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アニメ映画「となりの山田くん」を作った高畑勲監督は、
そのテーマ曲を矢野顕子さんに頼む時、
「今、世間では『癒し系』の音楽が流行っているけど、
本当に必要なのは『励まし系』の音楽じゃないのか。
この映画のテーマ曲は『人を元気づけ、励ます』ことが
できるような曲にして欲しい」とお願いしたらしい。
この話を聞いたのは数年前のことなんだけど、
いまでも「癒し系音楽」とか「癒し系タレント」とか
「癒しモノ」はあいかわらず人気がある。
新聞を開けば、「不況だ」、「リストラだ」、「デフレスパイラルだ」と
記事を読むだけで、疲れることが多い。
それよりも、もっと身近な疲れのもとは人間関係だったり、
仕事関係のストレスだったりするわけ。
だから、みんな疲れちゃって、「癒しモノ」を
求めるんだけど、そこで、思い出したのが、この高畑監督の話。
疲れてる人に、本当に必要なのは「癒してあげること」よりも、
「励ましてあげること」なんだろうな、と。
「癒し」は疲れを取ることができるけど、
また、すぐに疲れがたまっちゃうような気がする。
一時的な快さだけで、根本的な問題解決には、
なってないんじゃないかな。
「励まし」は疲れた人に、元気とかエネルギーをあげて、
へこんだ気持ちを立ち直らせてくれる。
「よし、がんばろう!」って気にさせてくれる。
一度立ち直れれば、次は、そんな簡単に、ダメになることもないと思う。
それじゃあ、「励まし系」のモノって、何か。
音楽でいえば、「ウルフルズ」あたりかな。
最近、よく耳にする「笑えれば」って曲もそうだし、
「ガッツだぜ」とか「明日がある」とか、けっこう「励まし系」の曲が多い。
いきなり古くなるけど、水前寺清子の歌は「演歌」ならぬ「援歌」って
言われていて、これは、もう、りっぱな「励まし系」。
音楽以外の「励まし系」っていうと、
ファイト一発の「栄養ドリンク」なんかが、
お手軽な「励ましモノ」でしょう。
「気功」なんて、自分の気の流れを正しくするとともに、
人から気を注入してもらうこともあるから、
まさしく「励まし系」でしょうね。
「癒し」よりも「励まし」を。
皆さん、がんばって、いきましょう。
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