないけど8月はお盆の時期用に少し取っておくのもいいかも。 後藤みたいに、新人で入ってきながらもその飛び抜けた才能で集団をさんざん引っかき回して飽きたらすぐやめる、みたいなワガママな生き方は本当に格好いいと思うよ。残された人達の迷惑なんて気にしない。 8/4(日) ここ数週間、狙っているわけじゃないのに、土日は出かけた先で必ずお祭りをやっている。昼間から道に座り込んでビールを飲んでいても何のお咎めも無いってのはいいね。
表紙は窪塚洋介でグラビアとインタビューあり。IKKIの編集デザインに対しては言いたいことは山ほどあるけど、せめてインタビューぐらい普通に文字組めばいいのに。松本大洋の漫画だってフキダシの中は普通じゃん。 松本大洋ポスターは「ピンポン」の二人。 今回は異常なぐらい読みどころ満載。嶽本野ばらと小田扉という両極端な才能がIKKIに参戦。さらに、安田弘之が読み切り。何でこの雑誌はこんなにオレの心を鷲掴みにするメンバーが集まっているんだろう? 山本直樹「安住の地」は夢と現の境を曖昧にしたまま強制的に物語を進める山本節が効き始める。ちなみに、少し前の日記で「山本直樹の描く女性」みたいな人の例として真樹さくらの名をあげたけど、出演している作品の中に「彼女の部屋で〜」みたいなシチュエーションがあって、そこに唯一置いてあった漫画の単行本が絶版になっている「フレイクス」だったのには少し驚いた。
グラビアは根本はるみ。 本誌がエロ漫画とどつきあい漫画のどちらかしかないのに対して、完全にエロのみに割り切った編集に潔さを感じる。 新連載、原案・むぎむぎ団/画・中島零「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」大人気のOVAらしいけど、本気で初耳だった。漫画界とアニメ界の間には、どちらにも全く興味のない人からみれば信じられないぐらいの高い壁がある。ていうか、ナースと魔法少女の両立って、大変そうだなあ。
樹なつみ「八雲立つ」が最終回。これ、途中から読まなくなってしまったけど、機会があったら頭から読もうと、「漫画喫茶で読む作品リスト」にメモしておく。 津田雅美「彼氏彼女の事情」は有馬ママが出てこなくても、まだまだ問題は山積み。さすがに有馬編はそう簡単にはハッピーエンドにならない。とりあえず、あの二人は携帯電話を買った方がいいと思うよ。
とらのあなの広告で美虎ちゃんが酒飲んでいるけど、広告界の常識から言ったらこれはアウトだろう。このアバンギャルドな一連の広告は何らかの形でまとめて欲しい。 やたらと画力自慢の多い快楽天よりも、こっちの方が面白いんじゃないかと最近は思うけど、それは作り手側の狙い通りかな。とりあえず、ヒメクリの表紙を描いているときの司淳は結構好き。どんなシチュエーシ ョンだか全く把握できないし。 瓦啓介ピンナップ付き。 パニックアタックは休載。少しクールダウンした方がいいかも。代わりにというワケではないけど狩野蒼穹が妹モノ読み切りで初登場。「のっと!sleeping beauties」いい絵だなあ。 いい絵といえば小林王桂。「ひと夏」年上も描けるということをアピール。髪のハイライトがやたら強いのは夏だからか。 8/5(月)
グラビアは小向美奈子。 三宅乱丈「ペット」は2回目。完全にギャグ抜きで進めるということは確実。古谷実とかもそうだけど、ギャグ漫画の天才がギャグじゃない漫画を描き始めると、それがどんなに素晴らしい作品だろうとやっぱり寂しいよね。
長澤瞳の料理記事が載ってない・・・。 夏休み用のお勉強記事で、算数の例題として「ミニモニの4人でケーキを分けようとしたところ、食いしん坊の辻が1/3、加護が2/5食べてしまったので、矢口とミカに残されたケーキはどれだけか」という問題が出されていた。やっぱりこの場合、「ケーキ」は「CDの印税」の暗喩となっているのかな。 8/6(火)
グラビアは小倉優子。水着の上に破られたセーラー服を着ている女の子の写真が表紙の漫画雑誌ってどうなんだ?と思うけど、焼き蛤をすすりながら上目遣いにカメラを見ているカットとか、中はそれ以上に大変なことに。漫画だけではなく、そのおまけのグラビアだってまだまだ黎明期だ。 次号は士郎正宗ポスター付きらしい。
石原まこちんが新連載。「ちゃぶ」は前に一度読みきりで載った作品の続き。人間が三人以上集まれば、そこには必ず何らかのドラマが生まれると言うことを、舞台をファミレスのテーブル席からお茶の間に移したとしても、その見事な会話の妙のみで証明してみせる。 「ぼのぼの」映画化特集でいがらしみきおとみずしな孝之の対談が載っている。ほとんど映画の話題ばっかりだったけど、この二人が「4コマ漫画」について本気で語り合ったらどうなるのか読んでみたい。けどそれはやっぱり4コマ誌には載せらんないんだろうなあ。 8/7(水) 師走の翁「シャイニング娘。」上巻(ヒット出版社) を購入。多分早売り。これでやっと阿吽を捨てられる。エロ漫画の単行本が3列平積みになっているのなんて初めてみたよ。 あとコミケのカタログを購入。日曜日だけ参加する予定。
深巳琳子「沈夫人の料理人」が掲載。料理対決をしたりと普通の料理漫画っぽくなっているけど、沈夫人のワガママっぷりはエスカレートする一方。結局、頭のいい美人が男を働かせるから人類がここまで進歩したのだろう。と、料理漫画の感想とは思えない壮大な結論を書いてみる。
東京に住んでいる以上、やっぱりジャンプは月曜日に読んでおかないといけない、ということを思い知らされた。もう気の毒で気の毒で。 8/10(土) なんかバタバタしていたので全然漫画を読めない。 本屋に行ったら伊東美咲が表紙の女性誌が超大量に出ていた。無理無理。 金曜日の「虎乃門」で小池栄子が、『正しいグラビアの撮られ方』という講座を行っていた。あまり好きなグラビアアイドルではないとはいえ、グラビア界のトップランナーが真摯に語るグラビア論にはもう釘付けだったよ。「グラビアで最も大事なことは『媚びない』こと」だそうだ。若しくはその逆かどっちかだと思うよ。 あまり大きな声では言えないけど、三浦あいか本人によるサイトが出来ていたのでデビュー当時からの一ファンとしてここにリンクを張らせていただきます。(18禁) これだけ見ても一体どういう職業の人か全く分からないのがいいね。川崎は行きます。 http://homepage3.nifty.com/aika_miura/
グラビアは市川由衣。巻末に杏さゆり。巻中に「T-BACK祭」と題するバカグラビアで8人8ページ。ヒロスエ亡き後のヤンジャングラビアの迷走ぶりがいい意味でも悪い意味でも色濃く出た今週号。
佐藤秀峰「ブラックジャックによろしく」が連載再開で新章開始。いきなりのスタートダッシュを見せつけるけど、佐藤秀峰はいつだって全速力だ。
読み切り、作・武論尊/画・あだち充「白い夏」。どう考えても原作と作画がちぐはぐなんだけど、なんだかんだであだち充漫画にしてしまう力量はさすがだ。男達の美しい挫折を描くこのドラマはサンデー読者の少年達にはちょっと早い気もするので、今度はスペリオールとかで両者が本気でぶつかり合う漫画を是非。 8/11(日) コミケ。はさっさと切り上げて渋谷パルコの鉄拳サイン会へ行く。メイクで隠してはいるが、近くで見ると意外と男前。ということで 鉄拳「鉄拳作品集 こんな○○は××だ」(扶桑社) を購入。
羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は相変わらず羽海野チカの天才ぶりを見せつける完璧な完成度。今回のエピソードにはオレが漫画に求める全ての要素が詰まっていたよ。ヤングユー移籍後初の単行本は8/19に1・2巻同時発売。
三原ミツカズ「死化粧師」が巻頭カラー。「DOLL」の最終巻が出たみたいだから、そのうち読み返そう。 宇二田ゆみ「アニマニ」はなんかいい話。なんであれぐらいの年の子って、自分よりちょっとだけ感受性の強い同級生をあそこまで疎外出来るんだろう? 岡崎京子「ヘルター・スケルター」再録は2回目。岡崎御大とはいえ、いくらなんでも色褪せなさすぎだよ! 8/12(月)
リニューアル号。さすがに読みどころ満載。 冬目景「羊のうた」は付録でシール付き。なんかほのぼのしているけど、連載の方はいよいよクライマックス。「イエスタデイをうたって」でもそうだけど、木ノ下君はなにかと損な役回りだ。次号は休載でポスター付き。 奥瀬サキ「Flowers」が超久しぶりに前後編読み切りで復活。今回は10ページ。しかしまあ、この人の絵はカッコええなあ。東京の闇の部分をこれほどカッコ良く描ける作家は他にいない。原作の仕事もいいけど、やっぱり自ら漫画を描いて欲しい。 シリーズ読み切りでひさうちみきおが初登場。「虚数霊」バーズらしい文系SF。皆川ゆかって名前しか知らなかったけど、そんなに凄いひとなのか・・・。次回掲載は1月号ということなので、不定期でもいいから連載になって欲しい。
グラビアは小向美奈子。林真唯。杉山彩乃。 漫画の方は特になし。 8/13(火) フジの「怪談百物語」は今日の「四谷怪談」だけ見たのでもういいや。お岩役の菅野美穂が素晴らしかったよ。この手の役をやらせたら菅野美穂は間違いなく天才。来週は「雪女」とあまり興味を引かれない内容。松雪泰子だし。大村彩子は和製ホラー映画の脇を固める助演女優として名作に出演しているので「学校の怪談G」や「パラサイト・イヴ」あたりを要チェック。(誰に言っているんだろう?) カイトモアキ「裸の二人」(河出書房新社)を購入。大傑作。
山本マサユキは「香奈ちゃんとFIAT500」「ウニモグ救急隊」の2本立て。作品あたりのページ数が少ないとはいえ、この仕事量でこのクオリティは素晴らしい。 船堀斉晃「リップス」は船堀斉晃の描くゴスロリが見られる、というだけでもう満足。ホラーネタが安っぽい事なんて気にしない。 8/14(水) ゼロの者「イクまで犯してみる?」(一水社)、を購入。ゼロの者の単行本はタイトルと中身が全然関係ないけど、全部同じ内容だからいいのか。
月刊化。 何といっても、A・浪漫・我慢「くわがた」だ。季節的にもタイミングのいい今回のエピソードでようやく話の縦糸が見える。「羊のうた」も漫画に描かれていない部分ではこんな感じなのかもね。 巻末の読者欄のコメントは今月号からちゆ12歳が担当することに。人生相談とかしてます。
小畑健「ヒカルの碁」が巻頭オールカラー23ページ。 川下水希「いちご100%」はくだらないとは分かっていても毎週読んでしまうし、細かいところまで気になってしまう。前も書いたけど、新ヒロインが靴下を履いていないのは、どう考えてもおかしい。校則違反なんじゃないのか?特に一つのエピソードが完結したワケでもないのに突然時間が飛ぶのも「I"s」ぽくていいね。セーラー服のファスナーの位置は、真ん中に付いているタイプ(前開き)と、脇に付いているタイプ(横開き)の2種類あるんだけど、やっぱりこの漫画では夏服も前開きで、それを印象づけるエピソードも入れてきやがった。これはやはりパンチラから胸チラへと移行するという決意の現れなのだろうか。
グラビアは前田愛・前田亜季。今回もトレカ付き。前田亜季の声優としての才能はもう凄いことになっているみたいだけど、どちらかというとお姉さんの方が声優っぽいルックスだよね。(失礼)
たくまる圭「オレ流忍犬タテガミ」はとくに大きな盛り上がりもなく最終回を迎えてしまった。単行本化は微妙。小学館だし。 8/15(木) 今月のDTP WORLDの特集「マンガ制作の現場から」が超面白いので、DTP関係の仕事をしている人以外にもオススメ。漫画を描く、という作業のデジタル化について解説した本や雑誌はいくらでもあるけど、この特集では原稿が完成した後の、写植と面付けの作業を、終戦直後の漫画の制作工程からデジタル化しつつある現在までの流れをそれぞれ解説しつつ、実際の現場の生の声を伝えるという素晴らしい内容。制作工程をデジタル化したから漫画が面白くなるわけではない、ということは、オールDTPで制作されているコミックバンチを読めば明らかだけど、なんにせよ、日本にしかないメディアなんだから、AppleやAdobeに頼らずに、自分たちで何とかするしかないということを再認識させられた。漫画表現の今後10年を考えると、おそらくこれが最大の山だろう。 伊東美咲掲載雑誌のどれを買うか悩みに悩んで結局BOMBという中途半端な結論に。小倉優子のミニモニコスプレは好きな人にはもうたまらないだろうね。 |
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